ESOTERIC Grandioso T1/Grandioso E1  試聴レポート

ESOTERIC Grandioso T1/Grandioso E1  試聴レポート

試聴レポート~お客様より~2025年9月(2)

ESOTERIC Grandioso T1/Grandioso E1

ESOTERICブランドで、レコードプレーヤーとフォノイコライザーが発売されたのは初めての事である。ESOTERIC Grandioso T1は、2022年9月に発売され、プラッターの非接触駆動とマグネット浮遊技術を取り入れ770万円の高価格でありながら、国内で100台近くの販売実績を記録する。さらにE1は、2024年11月に販売され、470万円と高額ながら、2024年末のSTEREO SOUND誌において、MCの電流入力は超絶ハイレゾリューションサウンドと評され、フォノイコ部門で1位を獲得している。モーター、回転系の技術は、TEACのオープンリールデッキ時代からの伝承であり、マグネフロート技術は東京電子機器(TEIC)社を吸収合併したことにより基礎技術は十分存在した。さらにオーディオ機器間を電流伝送させる技術を開発し、内部抵抗を受けない伝送の効率化を確立している。今回、MCカートリッジの信号の取り入れを、電圧入力から電流入力に変更し、高効率の電流信号の取り出しに成功している。ESOTERIC社は自由度の高い企業と言われ、技術者の理想が今回のGrandiosoの製品を生み出しており、経営効率とは別の経営理念を持っているのかもしれない。またESOTERIC社は、医療用機器の内部基板をクリーンルームで製造しており、今回の製品も同条件で製造されているようだ。

技術的特徴

【Grandioso T1】
●レコードプレーヤー:19㎏のプラッターをマグネットにより、浮上させている。プラッターの支点がレコード盤面に近い。
●プラッターに刻まれた軟鉄のスリットを、ネオジウム磁石のドライバーで非接触に回転させる。ドライバーには、モーター上方にN極、S極のマグネットが取り付けられている。
●レーコードマットは無い
●電源は別筐体

【Grandioso E1】
●MCカートリッジの微弱信号を電流入力で増幅し、音の濁りや歪の無い世界、さらに、会場の空気感まで再現する技術に到達した。CDプレーヤー、プリアンプ、パワーアンプ間のやり取りを電流伝送で行う技術の開発の応用と思われる。
●他にMMカートリッジ、光カートリッジの入力を持つ
●電源は別筐体

リファレンス機器

●プリアンプ:Accuphase/C-2900
●パワーアンプ:Accuphase/A-80
●スピーカー:YAMAHA/NS5000

ESOTERIC Grandioso T1/Grandioso E1 試聴

音の印象

音を聴いた瞬間、録音スタジオか、オペラ劇場の扉を開けたかの様な錯覚にとらわれる。ミュージッシャンの一発撮りの演奏にかける緊張感や、オペラ歌手の渾身の演技の迫力が、空気の揺らぎと共に伝わってくる。重々しい雰囲気が臨場感を演出する。今までに経験した事のない世界であり、テレビで有機EL4K画面を見た時の驚きである。今までレコードプレーヤーの性能には、それほど認識がなかった。ある一定の能力さえ持っていれば、レコード盤に記録された情報は導き出せると思っていた。カートリッジや、フォノイコライザーに、技術革新の重点が置かれていると思っていた。ところが、ESOTERIC Grandioso T1、E1を聞くと、まだまだ、未知の技術があるのだなと思わざるを得ない。私が所有するLPプレーヤーでは、微弱な信号が、振動でマスクされている。フォノイコライザーも、バランス入力で対策を取っているが、解像度ではとても敵わない。

ESOTERICプレーヤーの振動対策と電流入力で増幅するフォノイコライザーアンプの性能が飛躍的に向上している。古いマイルスやコルトレーンのレコードを聴けば、マイルスの生々しいトランペットと、後ろで煽り立てるように叩かれるトニーウィリアムスのドラムが存在し、コルトレーンのソプラノソックスからは、息継ぎの音まで再現された演奏が出現する。ELISABETH SCHWARZKOPFのソプラノは、高域まではっきりクッキリと再現され、芸術の崇高さに圧倒される。カルメンのハバネラでは舞台の雰囲気まで存在し、右から左に動き回る主人公の位置が明確に描かれる。音は透明感が高いとか、解像力に優れているとか、定位が優れているとか、温かみや憂いがあるとか、躍動感に富むとかの表現ではなく、唯々、自然である。LPレコードには、これまでの情報が刻まれているのかと思う瞬間であり、血の通った人間が現れたと思う瞬間であった。

