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PIEGA Coax GEN2 Series
PIEGAは、1986年創業のスイスのメーカーである。ツィーターとミッドレンジを一つのリボンユニットで構成する事と、スピーカーボックスをアルミで構成する事に特色をもつ。リボンユニットは、450hzから50khzまでの再生を担い、広範囲な音域と応答特性の速さを実現している。新製品の発売にあたって「リボンユニットやスピーカーボックスの表面の共振を画像解析し、振動の少ない構造を追求した」と謳っているので、従来の爽やかで清々しい音からどんな進歩を遂げたか試聴してみた。
1、リボンユニットの振動板のダンプニング剤にPP系素材の採用。
2、リボンユニットのフレームにネオジウム磁石を、溝を掘って固定、フレーム枠の厚みを厚くした。
3、UHQDウーファーは、チタン製ボイスコイルとアルミ振動板で構成。
4アルミ製スピーカーボックスは従来、内側から外側に圧力をかけていたが、内側に引く力も加え振動を抑えた。レーザー解析により最適化を検証した。
5、スピーカーユニットやスピーカーボックスの振動低下により、ネットワークへの負担が減った。
●Coax 611:C112+同軸リボン 16cmウーファー×2 16cmパッシブ×3 密閉型
(3ウェイ パッシブラジエーター方式 トールボーイ型スピーカー)
● Coax 411:C112+同軸リボン 16cmウーファー バスレフ型
(3ウェイ バスレフ型 ブックシェルフスピーカー)
・プリアンプ:Accuphase/C-2850
・パワーアンプ:Accuphase/A-75
・CDプレーヤー:Accuphase/DP-750
ーCoax 611ー
深遠な森林に朝霧が立ち込め、どこかからいぶし銀のような金属の音が響いてくる。全体のイメージはこんなものだが、一つ一つの音像は非常に明瞭で、歪感がなく、それをウーファーの芯のある落ち着いた音で包んでいる。決して緊張感を押し付けてくるような鳴り方ではなく、リラックスして聴け、心の中まで染み込んで来るような鳴り方。
ーCoax 411ー
リボンユニットは、Coax611と同等な物だが、102㏈の高効率の敏感なユニットが、音像をストレートに表現する。ウーファー一個の量感を補うため、バスレフ構造になっており、低音の不足感は無い。ただリボンユニットの特性が前面に出て、落ち着きより、鮮やかさ、新鮮さや躍動感が強い。全体のスケール感は後退する。
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1)JPOP:女性ボーカルと伴奏のチェロの弓引き
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清々しい空間に厚みのある歌声が広がる。あくまで自然で品位のある鳴り方で、チェロの低音も深みがありリアリティがある。曲の哀愁を帯びたイメージ通りの再生。音の分離良く、全体のバランスが良い。心の中にしみこんで来るよう。2曲目のロック風の歌唱も、バックのロックの再生も十分雰囲気を出している。
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2)JAZZ VOCAL:女性ボーカルと、伴奏のジャズトリオ
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レンジが相当広く、声が自然で歪感が少なく、品位の中に落ち着きを持った音。ベースの音も深みがあり、音像がハッキリしていてリアリティがある。力強さや躍動感を感ずる音では無いが、特に不満は無い。ジャズの躍動感をピエガスタイルで聴かせる。決して緊張感を押し付けてこない。音場の大きさを感じ、音を大きくすると自然な迫力に変化する。
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3)JAZZ:ビッグバンドを背景にしたアルトサックスのソロ
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ちょっと上品なジャズだが、アルトサックスの質感の表現は十分。低音の締まりの良さに支えられている。点音源で、且つ、音場が広い。自然な厚みを感じる。リボンユニットとウーファーのつながりが自然。リラックスして聴けるジャズで、聴き疲れしない。歪感の無さが自然感を醸し出しているのかと思う。上品な躍動感を静かに包んでいる。
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4)CLASSIC PIANO:ピアノソロ、グラモフォンの録音
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清々しさと、上品さが同居している。ピアノの鍵盤を叩く細やかな音、強弱のある音程、演奏者の技量を明確に表して来る。相当、精度の高い再現力を持っている。歪感も少ない。しかし、ダイナミックなイメージでは無く、緊張感を強いられない。リラックスして聴ける。
