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Sonus faberのデザインを見ると、さすがイタリア製だと思う。ルネッサンスを生んだ国の連綿と続く伝統が感じられ、大胆な中に洗練された優美さがあって、フィレンチェ、ローマを彩る芸術品や、フェラーリにみられるスマートさと同質の美意識を感ずる。 Sonus faberは絶えず技術革新を行う。2024年Suprema(シュプレーマ)と言う最高峰のスピーカーシステム(170.500.000円)を発売し、中域チェンバーにコルク材を採用、ドライバーに、ダイヤフラムを五か所カットし、エッジ部を凹形状にしたカメリアミッドレンジを採用した。その技術的エッセンスをこの度発売の「Sonetto G2」に応用している。
いつものリファレンスシステムで試聴してみます。参考までに、市場で好評のLUMINA Ⅱ AMATOLL も同時試聴しています。
●キャビネット:底面バスレフによる豊かな低域
●キャビネットとバスレフポートの間で発生する共振を共振器で除去(Sonetto 1 G2, ⅡG2)
● スピーカーベースに石灰石ベースのコンクリート成形物
●高、中域のチェンバーにコルク材を採(Sonetto Ⅴ G2、Ⅶ G2)
●ドライバーのダイヤフラムの五か所をカットし、それを凹型のエッジで支えるカメリア(イタリア語で椿の意味)ミッド.レンジを採用(Sonetto Ⅴ G2、Ⅶ G2)
● ウーハーを背後から支えるバスケットに、有機的な形状をしたアルミダイキャスト製フレーム採用。強靭、振動分散、熱効率改善効果。
●ウーハーは、軽量で高強度な発泡剤PMIフォームをペーパーコーンで挟み込む構造。軽量で剛性があり、応答性に優れている。
●SACDプレーヤー:marantz/SACD 10
●プリアンプ:Accuphase/C-2900
●パワーアンプ:Accuphase/A-80
※スピーカー価格に対し不釣り合いの機材ですが、最高の信号を入力した時にどのような反応を示すかの検証です。

【音の印象】
明るく艶やかな音で躍動感に富む。スピーカー間に低音豊かな音場が広がり、その中に女性歌手やソロ楽器がきりりと明瞭に浮かび上がる。上級機種に比べれば、繊細さや質感の表現に差はあるが、比較試聴しなければ、十分満足の行く再現力。上級機種はとてつもなく高価になったが、リーゾナブルで手軽に音楽文化の奥深さを味わえるスピーカーだと思う。再生されるジャンルの適不適は無い。
【ジャンル別試聴】
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1)手嶌葵 Aoi Worksより さよならの夏
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明るく、艶やかな音。スピーカーが作る空間が広がり、手嶌葵の声が浮かび上がる。手嶌葵の声が艶やかに奏でられ、曲の持つ哀愁感や、女性の歌唱力を味わうには十分な性能を持っている。それぞれの声や楽器の音が交じり合わず、独立して存在する。低音もボリュームがあり、小口径ウーファーとは思えない存在。全体的には明るいが、雰囲気を損なうものでは無い。
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2)Sinne Eeg Face The Musicより月光のいたずら
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演奏空間の広がりの中に、シーネイの声が浮かび、表情、歌唱技量がつぶさに分かる。ピアノの音も艶やかで、存在感がある。ソロのボーカルや伴奏のピアノの音を際立たせるような鳴り方をする。テナーサックスの音も太い。音のバランス良く、ジャズボーカルの楽しさを感じ、曲の雰囲気に引き込まれる。違和感なく曲を味わうことが出来る。
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3)Manhattan Jazz Orchestra SING SING SINGよりSING SING SING
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スイングジャズを演奏する各々の楽器が、滲むことなく分離独立して聞こえ、演奏会場の迫力を十分に感ずる。低音を演奏している各楽器のソロも厚みと存在感がある。声や楽器の解像力の高さ、さらに低音の迫力が、楽器のリアリティを感じさせる。やはり演奏の楽しさを感じ、曲にのめり込める。基本的に明るい音。
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4)Beethoven:The Violin Sonatas Sonatas5
