MAGICOブックシェルフ型 A1 試聴レポート

MAGICOブックシェルフ型 A1 試聴レポート

試聴レポート~お客様より~2023年5月(2)

MAGICOブックシェルフ型 A1

A3と同一の28mm径ベリリウム振動板ユニット搭載の高性能ドームトゥイーター。A1専用に開発された6.5インチのミッドバスドライバー。精巧な全面アルミ合金の密閉型エンクロージャー。その背面にあるシンボルの「M」マーク。一見シンプルなスタイルだが、MAGICO製スピーカーというその重厚感は半端ない。

リファレンス機材

●プリアンプ:Accuphase/C-2900
●パワーアンプ:Accuphase/A-75
●CDプレーヤー:Accuphase/DP-750 MAJICO-A1 リファレンス機材
MAJICO A1 MAJICO A1 MAJICO A1 MAJICO A1

ジャンル別試聴

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1)JPOP:女性ボーカルと伴奏のチェロの弓引き
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透明感のある空間に、温かみのある声が繊細に広がる。声や楽器の質感は、実存感あり、音像の分離や、歪感の無さ、深みのある低音も過不足なく再生する。低音もウーファーのサイズの割にはスムーズに出て、無理が無い。空間的奥行きは無い。

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2)JAZZ VOCAL:女性ボーカルと、伴奏のジャズトリオ
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定位良く、音像は引き締まっており、伴奏の楽器も分離良く、実存感を持って描かれる。透明感を持った空間を描くが、音の基本はモニター調で、CDに記録された音を色付け無く表現しているように思える。楽器の持つ低音部も過不足なく表現し、落ち着きがあり、地に足のついたような表現で聴きやすい。

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3)JAZZ:ビッグバンドを背景にしたアルトサックスのソロ
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アルトサックスの質感、実像をストレートに表現する。伴奏のビッグバンドも、各楽器が分離良く広がりがり、実存感がある。音は自然の厚みがあると感ずる。躍動感も自然で、ステージの前で聴いているよう。レンジの広さを感じ、臨場感がある。ジャズは、満足すべきレベル。エソテリック盤ソニーロリンズを聴くと、音が前に出て、実存感があり、テナーの図太さを良く表現する。

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4)CLASSIC PIANO:ピアノソロ、グラモフォンの録音
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音の分離、表現は明瞭。ピアノの音や音像は引き締まっているが、ピアノの余韻はすくなく感ずる。でも全体の印象を損なうものでは無い。ピアノ演奏のスケール感は少ない。音像の奥行き感は、もう少し欲しいような気がする。しかし、曲のエンディングにかけての盛り上がりは十分な表現。

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5) CLASSIC VIOLIN:オーケストラとバイオリンの協奏曲、グラモフォンの録音
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モニター調な表現のためか、包み込まれるような雰囲気は薄い。音像を明確に描く為、バイオリン単体の表現の深みは薄い。スピーカーでの味付けは薄く感じ、品位とか森厳さはさらりとしている。しかし、曲や演奏の表現は、味わい深い物がある。

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同時試聴した各スピーカーのレポートページも併せてご覧ください。

TAD ME1
B&W 805D4

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MAJICO-A1,TAD-ME1,B&W-805D4 同時試聴

音の印象 まとめ

透明感のある空間に、精緻で引き締まった音像を描く。定位は優れ、声や楽器の表現は詳細を極める。しかし、ピアノや弦楽器のもつ響きや余韻などは余り感じられない。木製のスピーカーは、箱鳴りを表現の一部としてきたが、ジュラルミンボディーはいっさいの共振を排除するのだろう。少数楽器で表現されるジャズ等は、音像の引き締まりと、ストレートな音の発散が感じられ、体に響くものがある。しかし、クラシック系のピアノの響き、バイオリンの胴鳴りのようなふくよかさ、オーケストラのスケール感等は余り感ぜられず、CDプレーヤーやアンプとの組み合わせに工夫がいるだろう。

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