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Sonus faberコンチェルティーノは、1998年頃日本市場に登場。20mmツイターと140mmポリプロピレンウーファー構成のコンパクトなスピーカー。今回発売となった4世代目「Concertino G4」は最高峰シュープリームの開発技術を応用して作られていて、Sonetto G2に続く製品となっている。ツイターのサイズ変更、ウーファーの素材変更や、キャビネットの吸音材にコルク素材を採用、レーザー素材変更等、様々な改良を加えている。
●フロントバッフルを傾斜させ、高域と中低域の時間差を無くす
●キャビネットの前後の並行面を無くし、定在波を低減
●側面はウォルナットの無垢材を使用
●フロントバスレフボートからリアパネルボートへ:ドライバーユニットの背圧はキャビネット背面に排出
●キャビネットのメイン構造としてコルクを採用。解像度の向上や音の繋がりがよりスムーズになり自然なサウンド
● ユニット ツイター 28mmソフトシルクドーム(旧20mm)、ミッドウーハー 135mm径セルロースパルプ素材(旧140mmポリプロピレン)ミッドウーファーのバスケットは蜂の巣のような構造
●新設計のネットワーク クロスオーバー1700hz(旧2600hz)
●Ohoskin社の新開発レーザーをキャビネットに採用
●SACDプレーヤー:marantz/SACD 10
●プリアンプ:Accuphase/C-2900
●パワーアンプ:Accuphase/A-80
コッテリとした濃厚さと繊細さが同居している音。明るい音色で、歌手や楽器の演奏を明瞭に再現する。幅214mm×高314mmのサイズの割には、スケールの大きい演奏空間が再現される。バッフル面が斜め上を向いている効果かもしれない。低音は135mmのウーファーが鳴っているとは思えない迫力に満ちていて、沈み込みが深く、地に足が付いた様な音像を描く。管楽器の胴鳴りや、ベースの響き、バスドラの打撃音、オーケストラの地を這うような重厚感を表す。CDの優秀録音再生における適応性は十分な能力を持っているが、LPレコードの再生では荒井由実とECM録音のジャズにおいて、透明感と静寂性があまり感じられなかった。なのでオールマイティなモニター調では無いないように思う。その反面、音の厚みと音像の明瞭性は、ハードバップジャズやクラシックの再生に、独特の音の魅力と雰囲気を提供しているように感ずる。昔、フランコセルブリンが設計した初期のSonus faber CREMONA(*1)は、女性歌手と弦の調べに、陶酔してしまうような鳴り方だったが、今回のConcertino G4はその延長線上にありながら、もう少し音楽ジャンルの幅を持たせているようで、ヨーロッパジャズ好きには他に選択肢があるようにも思われます。
*1:Sonus faber CREMONA ツイターがハードドームで聴感上の音速が早いのに対し、ウーハーはゆったりと量感を持って鳴る。ストリング(サランネットの代わりにバッフル面にゴム系の紐が何本とはられる。)が全体の音速感を揃え、纏める重要な役割を持っている。
※掲載画像はConcertino G4/Maestro Edition(30 周年記念するリミテッド・エディション)製品です。サイドパネルの片側側面にシリアル番号が印字された真鍮製のプレートを装着しております。スタンダード製品にはプレートの装着はありません。
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1)手嶌葵 Aoi Worksより さよならの夏
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音の厚みがあり、楽器、歌手の存在感が明瞭で、音楽空間にクッキリ浮かび上がる。コッテリとしているが、基本的に解像力高く、音像の明瞭な音である。音像は低音から高音までバランスが取れている。力強い鳴り方だが、哀愁感や情緒性は十分描いており、女性ボーカルの声の綺麗さや優しさ、透明感と言う魅力を十分に表している。暖かく、躍動的な鳴り方で、発声が明瞭で歌手が込める思いが分かりやすい。Sonettoと同系統の鳴り方。
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2)Sinne Eeg Face The Musicより月光のいたずら
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歌手の声に厚みがあり、発声や感情の込め方が明瞭に表現され、歌手の魅力が十二分に伝わって来る。明るい色気や、曲の変調に伴う細かな歌い方や息継ぎに込めた表情も表して来る。135mmウーファーでも低音の不足は感じない。歌手、伴奏楽器の表現は存在感があり、テナーやトランペットの表現が生々しい。小口径ウーファーでも十分な低音圧力を感ずる。
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3)Manhattan Jazz Orchestra SING SING SINGよりSING SING SING
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スイングジャズバンドの低音の迫力が凄まじく、各々の楽器が明瞭で、厚みと存在感があり、生々しいステージを見ている様である。特にドラムは躍動感と瞬発性を感じ、入力信号に対する俊敏な反応性を感ずる。音の厚みが凄いスピードと共に再現され、安心して音楽に聴き入る。トランペット等の管楽器の再現性が生々しく、音楽の解像度が一歩進んだ感じがする。
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4)Beethoven:The Violin Sonatas Sonatas5
