Harbeth HL-Compact7ES-3 XD2 試聴レポート

Harbeth HL-Compact7ES-3 XD2 試聴レポート

試聴レポート~お客様より~2025年9月(1)

Harbeth HL-Compact7ES-3 XD2

Harbeth HL-Compact 7は、1994年にイギリスで誕生し、25mmのアルミハードドーム型ツイーターと、3種類のポリマーをブレンドした振動板を持つ、20cmウーファーで構成された2ウェイスピーカーである。ポリマー製振動板は、中心部と周辺部の形状を変え、振動の均一性を図っている。さらにウーファー表面を鏡面状に成型し、濁りの無い再生を生み出している。エンクロージャーは、MDFとレゾナンス、スティフネスの異なる素材をサンドイッチし、響きを生かしつつ、不要な共振を排除している。HL-Compact 7シリーズは、基礎技術はそのままで、2003年 HL-Compact 7 ES-2 、 2006年 HL-Compact 7 ES-3、2020年 HL-Compact 7 ES-3xdと改良を重ね、細部の向上により、訴求力の高い製品づくりを行って来た。本年7月に発売となったHL-Compact7 ES-3 XD2を、いつものヒアリングシステムで、どのように進化したのか試聴してみた。

技術的特徴

●高域 25mm 磁性流体冷却ツイーター
●中低域ユニットをRADIAL2からRADIAL4に改良。3種類のポリマーの見直しと、抵抗やコイル、キャパシターなどをカスタムメイメイドとし、周波数特性の微細な凸凹をならしている。
●STS構造のエンクロージャー(Super Tuned Structure):薄いMDFとレゾナンス、スティフネスの異なる素材をサンドイッチし、響きを生かしている。

リファレンス機器

●SACDプレーヤー:marantz/SACD 10
●プリアンプ:Accuphase/C-2900
●パワーアンプ:Accuphase/A-80

Harbeth HL-Compact7ES-3 XD2 試聴

音の印象

HL-Compact7ES-3 XD2が発する音は、艶やかで反応性高く、程よい響きと太くたっぷりとした量感の低域が、声、楽器の演奏をリアリティの高いものにしている。演奏は躍動感に満ち、瑞々しく生命感にあふれている。演奏ジャンルはオールマイティで、どのジャンルを聴いても、音を聴いた瞬間から、オーディオを忘れて音楽に陶酔する魅力がある。基本的な設計から30年以上経つスピーカーだが、音楽が人にもたらす感動や喜びのエッセンスを、的確に反映し続けている気がする。分解性や、透明性や、楽器の質感や、音像の立体性や、レンジ感をもっと高度に再現するスピーカーは他にも多々存在するが、このスピーカーは音楽の心を伝えて来る。

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ジャンル別試聴

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1)手嶌葵 Aoi Worksより さよならの夏
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手嶌葵の声が艶やかで美しく、女性の声の美点を浮かび上がらせるような鳴り方。曲が持つ哀愁感やせつなさが、ストレートに感じられる。定位は正確で、全体の雰囲気に相応しいピラミッドバランスの低域がある。ライブ会場内の食器が触れあう音がそのまま再現され、音の分解性は相当高いと思う。スピーカーが作る雰囲気が、オーディオを忘れて音楽に浸りきる良さがある。あえて言えばレンジの広さは感じず、高域のピークに歪感がくる。低域の量感はあるが、歯切れのよい低音では無い。 

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2)Sinne Eeg Face The Musicより月光のいたずら
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鋭さと、明瞭さと、包み込むような太さと音の厚みを持っている。極めて魅力的な声。定位は明瞭で、伴奏楽器の質感や分離が良好。聴きやすいピラミッドバランス。音の反応性が高く、ジャズの躍動感を感じ、オーディオを忘れて、音楽に浸りきる雰囲気がある。

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3)Manhattan Jazz Orchestra SING SING SINGよりSING SING SING
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打楽器の低音が前に前に出て来て、迫力が凄く、エネルギー感を感じる。鋭さと音の厚みを感ずる。木管楽器の厚みを持った鳴り方の雰囲気が良く、リアル感がある。各楽器の分離も程々に良く、ジャズのライブの迫力を感ずる。

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4)Beethoven:The Violin Sonatas Sonatas5
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音が反応性高く重厚で、艶やかなバイオリンとピアノのやり取りの緊迫感が伝わって来る。バイオリンの演奏に呼応する、ピアノの絶妙な伴奏が素晴らしい。音の艶やかさと反応性の速さが、音楽を生命感あふれ瑞々しいものにしている。音楽鑑賞にとって、一番大事な聴く感動や喜びを感じさせる。ピアノ、バイオリンの響きが自然で過不足ない。演奏会場で聴いている様な迫力を感じる。

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5)Mussorgsky 展覧会の絵 よりプロムナード、こびと
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オーケストラが生き生きとして躍動感がある。音が艶やかで分解性が高く、厚みがあり、作曲のモチーフとなった絵画のイメージが迫力を持って伝わって来る。不気味さ、尊厳さをちょっと明るくリアルに鳴らす。ホルンやクラリネットの楽器の厚みのある質感が良い。全てにバランスが良い。

TODAY’SONG

今宵は、ショパン ホロビッツの演奏で、ワルツ第3番を聴きます。「甘美なものうさ」と「この上もなく甘く、やさしい愛情とあこがれの思い」と評された曲を、ホロビッツが、悪魔的に演奏します。

チューリッヒコンサート レコードジャケット チューリッヒコンサート レコード盤

今週の生花:檜扇、アストロメリア、カスミソウ

店内フラワーアレンジ

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