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4月にSonetto 1 G2のレポートを書きました。そして今回は、Sonettoの最上位機種VⅢ G2を聴きます。カタログで見ると、カメリアミッドレンジの白いコーンが浮いた感じを受けるが、実物は、天然木のようなエンクロージャーに、パッと白い花が咲いたようで気品を感じさせるものである。どんな部屋に置いてもインテリアとして馴染むように思います。Sonus faber は、2024年にSuprema(シュプレーマ)と言う最高峰のスピーカーシステム(170.500.000円)を開発したが、Sonettoスピーカーには、その技術的エッセンスが応用されている。中高域のチェンバーにコルク材を採用し、ミッドレンジドライバーに、ダイヤフラムを五か所カットし、エッジ部を凹形状にしたカメリアミッドレンジを採用している。いつものリファレンスシステムで試聴してみます。
●キャビネット:底面バスレフによる豊かな低域
●スピーカーベースに石灰石ベースのコンクリート成形物
●高、中域のチェンバーにコルク材を採用
●ドライバーのダイヤフラムの五か所をカットし、それを凹型のエッジで支えるカメリア(イタリア語で椿の意味)ミッド.レンジを採用
●ウーハーを背後から支えるバスケットに、有機的な形状をしたアルミダイキャスト製フレーム採用。強靭、振動分散、熱効率改善効果
●ウーハーは、軽量で高強度な発泡剤PMIフォームをペーパーコーンで挟み込む構造。軽量で剛性があり、応答性に優れている
●SACDプレーヤー:marantz/SACD 10
●プリアンプ:Accuphase/C-2900
●パワーアンプ:Accuphase/A-80
スピーカーの高さ(1.064mm)と、左右のスピーカーが作る奥行きのある立体空間が、生々しい演奏を聴かせる。基本的にはSonus faberの共通トーンである、厚みのあるコッテリとした音で、繊細な中高音と歯切れの良い低音が同居している。決して甘い響きでは無い。明るく躍動感のある鳴り方で静寂感や叙情感も表現する。歌手や演奏者の存在が明瞭で奥行き感まで感じられる。ビッグバンドジャズやオーケストラの演奏では、目の前に演奏ステージが広がるようである。女性歌手の声は艶やかで魅惑的であり、木管楽器や金属楽器の鳴り方も厚みがあり存在感がある。カラッとしたギターの弦の響きや、ハスキーな女性の声に艶が乗りすぎる気合もあるが、他の表現を優先してもはばからない魅力がある。ソフトに込めた演奏や、プロデューサーの意匠をストレートに味わえるような気がする。
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1)手嶌葵 Aoi Worksより さよならの夏
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厚みがあり明るくコッテリとした音。はかなさ、しなやかさ、叙情性を味わう曲であるが、音色に落ち着きがあり、雰囲気を損なわない。色付けの無いスピーカーより元気であるが、違う価値観を与えてくる。アキュフェーズの音色より、ソナスの音色の方が支配的。
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2)Sinne Eeg Face The Musicより月光のいたずら
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エネルギー溢れる歌声。音像は明瞭で歪感無く、女性の発声、息使いやピアノとの絡みがしっかりと感じられ、歌手が目の前で歌っている様な生々しさがある。ピアノの音もコロコロ感があり綺麗に響く。低音も力強い。全ての音の分離が良く、細やかな音の再現性が技術的に進化して、ベールが一つ剥がれた様に感ずる。伴奏の楽器の鳴り方がリアル。
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3)Manhattan Jazz Orchestra SING SING SINGよりSING SING SING
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低音がビリビリ響き、ビッグバンドジャズの迫力が迫って来る。全ての音が交じり合わず、音の厚みを持って鳴る。ライブ会場にいる様。木管楽器の質感が深く、演奏者の息づかいまで聴こえると思われるほどリアルな印象。ジャズバンドの生々しさを感じたい人には打って付けなスピーカー。
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4)Beethoven:The Violin Sonatas Sonatas5
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音を聴いた瞬間に楽しいと感ずる。美しい感覚を覚え音楽に引き込まれる。演奏空間の奥行きを感じ、SACDには空間的情報も入っていると感ずる。明るく躍動的な表現だがそれだけに納まらず、楽器の質感の掘り下げ、細部の表現性や演奏会場の空気感まで表現している様にも思える。バイオリンが元気が良すぎ、もう少し叙情性が欲しいとも思う。
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5)Mussorgsky 展覧会の絵 よりプロムナード、こびと
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スケール感大きく各々の楽器が明瞭に広がって行き、オーケストラの雰囲気を演出する。目をつぶればオーケストラホールに居るよう。エネルギッシュな演奏が響いて来て、表題の絵の雰囲気を表す。演奏が高度に表現され、生々しい表現で演奏会場の奥行き感を感ずる。濃厚でありながら、一つ一つの楽器の表現の明瞭さと実存感を感ずる。
【リファレンス機材】
●LPプレーヤー:YAMAHA/GT5000
●カートリッジ:DENON/DL-103R
●プリアンプ:Accuphase/C-2900
●パワーアンプ:Accuphase/A-80
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1)荒井由実 海を見ていた午後
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明るく華やかな声になるが、ハスキーな歌い方が魅惑的響く。定位が良く声が中心に浮かび上がり、音像がクッキリ、ハッキリと厚みをもって再現される。相当繊細な表現が再現されると感ずる。
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2)Ralph Towner / Sargasso Sea (ECMレコード)
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音が濃厚だがギターの弦をつま弾く細かいタッチが分り、カメリアミッドレンジが相当、繊細な再現性を持っているのが判る。ウーハーがその音に深みを与え、音楽が奥深い表現になっている。やはり、演奏会場の奥行き感を感ずる。アコースティックギターがエレキギターの様な印象を受けるが、細部の表現は今まで以上に聴こえる。
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3)鈴木勲ブローアップ
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弓が弦を擦る低音の歯切れが良く、リアルに響いてくる。音像は明瞭でエネルギー感、躍動感に富んでいる。全ての音が明瞭で、ジャズの生々しさが眼前に展開される。ライブ会場で音に包まれている様。会場の奥行きを感ずる。
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4)Art Blakey/Free For All
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各楽器の音が明瞭で、ジャズ全盛期の演奏が目の前に展開される。昔のジャズ喫茶の音を彷彿させる。それぞれの楽器の質感が高く、それぞれの音が明瞭でエネルギー感も高く、ジャズの持つ感情の高まりが再現される。興奮と熱気が、伝わって来る。
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5)Schubert:Sonata For Arpeggione/Argerich&Maisky
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音像が明瞭で、チェロの演奏と寄り添うようなピアノの低音の響きが、立体空間の中に展開。S/N比高く、演奏空間の奥行きを感ずる。弦の響きは相当繊細で、演奏に引き込まれるような印象を受ける。音像のスケール感に、心から包み込まれる様な雰囲気を味わう。
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6)CARMENよりハバネラ
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女性の声が魅惑的に聴こえ、高度な歌唱テクニックがつぶさに伝わって来る。オペラの各声、各楽器の分離良く、オーケストラ会場の雰囲気がそのまま再現される。鍛え抜かれたオペラ歌手の技巧力、演奏力、技量の高さに吸い込まれる様。歌手が舞台を移動する動きがリアルにわかる。
今宵は、ジョニーグリフィンの THE LITTLE GIANTを聴きます。エネルギー溢れる、吹きまくりのグリフィンのテナーに、ウィントンケリーの小気味良い、軽快なピアノが絡みます。聴いていてウキウキします。
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