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再生される音は明るいが、クラシックの品位が伝わってくる。音は艶やかで綺麗であり、春のウキウキする気分が伝わってくる。弦と弓の擦れあう繊細な音は再現しないが、曲を味わうのに十分なレベルである。低音の豊かさに繊細な高域がマッチして、尊厳のあるバランスになっている。基本的に明るく躍動的な音作り。
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5)Mussorgsky 展覧会の絵 よりプロムナード、こびと
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明るいクラシックで、演奏会場の空間的広がりが再生される。各々の楽器が分離独立した再現が素晴らしい。オーケストラの重厚感、ダイナミズムを感ずる。曲の持つ荘厳さ、不気味さも程々に感ずることが出来る。聴いていて楽しいクラシック。
【音の印象】
明るく艶やかな音だがSonettoに比べると、優しさや余韻が全体を包み、柔らかい音像空間が上下左右に広がる。柔らかいといえども、ジャズの躍動感やオーケストラの迫力やスケールの大きさを感ずる。女性の声や弦の響きは、心に染み入るように奏でられる。Sonettoが音像型のスピーカーなら、Luminaは音場型のスピーカーと言えなくもない。再生されるジャンルの適不適は無い。
【ジャンル別試聴】
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1)手嶌葵 Aoi Worksより さよならの夏
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手嶌葵の声が柔らかい音場の中に広がり、声の余韻や哀愁感を感じさせる。音場空間は上下左右に広がる。曲の雰囲気はこちらの方があっている。曲の雰囲気に浸りたい人にはうってつけ。音の抜けは、ソネットが良い。
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2)Sinne Eeg Face The Musicより月光のいたずら
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声の解像力の高さを感ずる。演奏空間が広く、レンジも広く、声の表情も十分で、声やピアノの余韻を感じ心地よい。Sonettoに比べると、若干優しい表現かもしれないが、声や楽器の再現は充分、明瞭である。そして低音は不満の無いレベルである。
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3)Manhattan Jazz Orchestra SING SING SINGよりSING SING SING
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スイングジャズの演奏空間が広がり、若干優しいが、各々の楽器の演奏は存在感があり、各楽器の質感も優しく柔らかく表現される。音の厚みもたっぷりで実存感も感じ、曲に陶酔できる雰囲気がある。シンバル等の余韻もリアリティがあり、打楽器のアタック音も不満が無い。会場の奥行き感も感ずる。
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4)Beethoven:The Violin Sonatas Sonatas5
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演奏空間の広がりの中にバイオリンの弦の響き、ピアノの余韻の響きが広がって、楽しく、優雅な雰囲気に包まれる。聴いていて楽しいクラシック。バイオリンとピアノのデュエットが一体感を持っていると感じられる。ジャズのインタープレイが再現されているよう。ただただ、演奏だけに、魅了される鳴り方である。
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5)Mussorgsky 展覧会の絵 よりプロムナード、こびと
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演奏空間の広がりがあり、各パートの楽器も曖昧では無く、実際の会場にいたらこんな鳴りかたではないかと思う再現。展覧会の絵の雰囲気の不気味さや荘厳さが伝わってくる。厳密な意味ではもう少し分解性が欲しいが、この価格でこれだけの再現性では文句の言いようがない。ある意味の音場型スピーカーなのかもしれない。
※前回(2024年4月)Lumina Ⅱ Amatorのレポートページも併せてご覧ください。
今宵は、美空ひばりの「ひばりジャズを歌う」を聴きます。日本人の歌手の中で、彼女ほど歌に情感を込められる人はいないと思っています。彼女は、非整数次倍音(森進一、青江三奈等)と整数次倍音と1/fゆらぎの持ち主で、様々な歌唱スタイルや、心に染み込む様な情感まで、歌い上げる人です。ナットキングコールに、けっして引けを取りません。

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