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●リファレンス機器
・プリアンプ:Accuphase/C-2900
・パワーアンプ:Accuphase/A-75
・スピーカー:YAMAHA/NS-5000
従来、エソテリックのCDプレーヤーは、表現は精緻だが、日本画の水墨画の様に淡白な表現が奥一面に広がる印象を受けた。S/N比が高く、静かな演奏空間がスピーカーを越えて現れるのも特異な存在であった。しかし、今回のK-05XDの音は、従前の印象をガラリと変える。音色は無色だが、生命感に満ち、明瞭で、優しくもあり、力強くも有り、多彩な表現で迫って来る。音の密度が高く、前に前に出てくる様である。音場も広くゆとり感に満ちている。音に脚色が無く、あらゆるジャンルの音楽を自然な形で、又、CDに記録されたままで再現しているよう。ただ、音は太さを感じ、K-01XDで感じた精緻な表現は影をひそめる。繊細な響きや余韻に満ちたクラシック系ソースは、K-01XDの表現力が魅力的だ。ジャズやロック系のエネルギーを感じさせるソースが相応しいのではと思う。
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個人的な印象として
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まず出てきた音を聴くと、「これはアナログ再生の音では無いか!」と思うほどアナログ再生の音に凄く近い。従来アナログとデジタルの音は、録音方法に違いがあり、同じ音にはならないと言われてきた。アナログ録音の音は明瞭さと厚みを持ち、躍動感やエネルギー感がストレスなく展開する。アナログをデジタル化した音は、どこか生命感が不足して、CDを諦め、LPレコードに回帰してきた。同時期に発売されたN-05XDのDACでK-05XDの音を再生すると、従来のCDプレーヤーの音になる。K-05XDのDAC部分に、今までとは違った技術革新があるに違いない。アートペッパーの「ミーツ ザ リズムセクション」を取り出し、まず、初期発売のCDを聴いてみた、音に芯があり生命感はあるが音の広がりが無い。そして、YAMAHA 5000GTとDENON 103Rでレコードを聴いてみた。やはり、レコードの音にはふくよかさと、アルトサックスの質感、空間的広がりがあり、聴いていて心地よい。K-05XDの音はカチッとしていて、アナログ録音とは違っている。しかし、デジタル録音のジャズを再生した場合は、楽器の質感、演奏空間まで再現するから、やはり録音方法の違いと結論づけられるのか。次回はアナログ録音を最新技術でCD化した物を聴いてみます。
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