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Klipschスピーカーは1946年に米国アーカンソー州ホープでポール・W・クリプシュにより創業。近年のスピーカーでは異例な99㏈の能率を持つ。能率の高さは、音の躍動感やエネルギー感を感ずるには不可欠な要素で、これを使いこなすのが満足度の高いオーディオシステムの第一歩との指摘もある。ドライバーにチタニウム振動板のホーン、ミッドレンジにポリイミド振動板のホーンを装着している。ウーファーは30cmのコーンウーファーである。今回はJBL 4321Gとの聴き比べで、特徴を探ってみた。
●プリメインアンプ:marantz/PM8006
●CDプレーヤー:YMAHA/CD-S2100
高域が強調された元気の良い音。音像は明瞭で分離良く、管楽器や打楽器の音をストレートに放出してくる。情緒や余韻に浸るような鳴り方とは異なっている。音場は演奏会場の大きさや奥行きを感ずるものでは無く、目の前で楽器が鳴っているような雰囲気。ただ、ジャズやロックのように音を大音響で、全身に浴びて陶酔するには良い音作りかもしれない。嘗て、50年位前ジャズ喫茶で流れていた音は、こんな音だったかなと、昔を彷彿させるような音です。
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1)JPOP:女性ボーカルと伴奏のチェロの弓引き
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極めて明瞭な音で、音像はハッキリしていて、滲みは無い。明瞭なうえ若干きつさを感ずる点もある。高域と低域のバランスは良く、音の分離はまあまあ。少し元気が良すぎる点がある。しかし、落ち着き、しっとり感、情緒性も感ずる。嘗ての昔の音だが、単純な音では無い。
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2)JAZZ VOCAL:女性ボーカルと、伴奏のジャズトリオ
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録音の良いCDは音の分離も良く、音像の厚みもある。伴奏の楽器とのバランスも良く、躍動的な雰囲気がある。しっとりとした情緒性は感じられないが、ピアノの音はメリハリがあって良い。演奏会場の雰囲気は薄い。
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3)JAZZ:ビッグバンドを背景にしたアルトサックスのソロ
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アルトサックスの質感が良く、胴鳴りの感じが良く出ている。音像が明瞭で、旋律、リズムの刻み方が良く分り、そこからの演奏者の実力も良く分る。また、伴奏のピアノの存在も良く分る。ちょっと荒っぽいが、音楽を楽しめるスピーカー。歪率がちょっと高いが、音楽に陶酔でき、没頭できる鳴り方。
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4)CLASSIC PIANO:ピアノソロ、グラモフォンの録音
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ピアノの音もそこそこに綺麗に響く。ピアノの音に厚みがあり、一音一音がハッキリしていて、旋律や曲の展開が良く分る。ピアノの鍵盤を叩く音、移動する指の動きが明瞭にわかる。ピアノの音が心地よく出ている。演奏会場の雰囲気までは無理。元気の良いクラシックで、クラシックのもつ格調の高さは出ている。演奏のスケール感の再現は無理である。
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5) CLASSIC VIOLIN:オーケストラとバイオリンの協奏曲、グラモフォンの録音
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落ち着いたオーケストラ会場の雰囲気は出る。元気な鳴り方だが、クラシックの尊厳を損なうものではない。ラフな表現だが、それなりに音楽の楽しさを伝えてくる。音像や演奏が明瞭で、楽曲の展開がつかみ易い。ラジカセやTVの延長にあり、音の精度、繊細さ、明瞭さ、雰囲気を練り上げてきた様子。音が聞きやすく、楽しめる要素を押さえている。S/N比は高くない。
今宵は、ジョニー・グリフィンの「ア ブローイング セッション」を聴きます。ジョニー・グリフィン、ジョン・コルトレーン、ハンク・モブレイのテナーサックスの3大吹きまくり演奏で、主役はもちろんジョニー・グリフィンで、精力的に、情熱的に演奏します。典型的なハードバップです。
日本の音百選は、人々が地域のシンボルとして大切にし、将来に残していきたいと願い「音の聞こえる環境」を選んでいる。北海道、函館ハリストス正教会の鐘の音や、京都、嵯峨野の竹林の音等が選ばれ、静岡は、大井川鉄道を走る蒸気機関車の音と遠州灘の海鳴、浜小僧の音が選ばれている。大井川鉄道は井川ダムの建築資材を運ぶ鉄道として敷設され、新金谷から千頭まで、さらに井川まで延びている。一日に数本、SLが蒸気を吐く音を立てながら走ってゆく。家山駅は、大井川鉄道の真ん中あたり、木材の集積所として発達した町で、家山川に植えられた桜と、鉄道沿線に植えられた桜がトンネルを作る風光明媚な地である。桜の頃に訪れると、桜並木の脇を通り抜けるSLの姿が見られ、蒸気を吹き出す、独特の音がだんだん近づいてきて、黒い武骨な姿が、汽笛を鳴らして通り過ぎていく。桜とSLの対比がノスタルジックで、遠い記憶が蘇ってくるような一瞬です。
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