Accuphase C-2300 試聴レポート

Accuphase C-2300 試聴レポート

試聴レポート~お客様より~2023年6月(2)

Accuphase C-2300

アキュフェーズ C-2300が今月(2023年6月)発売された。C-2450の後継機種であり、ボリューム機構を、AAVAからBALANCED AAVAに変更し、C-2900、C-3900と同じ構成になった。BALANCE入力になった事により、プリアンプそのものがMONOのツイン構成になり、ノイズレベルの低下に結びついている。今回は、C-2900と比べて、どのような違いがあるか試聴してみた。

技術的特徴

●ボリュームをAAVAからBALANCED AAVAへ、
S/N比:C-2300 111㏈、C-2450 110㏈、C-2900 113㏈、
入力換算雑音:C-2300 -123㏈、C-2450 -122㏈、C-2900 -125㏈  
C-2450に比べて、ノイズレベルを10%低減
● 4バンドトーンコントロールの採用 低域(40hz/125hz)、中低域(500hz)中高域(2khz) 高域(8khz/20khz) 500hzと2khzが可変となり、音調のイメージを相当変えられる、と思います。
●デジタル入力ボード(DAC-60)、アナログ入力ボード(AD-60)のオプション採用
● BALANCE ボリューム→左右チャンネル独立構成のユニットアンプ→左右独立電源のMONO構成。 ヘッドフォンアンプもバランス対応になっている。

リファレンス機材

●パワーアンプ:Accuphase/A-75
●CDプレーヤー:Accuphase/DP-750
※プリアンプ:Accuphase/C-2900(比較試聴)

Accuphase C-2300 試聴レポート Accuphase C-2300 試聴レポート Accuphase C-2300 試聴レポート Accuphase C-2300 試聴レポート Accuphase C-2300 試聴レポート

音の印象

-------------------
ー C-2300 -
-------------------
透明感があり、きりっとしていて、若々しく力強い音。シャルドネかシュナンブランの白ワインのように、透明で黄金色に輝く高貴さを感ずる。歪やノイズは感ぜず、音像だけが空間に浮かび上がる。歌声は爽やかで快活な表現。金管楽器の質感や躍動感の表現にも長け、ピアノの音色の輝き、バイオリン演奏の繊細さは良く表現される。演奏空間は上位機種と比べると、奥行き感が後退するように感ずる。

-------------------
ー C-2900 -
-------------------
どっしりとしたコクと落ち着きの中に、穏やかな音像が浮かび上がる。決して華やかで挑発的な音では無い。ブルゴーニュのピノノワールの赤ワインのように、優美な時間を感じ、楽しさを提供してくれているような音。表現される演奏空間が広く、奥行きも感ぜられ、目の前に音楽ホールが出現しているよう。歌声、楽器の表現は繊細で、深みと厚みがあり、芸術性の高さを提供してくれる。

ジャンル別試聴:C-2300

-------------------------
1)JPOP:女性ボーカルと伴奏のチェロの弓引き
--------------------------
明るく華やかな印象。音の分離良く音場の広がりも自然。低域の深み、音の立ち上がり、立下りも自然。滑らかで爽やかなだが音に芯があるように感ずる。

-------------------------
2)JAZZ VOCAL:女性ボーカルと、伴奏のジャズトリオ
--------------------------
音が滑らか、快活な印象で、音の分離が良く、ベースの弾むような表情も過不足なく出てくる。低音もストレートに伸びている感じがする。滲みや歪を感じない。記録されている信号をストレートに再現している。明るめでウキウキするような音。ゴージャスさを感じる。歌に載せる思いが伝わって来る。

-------------------------
3)JAZZ:ビッグバンドを背景にしたアルトサックスのソロ
--------------------------
音の分解性高く、アルトサックスの質感、快活さが生々しく再現される。演奏会場の広がりを感じ、音の歪感を感じない。元気良いとか、明るいとかのキャラクターを感ずるだけ。ピアノ演奏もJAZZらしい迫力を持って響いて来る。

-------------------------
4)CLASSIC PIANO:ピアノソロ、グラモフォンの録音
--------------------------
明るく快活なピアノ、しかし低音の低い所まで再現される。鍵盤を叩く指先の動きまで手に取るようにわかる。ピアノの響きも自然な感じ。クラシックを華やかに聴ける音。音場の広がりや、奥行き感を自然に感じる。

-------------------------
5) CLASSIC VIOLIN:オーケストラとバイオリンの協奏曲、グラモフォンの録音
--------------------------
音の分離良く滑らかで、オーケストラのスケール感が自然で、オケとバイオリンの調和が自然。バイオリンの音色が、一枚ベールが剥がれたよう。心惹かれ、陶酔できる表現と音。

