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2026年10月23日(金)・24日(土)・25日(日)の3日間にわたり、東京国際フォーラムにて開催されました。 毎年「どんな製品が発表されるのだろうか」と楽しみにしている東京インターナショナルオーディオショーですが、会場は賑やかであり、本来は会議室という音響的にはやや不利な環境でもあるため、製品本来の性能を厳密にお伝えするのは難しい面があります。そのため、今回は全体の雰囲気や熱気をお伝えすることにいたしました。 10時の開場直前に到着したものの、すでに長い行列ができていました。各ブースは熱心なオーディオファンで満ちあふれており、オーディオ人気の高さを改めて実感させられました。
今回訪れたブースは、ESOTERIC、TAD、JBL(ハーマンインターナショナル)、SONUS FABER、A&Mです。全体を通して感じるのは、スピーカーが再現する音像の精度が大きく向上し、背景のノイズ感が消え、どのシステムで聴いても「もやもやした印象」を一切受けないという点です。
特にアクティブスピーカーの再生音は、メーカー側で緻密にバランスが調整されており、低コストでありながら音楽を自然なまま受け入れられ、不満が生じません。また、AVANTGARDEの「OPUS 1」はセット価格が319万円となっており、あらゆる製品が高価格化している現在においては、むしろリーズナブルに感じられます。
ESOTERICとTADの両ブースでは、音源としてQOBUZが使用されており、まさに新しい時代が始まったとの強い印象を受けました。
TADでは、プリメインアンプ「A-1000」にデジタル入力を追加した新製品「A-1000D」を発表し、鮮やかなブルー(ストレートブルー)に彩られた「EVOLUTION TWO(E-2)」を駆動していました。どちらのブースも非常に高い精度で音楽を再生しており、「ネットワーク配信の音を生々しく再生するには、クロックの精度が肝である」と語られていたのが印象的です。
JBLのブースでは、大型スピーカーである「SUMMIT EVEREST」を聴きました。スケールの大きい音場の中に精度の高い音像がバランスよく描写され、創り出された音世界でありながら、聴き手をぐいぐいと引き込むような魅力が展開されます。この再生能力を実現するため、新設計のコンプレッションドライバーをはじめ、従来のホーンとウーファーの構成にミッドバスを加えることでウーファーの受け持つ音域を限定し、低音再生の充実を図っています。また、クロスオーバーネットワークのコンデンサーにも小容量のものを並列(パラレル)で多数使用しており、内部抵抗の低減と伝送効率の向上を実現しています。 あわせて同「SUMMITシリーズ」の他モデルも試聴しましたが、小型モデル(SUMMIT AMA)から中型(SUMMIT PUMORI)、そして大型(SUMMIT MAKALU)へとサイズが大きくなるにつれて音像の存在感が増し、楽器の質感やボーカルの発声の深みが増していくのが実感できました。とはいえ、小型の「SUMMIT AMA」であっても単体で非常に聴き応えのある素晴らしい仕上がりとなっています。
SONUS FABERでは、新製品の「Amati Supreme」のデモを聴きました。同社は伝統的に「穏やかで上品な音色」を特色としていますが、その企業ビジョンや持ち味はそのままに、音像の再現精度と実在感が一段と向上しているのが印象的です。
A&Mのブースでは、300B真空管を使用したAIRTIGHTのプリメインアンプ「ATM-300R」を試聴しました。その妙なる音色にすっかり魅了され、人間の心を揺さぶり感激させる事象の多様性を改めて認識させられました。
音質の精度やノイズ感の低減といった現代的な進化を感じさせつつも、最終的に私たちの心を動かすのは「音楽の自然な躍動感」や「妙なる音色」なのだと再確認させられました。最新のデジタル配信から伝統の真空管まで、表現のアプローチは様々ですが、どのブースからも音楽への情熱と情愛が溢れ出ていました。 会場を埋め尽くした多くの熱心なファンとともにその音世界を共有できたことは、オーディオファンとして至福のひとときでした。今後のオーディオシーンの進化が、ますます楽しみでなりません。
また、各社の情熱が込められた新製品や技術展示に触れ、高精度化する現代オーディオの到達点と、新たな時代の幕開けを強く実感したイベントでした。
音響環境の制限がある会場内ではありましたが、それぞれのブランドが提示する音作りへの理念と、音楽再生にかける真摯な姿勢を十分に堪能することができました。オーディオ市場の根強い熱気を感じつつ、今後の各メーカーの動向にも引き続き注目していきたいと思います。
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