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ジャンル別試聴

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1)荒井由実/ミスリムから海を見ていた午後
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透明な空間が目一杯広がり、血が通ったような生々しい声が響く。声の肉厚感と共に、心の機微までわかるようだ。定位の正確性が圧倒的に違う。音場のスケールが大きく、オーディオショーで聴くような雰囲気。 
荒井由実/ミスリムから海を見ていた午後 試聴
 

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2)JOHN ABERCROMBIE/ SARGASSO SEA(ECM)
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奥深い空間の中から、ギターの奏でる音が浮かび上がり、繊細な指使いまで如実に伝えてくる。ギターのデュエットの繊細なやり取りが目の前に広がり、生演奏を見ている様な迫力がある。何気なく聴いていた音楽が、非常に綿密で、奥深いものだと分かる。空間的スケール感が再現される。
JOHN ABERCROMBIE/ SARGASSO SEA(ECM) 試聴
 

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3)MILS DAVIS/SORCERE
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音楽がつくる空間が広く、マイルスが吹くトランペットの音が生々しく、後方で叩くトニーウィリアムスのドラムの重量感が生々しい。テナーサックスを吹くウェインショーターの一挙手一投足までわかる。ピアノの位置、ドラムの位置がリアルに再現される。目の前で生演奏を見ている様な迫力がある。
MILS DAVIS/SORCERE 試聴
 

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4)JOHN COLTRANE/SELFLESSNESS/MY FAVORITE THINGS
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普通のオーディオで聴くと、うるさいように感じるだけのソプラノサックスの音が眼前で吹かれている様。演奏者が音楽に陶酔し、情熱を演奏にぶち込んでいく心情がリアルに伝わって来る。汗を振り乱して熱中する情景が迫って来る。黒人の演奏者の感性の縦横無尽さがリアルに迫って来る。レコードには、音楽の奥深さ、演奏者の音楽にかける意気込み、技量等が、此処まで刻み込まれているのかと思うレベル。
JOHN COLTRANE/SELFLESSNESS/MY FAVORITE THINGS 試聴
 

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5)ELISABETH SCHWARZKOPF/RICHAD STRAUSS FOUR LAST SONGS
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オーケストラを背景に、美しい声が浮かび上がる。オーケストラのスケールが大きく、発声の濁りが無く、声が伸び、発声技巧がすばらしく、今まで、聴いていたのは何だったのかと思うほどのレベルである。ソプラノ歌手の歌の洗練さが如実に伝わって来る。
ELISABETH SCHWARZKOPF/RICHAD STRAUSS FOUR LAST SONGS 試聴
 

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6)GIDON KREMER/ J.S.BACH PARTITA NO.2
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バイオリンの弓が弦を擦る強弱が聴こえる。バイオリニストの演奏はこれ程迫力に満ちているのかと感ずる。芸術の神髄に触れたような感覚と、触れてはならないものに触れてしまった思いにとらわれる。
GIDON KREMER/ J.S.BACH  PARTITA NO.2 試聴
 

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7)カルメン:カラヤン指揮ウィーンフィルよりハバネラ
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オペラ舞台の中に主人公の存在が浮かび上がる。オーケストラの迫力と、スケール感とオペラ歌手の、歌を歌いこなす技量の全てが伝わって来る。定位が正確で、主人公が右から左に移動するのがリアルにわかる。レコードに入っている情報を全て出し切っている様。
カルメン:カラヤン指揮ウィーンフィルよりハバネラ 試聴
 

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8)ブレンデル クリ-ヴィランドSQ シューベルト 鱒
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バイオリンとピアノの音色が、生き生きとしている。音の分離が良く、奥行き感も再現され、バイオリンと呼応するピアノの演奏や、他の楽器とのアンサンブルが素晴らしく、音楽の奥深い世界に連れて行ってくれる。全ての音が生々しく、目の前で演奏されている様。
ブレンデル クリ-ヴィランドSQ シューベルト 鱒 試聴
 

TODAY’SONG

今宵は、自身のシステムで音楽を聴きたいとの思いが失せているようで、未だこの身体に残るESOTERICターンテーブルGrandioso T1とE1 の音を記憶から消し去らないと何ともなりません。。。でも、縁あって我が家に来たマイシステムの良さを見つけ出すのも私の務めと思っています。吾唯足知です。

今週の生花:吾亦紅、リンドウ、コルジリネレッドスター、ユキヤナギ

フラワーアレンジ>
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