TANNOY ARDEN 試聴レポート

TANNOY ARDEN 試聴レポート

試聴レポート~お客様より~2023年6月(1)

TANNOY ARDEN

久しぶりのARDEN復刻である。初代ARDENは1976年頃発売され、HPD385Aユニットを組み込み、クラシックファンには定番中の定番で、ペンションブームの頃、マニアの宿に行くと、リビングルームに、ラックスかマランツの組み合わせで置いてあった。ラックス SQ38(F)との組み合わせでは、何を聴いても綺麗に聴こえた。

技術的特徴

・HPDユニットを、デジタルソースに合わせてリニューアル
・手作りネットワーク
・スピーカー前面に配置された周波数レベルコントロール。5khz以上を5段階で増減
・ スピーカーボックスの背面には、アース端子があり、アンプのアース端子と接続し、ノイズの侵入を低減する。

リファレンス機材

●プリアンプ:Accuphase/C-2900
●パワーアンプ:Accuphase/A-75
●CDプレーヤー:Accuphase/DP-750 TANNOY ARDEN リファレンス機材

音の印象

チョット聴いたところでは、現代のスピーカーの特色である繊細で、演奏空間の表現を目指す姿勢とは異なっている。音は比較的太く、中高音が同軸ホーンから飛んでくるように鳴り、低音は緩やかで包み込まれるように鳴る。演奏家との距離が近いように感じ、ピアノやバイオリンの演奏が間近で聴いているよう。それほど歪感は感ぜず、定位が良く、音楽に陶酔して聴くことが出来る。演奏会場の空間の広さや奥行き感は余り感じない。ブログでは、何を聴いても同じ音調になってしまい、駆動する機材を変えて、音の変化を楽しむ要素は余りない。と書かれている。

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ジャンル別試聴

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1)JPOP:女性ボーカルと伴奏のチェロの弓引き
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音は明るく分解性高く、ホーン的な音が出てくる。能率が高く、高音が飛んでくるよう。定位が良好で、声が空間に浮かび上がる。声や楽器の表情がつかみ易く、声の表情は生き生きと再現される。38cmウーファー故、低音の深みがあり、聴きやすいが、音の肌触りが、少しざらっぽく感ずる。

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2)JAZZ VOCAL:女性ボーカルと、伴奏のジャズトリオ
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声が空中に浮かび上がり、声や楽器の定位が良く、音全体に実存感がある。 スピーカーの鳴り方が生々しく、音に酔える要素を持っている。音の歪感は感じない。音のエッジにメリハリがあって、上品な躍動感を感ずる。

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3)JAZZ:ビッグバンドを背景にしたアルトサックスのソロ
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音の分解性はそこそこだが、音の厚み、躍動感で、アルトサックスの力強さを感ずる。人が音楽を聴いて楽しいと感ずる要素を反映させているよう。ピアノの表現もそれほど深くは無いが、コロコロと快活に響く、思わず体が動く。

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4)CLASSIC PIANO:ピアノソロ、グラモフォンの録音
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ピアノの分解性高く、音が飛んで来るようで、演奏会場の間近で聴いているよう。演奏者とリスナーの距離が近いように感ずる。音は決して繊細では無いし、荒い感じも受ける。ピアノの低音に深みある。演奏会場の奥行き感は感じないが、この表現には、奥行き感は特に必要が無いと思える。

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5) CLASSIC VIOLIN:オーケストラとバイオリンの協奏曲、グラモフォンの録音
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やはり、演奏者とリスナーの距離が近い。能率が高い為、このように聞こえてくるのか。バイオリンの音も、高貴に響き、音に酔う。大雑把だが音楽を楽しく聴かせる要素を持っている。バイオリンとオーケストラの立体感は少し後退するが、気にならないレベル。すこし、荒っぽいが、バイオリンの弦を擦る雰囲気は良く出ている。

TODAY’SONG

今宵は、カラヤン指揮 ウィーンフィルのビゼー作曲 カルメンを聴きます。生命力にあふれた旋律に、カラヤンの華やかな指揮がマッチし、聴くものをウキウキする気分にさせてくれます。又、ソプラノやテノールの高度に鍛え上げられた人間の声の芸術性に、魂まで魅入られそうな演奏です。 歌劇カルメン ジョルジュ・ビゼー カラヤン指揮レコード LP レコードジャケット 歌劇カルメン ジョルジュ・ビゼー カラヤン指揮レコード LP レコード再生

ショートエッセイ:七間町の復活

静岡市の映画文化の一翼を担ってきた七間町通りは、映画街がシネシティザードに移ってから、一時、人通りが途絶え寂しい街になってしまいました。しかし今、七間町界隈は、窓ガラスの大きなビルが立ち並び、歩道が広く、とってもお洒落な街になってきています。嘗ての映画館跡地には、中央調理製菓専門学校の生徒さんが経営する「LILIUM」お洒落なパッケージに包まれたチョコレートグッズの「コンティ」道玄坂にあったフレンチの「旬香亭」など、道行く人を眺められるフレンチレストラン等があり、近隣の人宿町にはノスタルジックなマーケットが出現しています。あちこち痛んでまった石のモザイク模様だった道路は、今はアスファルト塗装に扇状の模様を付けてリニューアルされ、パリの街並みのようです。カンヌウィークや静岡ジャズウィークでは、いろいろな店舗が出店し買い物客でにぎわいます。この街づくりは、「七間町街づくり委員会」が音頭を取り実行していて、時間をかけて熟成させているようです。とっておきの日は、七間町で過ごそう、との声も聞こえてきそうです。

ショートエッセイ:静岡市七間町の復活

今週の生花:西洋シャクヤク

初夏の訪れ告げる 西洋シャクヤク。品種ごとに色や咲き方が違うのが魅力です。

店内フラワーアレンジ

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