ジャンル別試聴:C-2900

-------------------------
1)JPOP:女性ボーカルと伴奏のチェロの弓引き
--------------------------
音に落ち着きがある。分解性もあり、空間の奥行きが感じられ、チェロの深い音も自然感がある。全体的に上質なコクのようなものを感じる。空間に、声や楽器が浮かび上がるような生々しさがある。

-------------------------
2)JAZZ VOCAL:女性ボーカルと、伴奏のジャズトリオ
--------------------------
歌手の表現の深さと、歌手が空間に浮かび上がってくるような再現。音の分離が良く、全体的にゆとり感が生まれる。リラックスして、音楽を聴ける雰囲気。歌手の歌に押せる思いがリアル。分解性の高さはC-2300の方があるように感じる。

-------------------------
3)JAZZ:ビッグバンドを背景にしたアルトサックスのソロ
--------------------------
アルトサックスの胴鳴りの深みや楽器の浮かび上がるさまは良く出る。演奏会場の空間表現や分離性や立体感は良く出る。アルトサックスの質感はC-2900が良く出る。ピアノの音、低音の深みは実存感がある。落ち着ける音ではあるが、演奏者の表現意図がリアルにわかる。

-------------------------
4)CLASSIC PIANO:ピアノソロ、グラモフォンの録音
--------------------------
クラシックのピアノの音に落ち着きがある。深みがあって品格の良さを感じる。指先の動き、曲を演奏する情感、テクニックが感じられ、明るいが落ち着いた音である。演奏会場の奥行き感が感じられ、低音の深さはC-2900に分がある。

-------------------------
5) CLASSIC VIOLIN:オーケストラとバイオリンの協奏曲、グラモフォンの録音
--------------------------
オーケストラの深遠さを感じる。各々のパートの分離は良く、実存感は深い。バイオリンの存在も落ち着きがあり、演奏技巧がつぶさにわかる。弦の震えるような音や、表現に陶酔できる豊かな音。

Accuphase C-2300 リファレンス機材

TODAY’SONG

今宵は、ミルトジャクソンのソウル フュージョンを聴きます。MJQのミルトジャクソンは、抑制的に弾きますが、ピアノのモンティーアレキサンダーとのコンビでは、人が変わったように情熱的にバイブを引きます。透明感のある涼やかな音色が躍動します。

ミルトジャクソンのソウル フュージョン レコードジャケット ミルトジャクソンのソウル フュージョン レコード再生

ショートエッセイ:静岡 高品質「茶カフェ」

静岡市はご存じのようにお茶の街です。市内には茶町通りがあり、お茶問屋が並び、且つての隆盛がしのばれます。しかしながら、お茶のPET飲料の登場以来、茶葉の消費は減る一方だと聞いています。。静岡市民にとって、お茶を飲むことは余りに身近過ぎて、特に大切に扱う意識は薄いのでしょうか?。お茶に高額を払うことは考慮に無い。。。これではいけないと、呉服町や鷹匠町では、高額ですが本当の美味しさを提供するお茶喫茶が表れました。茶町通りでは、「茶町KINZABUROカフェ」で、静岡県内のお茶とオリジナルスイーツが味わえます。藤井名人VS羽生九段の将棋対決のスイーツに「茶っふる」がふるまわれました。呉服町名店街にある、「MARUZEN」が抹茶ラテや、お湯の温度を変えた茶を提供しています。「ななや」では、抹茶濃度の違うジェラードを提供、また、アルミボトルに入った(ワイングラスで飲むお茶)も提供しています。静岡駅前地下の「一茶」では、各産地のお茶を和菓子と共に提供しています。G7広島サミットでは、市内の飲料メーカー「BENEFITEA」が作ったボトリングティー(本川根茶使用)が提供されました。ただ、一本、5400円とお高いのですが、スパークリングティーは1本1000円です。各々のお店ではお茶が、コーヒーや高級飲料に匹敵する味わいがあることを提供している。余談ですが、普通のお茶を入れるとき、急須に入れた茶葉の上に、10cc位の水を入れ、しばらく置いてからお湯を注ぐと、濃いコクのあるお茶が味わえます。

ショートエッセイ:静岡ハイクオリティお茶カフェ登場

今週の生花:ダリア・グロリオサ・アガパンサス・ストケシア他

店内フラワーアレンジ

お問合わせ

特価販売価格、試聴に関するお問い合わせなど、お電話・メール・お見積りフォームにてお待ち申し上げます。

試聴レポート一覧ページへ

店舗のご案内

AVBOX店舗へのご案内