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ソナス・ファベール(Sonus faber)は2024年、ブランドの最高峰スピーカーシステム「SUPREMA(シュプレーマ)」(税込1億7,050万円)を発表。本機「SONETTO V G2」には、その最高峰モデルで培われた最新技術のエッセンスが余すことなく注ぎ込まれている。
中高域ユニットのチェンバーには有機的なコルク材を採用。ミッドレンジドライバーには、ダイアフラムに5箇所のカットを施し凹形状のエッジを備えた「カメリア・ミッドレンジ」を搭載。白い花が咲き誇ったかのような美しいデザインのミッドレンジユニットは、まさに本シリーズを象徴する魅力と言える。2025年5月に「SONETTO I G2」2025年4月に「SONETTO VIII G2」のレポートをお届けしましたが、このたび中核モデルとなる「SONETTO V G2」が新たに試聴室へ入庫。今回の試聴では、普段使用しているアキュフェーズのセパレートアンプではなく、ヤマハのアンプシステム「C-5000」および「M-5000」を組み合わせで聴く。非常に相性が良いとされるこのシステムで、SONETTO V G2がどのような音を奏でてくれるのか、その真価をじっくりと探っていきます。
1、キャビネット構造(ボトムポート・バスレフ)
底面にバスレフポートを配置した「ボトム・ポルテッド」構造を採用。部屋の設置環境に左右されにくく、スケール感あふれる豊かで自然な低域再生を実現しています。
2、高剛性コンクリートベース(インシュレーター台座)
スピーカーベース(台座部分)には、石灰石を主成分としたコンクリート成形物を採用。高密度かつ強靭な足回りで振動をしっかりと抑え込み、クリアなサウンドを支えます。
3、オーガニック・コルク・チェンバー(中高域)
中高域ユニットの後方チェンバーには、天然のコルク材を採用。優れた内部損失と音響特性により、余分な共振を排除し、澄み切った高域と自然なボーカルの定位感をもたらします。
4、カメリア・ミッドレンジドライバー
ブランド最高峰「SUPREMA」から継承された独自開発ユニット。椿の花(イタリア語でCamelia)をモチーフに、振動板(ダイアフラム)に5箇所のカットを施し、凹形状のエッジで支える新構造を採用。定在波の発生を極限まで抑え、圧倒的にスムーズで濁りのない中音域を再生します。
5、オーガニック・アルミダイキャスト製バスケット
ウーファーを背後から支えるフレーム(バスケット)には、有機的な曲線を描くアルミダイキャスト製を採用。強靭な剛性と高い振動分散特性を備え、ボイスコイルの熱効率改善にも寄与しています。
6、PMIフォームペーパー・サンドイッチ構造ウーファー
軽量で高強度なPMI(ポリメタクリルイミド)発泡材をペーパーコーンで挟み込んだ3層構造のサンドイッチ・ダイアフラムを採用。軽量性と高剛性を高次元で両立し、ハイスピードでレスポンスに優れた低域応答性を獲得しています。
●SACDプレーヤー:marantz/SACD10
●プリアンプ:YAMAHA/C-5000
●パワーアンプ:YAMAHA/M-5000
全体の音調は非常に明瞭かつ緻密で、高い解像度と俊敏なスピード感が強く印象に残った。明るく艶やかな質感を備えており、女性ボーカルの細やかな息遣いや、ピアノの煌びやかな余韻を実に魅力的に彩る。スピード感があるので、ジャズの躍動的なスイング感やビッグバンドのスリリングなドライブ感が実に小気味よく表現される。
生成AIの回答にもあるようにSonus faberのスピーカーは、ヤマハやラックスマン、アキュフェーズといった国産アンプとの相性の良さが語られるが、今回の組み合わせでもそれを強く実感した。ヤマハ「C-5000 / M-5000」の静寂感に満ちた上品な語り口と、芯のある適度な太さを備えた音造りが、SONETTO V G2が持つ華やかでしなやかな響きをいっそう引き立てている。
また、ボトムポート構造による豊かな低域再生力が功を奏し、オーケストラ会場の大きさや雰囲気、さらにはビッグバンドのスケール感もさり気なく演出する。先にレポートした上級機「SONETTO VIII G2」でも感じられた音場の深い奥行き感は本機にもしっかりと受け継がれており、物理的なスケールや低音の量感には譲る部分があるものの、単体として本機に向き合う限り、低域に不満を感じるレベルでは無いと感じた。中核モデルとしての高い完成度とバランスの良さを存分に実感でき、満足感は高かった。
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1)ヴォーカル:
手嶌葵 Aoi Worksより さよならの夏
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一音一音が艶やかに響き、声の表情に華やかな彩りを感じさせる。音場は立体的に広がり、女性の声の爽やかさ、明るさ、やさしさを感じる。声が音場の中心に浮かび上がり、中高音がせり出してくる。
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2)ジャズ(ヴォーカル・コンボ):
Sinne Eeg Face The Musicより月光のいたずら
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明瞭な音場感の中で、ヴォーカルの質感が際立つ。彼女の声が持つ華やかさ、滑らかさ、そして艶やかな色気が巧みに再現される。声や各楽器の立ち上がりの速さが実に優秀で、ジャズ特有の躍動感やジャズクラブの華やいだ空気が、まるで目の前で演奏されているかのような臨場感で迫ってくる。
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3)ビッグバンド・ジャズ:
Manhattan Jazz Orchestra SING SING SINGよりSING SING SING
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一つ一つの楽器の表現は明瞭で活力があり、質感が高く、各々の分離が良く、さらに、ビッグバンドジャズのスピード感を感ずる。躍動感のあるジャズバンド。観客席にいて、頭の上を音が飛んでいくようで、楽しさを覚える。リアリティに近い再現力。
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4)クラシック(室内楽):
Beethoven:The Violin Sonatas Sonatas5
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バイオリンの音に、弓が弦を擦る擦れ音や、ピアノの音色にも艶やかな美しい響きが加わる。ピアノの演奏に、指が、コロコロと動き回る軽やかさが感じられる。YAMAHAのアンプシステムは、ソナスのスピーカーを、演奏を自然と感じさせながら駆動する能力を持っている。
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5)クラシック(管弦楽):
Mussorgsky 展覧会の絵 よりプロムナード、こびと
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音像はどこまでも明瞭で、華やかさと繊細な描写力を兼ね備えている。「プロムナード」では春のようなウキウキした躍動感を描き出し、絵画のイメージを表した曲を、表情豊かに再現する。オーケストラ会場の雰囲気と重厚感、そして気迫に満ちた本格的なクラシック表現を存分に堪能できる。
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6)ジャズ(モダン・ジャズ / ジャズ・ピアノ):
トーマス・エンコ
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ワイドレンジでスケール感豊かな音場が広がる。非常に明瞭で、ピアノの生き生きとしたタッチやアタック感が力強く再現される。低音の深みも十分に感じられ、爽やかでありながらも適度な重みと気品を備えた、荘厳なピアノサウンドを聴かせてくれた。
今宵は、ソナスファーベル「Sonetto V G2」の明るく、快活な音調に合わせて、ジューン・クリスティ(June Christy)のJUNE’S GOT RHYTHMを聴きます。彼女の明るく弾むような歌声は、朝のスタートに聴きたくなるアルバムです。特に、デュークエリントン作曲の、IT DON’T MEAN A THING(スイングしなけりゃ意味ないね)が魅力的です。
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