TAD TAD-GE1 Grand Evolution One

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TAD
TAD-GE1
Grand Evolution One
フロア型スピーカー
Evolutionシリーズ

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TAD-TAD-GE1

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音場と音像の高次元での融合

TAD TAD-GE1 3ウェイ バスレフ フロア型

標準価格:2,750,000円(1本・税込)(5/31まで)
※2026年6月1日より:¥3,025,000(1本・税込)となります

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位相の一致したポイントから広帯域にわたり指向性をコントロールして再生する中高域用の同軸スピーカーユニット「CSTドライバー」を搭載。ミッドレンジのコーンにより同軸配置されたトゥイーターの指向特性を制御し、トゥイーターとミッドレンジのクロスオーバーにおける位相特性と指向特性を一致させることで、全帯域で自然な減衰特性と指向放射パターンを両立しながら、「CSTドライバー」のみで250Hz~100kHzという超広帯域再生を実現
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【主な特徴】
トゥイーターに独自の蒸着法で加工した「ベリリウム振動板」を採用
トゥイーターに、軽量で剛性に優れたベリリウムを独自の蒸着法で成形した振動板を採用。コンピューター解析による最適化手法「HSDOM」を用いて形状設計し、分割振動とピストンモーションの最適バランスを導き出すことで、100kHzまでの超広帯域再生が可能です。
ミッドレンジに高内部損失の「新開発マグネシウム振動板」を採用
ミッドレンジに、実用金属の中で最も軽く内部損失が高いマグネシウム振動板を採用。表面に化成被膜と塗装による複合処理を施すことで、表面硬度のさらなる向上と損失の付加をはかり、材料固有の共振音による影響を排除し、歪みの少ない澄み切った中音を実現しています。また、サスペンションと振動板における中高域での逆共振を制御し、低歪化と立下り特性の改善を行っています。
ウーファーに「新開発MACSⅡ振動板」を採用
アラミドの織布と不織布を5層にラミネートした振動板をさらに改良し、センターキャップとコーンを一体化した1ピースのシェル状(殻形状)振動板の物性最適化を行うことで、豊かでクリアな低音を再生すると同時にカラレーションのない素直な中低域を再生します。

【主な仕様】

型式3ウェイ バスレフ フロア型
ドライブユニットウーファー:18cmコーン型 ×2
ミッドレンジ/トゥイーター:
同軸14cmコーン型/3.5cmドーム型
パフォーマンス
データ
再生周波数帯域:27Hz ~ 100kHz
クロスオーバー周波数:250Hz、1.8kHz
最大入力:250W
出力音圧レベル:88dB (2.83V・1m)
定格インピーダンス:4Ω
質量64kg
外形寸法(mm)394 (W) × 1240 (H) × 547 (D)
スパイク付き
付属品ウーファーグリル ×2
ショートケーブル ×2
コーン型スパイク ×3
転倒防止スパイク ×2
スパイク受け ×3
クリーニングクロス
オーナーズマニュアル

【TAD TAD-GE1-WNをもっと詳しく】

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TAD TAD-GE1

2023年、TAD(Technical Audio Devices)がEVOLUTIONシリーズの最高峰として世に送り出した「TAD-GE1(Grand Evolution One)」。

「正確な再生」と「聴く歓び」の融合を掲げる同機は、オーディオ誌などでもすでに大きな話題を呼んでいる。ソースのクオリティを忠実に描き出す圧倒的なレスポンスの高さ、楽器の質感や緻密な音像定位、そして「目の前で演奏が繰り広げられている」と錯覚するほどの臨場感――。その前評判は高まるばかりだ。

先のオーディオフェアでその音に触れた方も多いかもしれない。しかし、賑やかな会場特有の騒音の中では、本機が持つ真のポテンシャル、とりわけ微小信号が織りなす「繊細な表情」までを窺い知ることは難しかった。そこで今回、じっくりと腰を据えてヒアリングを行う機会を得たので、静寂の中で聴くGE1の真価をレポートしました。

TAD-GE1を形作る技術的特徴

●14cm CSTドライバー
トゥイーターには卓越した高域再生を誇る「蒸着ベリリウム振動板」、ミッドレンジには新開発の「マグネシウム振動板」を採用。優れた同軸特性により、点音源思想を高い次元で具現化しています。

●18cmウーファー(2基基載)
織布と不織布を5層にラミネートした強靭な振動板を採用。豊かでありながら正確でハイスピードな低域再生を可能にしています。

●「ISOドライブテクノロジー」と革新的なポート配置
エンクロージャーの底部にポートを配置し、前後に開口部をレイアウト。これによりポートノイズを徹底的に低減するとともに、内部定在波の漏洩を抑制し、濁りのないクリアな音場を実現しています。

リファレンス機器

●SACDプレーヤー:marantz/SACD10
●プリアンプ:Accuphase/C-2950
●パワーアンプ:Accuphase/A-80

セッティングの肝:GE1の実力を100%引き出すために

■ 試聴を進める中で、以下の2点を整えて聴くことにより、再生音からの恩恵が極めて大きいスピーカーであると実感しました。

1)完璧な「正三角形」の頂点で聴く
本機は非常に指向性が高く、緻密にコントロールされています。そのため、左右のスピーカーとリスナーが正確な三角形を描き、その頂点(リスニングポイント)で聴くことで、初めて息をのむようなピンポイントの音像定位と、圧倒的なステージ感が目の前に現れます。