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明るいクラシックで、弦の表情は繊細で、弓と弦の擦れあう音や、ピアノの音がコッテリとした厚みを持って表現される。バイオリンもピアノも生々しく、ステージを見ている様。躍動感に満ちていて、聴き手をウキウキさせる表情。厚みがありながら俊敏な反応性がある。明瞭な音像である。フッとした瞬間、実演奏を聴いているのではないかと、思わせる感覚がある。
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5)Mussorgsky 展覧会の絵 よりプロムナード、こびと
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管楽器が生々しく、オーケストラの存在が再現される。とても小型スピーカーが鳴っているとは思えず、演奏会場の特別席にいる様。録音の秀でたCDを再現する十分な実力を持っている。各々の楽器の表現は、明瞭で十分な表現力があり、低音はオーケストラの重厚さを表す十分な低音再生能力を持っている。音の滑らかさ、深い質感、各々の楽器が分離独立して滲みの無い再現が、オーケストラ会場の臨場感を感ずる。激しい楽曲も、静かな楽曲も十分な表現力を持って曲の雰囲気を表して来る。曲に吸い込まれるような鳴り方である。
【リファレンス機材】
●LPプレーヤー:YAMAHA/GT5000
●カートリッジ:DENON/DL-103R
●プリアンプ:Accuphase/C-2900
●パワーアンプ:Accuphase/A-80
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1)荒井由実 海を見ていた午後
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明るい声のユーミン。明るさの中のその表情は繊細で、風格さえ感じ、声の表情も表してくる。演奏空間の中に歌手がぽっかり浮かび上がる様子はSonettoと同様。明るいが静かさも表現できるスピーカーである。一般的なスピーカーで聴く荒井由実より下手になったようにも聴こえる。
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2)Ralph Towner / Sargasso Sea (ECMレコード)
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レコードのチリパチ音を明瞭に拾い、相当繊細な音を再現している。クラシックギターの弦を弾く余韻は明るい雰囲気で表現する。しかし、ECMジャズはもう少し、透明性と静寂感があった方が良い。ギターの細かいテクニックは如実に伝わって来る。演奏を包み込む雰囲気が少し明るく、明瞭すぎる感じがする。
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3)鈴木勲ブローアップ
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凄まじいベースの音で、厚みと弓が弦を擦る、引っかかるような音が生々しく表現される。135mmのウーハーから再現される音とは思えない。ドラムの低音の迫力も余すとこなく表現され、レンジも十分に広い。優秀録音を鮮やかに表現する能力を持っている。音の厚みと音の明瞭さ、繊細さが同居していて、いつまでも聴いていたいLP。
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4)Art Blakey/Free For All
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各楽器の存在を明瞭に描き出して来る。テナーサックスの質感も明瞭で、ハードバップジャズのコッテリとした音に相性が良い。ジャズセッションが目の前に展開しているようで、実存感があり、昔 JBLの4344markⅡまではこのような鳴り方ではなかったかと思う気がする。テナーが太く、厚みがあり明瞭に浮かび上がる。ジャズの熱気が伝わって来て、音に酔うことが出来る。各々の演奏は明瞭で、各々のジャズマンの実力をまざまざと表現する。
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5)Schubert:Sonata For Arpeggione/Argerich&Maisky
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演奏空間の広がりがあり、各パートの楽器も曖昧では無く、実際の会場にいたらこんな鳴りかたではないかと思う再現。展覧会の絵の雰囲気の不気味さや荘厳さが伝わってくる。厳密な意味ではもう少し分解性が欲しいが、この価格でこれだけの再現性では文句の言いようがない。ある意味の音場型スピーカーなのかもしれない。
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6)CARMENよりハバネラ
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声に厚みがあり、表現は明瞭でオペラ会場で聴いてもこのようではないかと思う迫力がある。オペラ歌手の存在も、バックのオーケストラも生々しく、基本的に明るい音でクラシックオペラの再生にはふさわしい音色。ソプラノ歌手の声の魅力、歌唱テクニックの凄さがつぶさに分かり、今まで聴いたことのないレベルである。バックと、主人公の音像バランスが非常に良い。クラシック音楽にのめり込む雰囲気に満ちている。
今宵は、上記試聴に使った、ART BLAKEY のFREE FOR ALLを聴きます。アートブレーキーの煽るようなドラミングに呼応して、フレディーハバード、ウエインショーター、そしていつもは大人しめのカ―テスフラーがエキサイティングに演奏します。ハードバップジャズの典型です。
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