AUDIO VECTOR QR 1 SE  試聴レポート

 AUDIO VECTOR QR 1 SE 試聴レポート

試聴レポート~お客様より~2026年2月(1)

AUDIO VECTOR QR 1 SE

オーディオベクター(Audiovector)は1979年、デンマークで創業し、入力信号への忠実な反応、正確な位相特性、そして無限のダイナミズムを兼ね備えたスピーカーの開発を哲学として掲げている。初期の名作「Trapeze(トラペーズ)」は、10年間で25,000セットを販売する驚異的な実績を記録した。

同社は創業時の基礎技術を絶えず進化させ、革新を続けている。低コンプレッション・ドライバーや背面開放型のハイル型ドライバー(AMT)の開発をはじめ、ユニットを物理的に独立させる3点固定構造、銅キャップによるコイル・インダクタンスの制御、さらには内部定在波を解消するティアドロップ(涙滴)型キャビネットなど、独自の技術を次々と確立。現在もハイエンドオーディオ界をリードし続けている。

技術的特徴

●AMTトゥイーター(ハイルドライバー)マイラー振動版により2~40kHzを再生
●ミッドレンジ 3層サンドイッチ構造 航空グレードアルミ/ダンピング材/航空グレードアルミ
●ネットワーク コイル抵抗の減少。精度アップと自社コンデンサーにより、ドライバーユニットの位相特性を改善
●ラウンドコーナーキャビネット
●Qポートバスレフダクト

AUDIO VECTOR QR 1 SE 試聴

リファレンス機器

●marantz SACD30n:ネットワークSACDプレーヤー
●marantz MODEL 30:プリメインアンプ 

音の印象

音はクールで、解像度の高い極めて明瞭な音像を描き出す。音が生き生きと前方へせり出しつつ、同時に空間全体へ心地よく拡散していくのが特徴だ。低域も音の広がりに相応しく、ゆとりある空間表現を支えている。特にビッグバンドジャズやフルオーケストラのように、楽器数が多く豊かな響きを持つ楽曲では、その生々しさが際立つ。もちろん、中・大型スピーカーが構築する巨大なスケール感とは一線を画すが、むしろその「適度なサイズ感」こそが、音楽に深く、かつ自然に浸れる絶妙な空気感を生んでいるのではないだろうか。

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ジャンル別試聴

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1)手嶌葵 Aoi Worksより さよならの夏
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ライブ会場の空気の中に、透明感あふれる歌声がすっと浮かび上がった。その声は極めて解像度が高く、生々しい質感をもって魅力的に再現される。ライブ特有の臨場感も申し分ない。大型スピーカーのような圧倒的なスケール感とは異なるが、空間に凛として定位するボーカルの様は、むしろこのサイズだからこその魅惑的な表現といえる。中高域のクリアさと、それを支える量感豊かな低域。聴き疲れさせることなく、手嶌葵の歌い上げる情緒豊かな世界観に心地よく浸らせてくれる鳴り方だ。

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2)Sinne Eeg Face The Musicより月光のいたずら
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このアルバムの極めて優秀な録音に対し、スピーカーの追従性は驚くほど高い。入力への反応は極めてハイスピードで、一音一音が明瞭な輪郭を持って描かれる。伴奏のピアノには芳醇な艶が乗り、その響きは実に優美だ。特筆すべきは、小型スピーカーであることを忘れさせるほどの雄大なスケール感。伴奏の管楽器も確固たる実在感を伴って再現され、ステージの広がりを克明に描き出す。シーネイの歌声が持つ野性味や、天性の歌唱技術の深みまでをも余すことなく引き出す。

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3)Manhattan Jazz Orchestra SING SING SINGよりSING SING SING
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小型スピーカーの枠を超えたスケール感と、重厚な低域再現に驚かされる。各楽器の音像定位と分離は極めて明瞭。入力信号に対する反応の鋭さは圧巻で、ソロパートの細やかなニュアンスも実に聴き応えがある。表現のもたつきがなく、音が空間を突き抜けて飛んでくるかのよう。ビッグバンドジャズ特有の躍動感をダイレクトに体感させてくれる。物理的なサイズゆえ、超低域の極限までの伸びには自ずと限界はあるものの、音色そのものはクールで落ち着きがある。

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4)Beethoven:The Violin Sonatas Sonatas5
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反応性が高く繊細な音で、弓が弦を擦る瞬間の生々しい摩擦音や、ピアノの低域の響きも再現される。その鳴りっぷりは小型スピーカーの枠を超えてスケールが大きく、クラシック音楽特有の崇高な精神性までも感じさせる。一方で、その軽快な鳴りゆえに、重厚感やしっとりとした情緒を過度に強調するタイプではない。むしろ演奏の「緊迫感」がダイレクトに伝わり、音楽が本来持つ躍動感を鮮烈に描き出す。

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5)Mussorgsky 展覧会の絵 よりプロムナード、こびと
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楽器ごとの音像定位と分離が極めて鮮明で、オーケストラが展開する広大なスケール感を余すところなく描き出している。録音の優れたソースに対しては、一切の滲みを感じさせない明瞭な再現力を発揮し、能力の高さが伝わってくる。単に音を鳴らすだけでなく、展覧会の絵の曲目に込めた作曲者の意図がストレートに伝わってくる鳴り方だ。

TODAY’SONG

今宵は、カウントベイシーオーケストラのカウントベイシーアットバードランドを聴きます。このアルバムは、元ステレオサウンド編集長で、オーディオ評論家の小野寺弘滋さんのテストレコードです。ジャズクラブ バードランドでの演奏で、大音量で聞くと、キレまくり演奏から狂気を感ずるという。

カウントベイシーアットバードランド ジャケット カウントベイシーアットバードランド レコード盤

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