2)付属スパイクの装着は必須
床へのベタ置きは厳禁です。付属の三角ピン(スパイク)を設置することで、エンクロージャーと床面が適度にアイソレーションされ、音のバランスや音抜けの良さが向上します。本来のポテンシャルを発揮させるための必須条件と言えます。

音の印象:

音色はクールで、明確に音像を描き、躍動感と迫力に満ちた演奏を聴かせる。CDに刻まれた音楽情報を、一切の妥協なく正確に再生する。特筆すべきは、18cmウーファーのツイン駆動がもたらす低音の質である。極めて歯切れがよく、ビッグバンドジャズや大編成のオーケストラを、破格のスケール感で描き出していくが、単にダイナミックなだけではない。息をのむような深みと繊細な表現力を同時に内包している。

女性の声の繊細さ、まろやかさ、バイオリンの弦が擦れる生々しい気配、ピアノの艶やかな余韻。それらが精緻に再現されることで、曲の持つ哀愁やはかなさ、ライブハウスの優雅な雰囲気、そしてオーケストラ演奏会場の静けさや奥深さまでもが、空間を満たしていく。音楽に込められた作曲者の意図や情緒が、ダイレクトに伝わってくる。

面白いのは、ジャズが持つ独特の「泥臭さ」や「やさぐれた感情」までもが、切々と描かれる点だ。卓越したモニター調の素性を持ちながら、そこへ豊かな抒情性が絶妙に加わっている。この「TAD-GE1」は、オーディオ的な快感に身を委ねつつも、時にはちょっと肩の力を抜いて、音楽そのものを深く味わいたいと思わせる珠玉の音色を備えている。


TAD TAD-GE1 試聴 TAD TAD-GE1 試聴 TAD TAD-GE1 試聴

ジャンル別試聴

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1)ヴォーカル:
手嶌葵 Aoi Worksより さよならの夏
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クールな歌声が中央に浮かび上がり、まるでライブ会場の最前列で聴いているかのような圧倒的な実存感。手嶌葵ならではの繊細な声のニュアンスには柔らかなまろやかさが帯び、楽曲が持つ哀愁とはかなさが伝わってくる。バックのピアノには見事な重量感があり全域でバランスが良い。会場の静けさと奥深さが醸し出される。音源(CD)の音質の差を明瞭に表してくる。

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2)ジャズ(ヴォーカル・コンボ):
Sinne Eeg Face The Musicより月光のいたずら
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イントロから圧倒的な躍動感と迫力が空間を満たし、文字通り体ごと音楽の渦へ引き込まれる。ヴォーカルの輪郭は極めて明瞭。ベースやピアノの音も重量感や迫力があり、ジャズ特有の「凄み」がダイレクトに響く。声や各楽器が空間へ立体的に浮かび上がる様が見事で、適度な硬質感が心地よい緊張感を演出。すべての音がストレスなくクリアに解き放たれる。定位が正確で、伴奏楽器の位置関係も手に取るように分かり、ジャズライブならではの優雅でゴージャスな雰囲気が生々しく伝わってくる。普段聴き慣れたシステムから「ベールがさらに一枚剥がれた」感じがする。 

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3)ビッグバンド・ジャズ:
Manhattan Jazz Orchestra SING SING SINGよりSING SING SING
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ビッグバンドの生の迫力が迫って来て、ライブ演奏の中に引き込まれているような感覚がする。すべての音が驚異的なスピード感で立ち上がり、打楽器の強烈なアタック音はスリリングで刺激的。その一方で、木管楽器の繊細で柔らかい質感も驚くほど生々しく描き分ける。緻密さと豪快さを併せ持つスイング感に思わず身体が動き出し、音がダイレクトに肉体へと響く快感を味わえる。

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4)クラシック(室内楽):
Beethoven:The Violin Sonatas Sonatas5
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バイオリンの音も、ピアノの音も生々しく、演奏者の卓越した技量と気迫が伝わってくる。非常に勢いとエネルギーのある鳴り方でありながら、まろやかさも同時に表現。クラシック音楽が持つ厳かな尊厳性を損なうことなく、上品で味わい深い演奏として聴かせる。スケール感が大きく、ヴァイオリンとピアノの立ち位置、両者の距離感、奥行きが明瞭である。

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5)クラシック(管弦楽):
Mussorgsky 展覧会の絵 よりプロムナード、こびと
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各楽器の分離が極めて秀逸。絵画をモチーフにしたこの楽曲特有の凄み、迫力、そして色彩豊かな鮮やかさが目の前に構築され、演奏会場の生々しい雰囲気が伝わってくる。音が伸びやかで、オーケストラの急激な大編成の変化にも俊敏に追従する。GE1の「反応性の高さ(レスポンス)」が遺憾なく発揮された、見事なクラシック表現だ。

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2025年6月(2) 試聴レポート

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