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5) CLASSIC VIOLIN:オーケストラとバイオリンの協奏曲、グラモフォンの録音
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オーケストラの会場の雰囲気が良い。オーケストラの各楽器の分離良く、演奏会場のスケール感を感じさせる。哀愁感のあるバイオリンの響きが魅力的に響く。エネルギー感や迫力より、聴きやすさ、心の中に浸透する方向に振ってある。しかし、演奏のスケール感を損なうものでは無く、ギリギリのところでコントロールしている。あっさりしているが、バイオリンの弓と弦の擦れる質感が過不足なく再現される。音の深みが上質で、バイオリンの質感の向上にも通じている。
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6) BILL EVANS PORTRAIT IN JAZZ/AUTUWN LEAVES
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上品で躍動感に富んだジャズ。しかし、エネルギー感、ベースの締まり具合は良く、音像や音程がハッキリしている。低音の再現性が良くピアノとベースの絡みが明瞭に再現される。上品さの中に、ピアノの存在感とベースの上質な低音を感じ、インタープレイのやり取りを感じ取れる。聴き疲れしない。個別の楽器が古い録音でも鮮やかに再現される。
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1)JPOP:女性ボーカルと伴奏のチェロの弓引き
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Coax411の方が、中高域が明瞭に再現され、生き生きとしている。声や楽器が明瞭で反応性の高さを感じる。チェロの低音の深みも、Coax611とは違っているが不満は無い。リボンの再現性はこちらの方が分かりやすい。ボーカルのストレートな再現を望むならこちらもあり。静けさは少なくなる。
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2)JAZZ VOCAL:女性ボーカルと、伴奏のジャズトリオ
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細部の再現性が明瞭に出てくる。ベースの迫力も躍動感を持って現れてくる。ジャズのエネルギー感はこちらの方が感じやすい。どこか、上品さはあるが、躍動感はこちらが上。ウーファー一個でも、低音の再現に不満は無い。
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3)JAZZ:ビッグバンドを背景にしたアルトサックスのソロ
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アルトサックスの質感が良く、低音も良く出ている。躍動感をストレートに感じる。細かい音が良く出て、演奏が理解しやすい。演奏会場の雰囲気が出る。
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4)CLASSIC PIANO:ピアノソロ、グラモフォンの録音
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ピアノの音の中高域が繊細に響く、曲の旋律をつかみ易い。ピアノのコロコロ感、艶やかさ、明るさ、軽快さ、動き回る指の動きが良く分る。クラシックとしての尊厳さは十分持っている。ウーファー一個でも、低域の再現に不満は無い。ゆとり感、リラックス感は後退する。
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5) CLASSIC VIOLIN:オーケストラとバイオリンの協奏曲、グラモフォンの録音
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明瞭感が強く、バイオリンの音も際立って艶やかで技巧が分かりやすい。音の厚みも自然で、演奏に引き込まれる魅力ある。オーケストラも存在感を持って表現される。
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6) BILL EVANS PORTRAIT IN JAZZ/AUTUWN LEAVES
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音像が明瞭な分、迫力がある。ストレートな表現。低音も十分出て、ベースの表情が分かりやすい。ビルエバンスの鍵盤へのタッチや、インタープレイのスリリングさも分かりやすい。
今宵は幻想的なー曲、チックコリア ゲーリーバートン/クリスタルサイレンスを聴きます。チックコリアは時としてアグレッシブな演奏をしますが、ビブラフォンのゲーリーバートンと組んだクリスタルサイレンスでは、チックの静謐なピアノに、ゲーリーの空間に漂うようなバイブの響きが重なります。
■■静岡の街中 壁アート
静岡の街にも、壁アートが出現しています。一つは鷹匠町(家康公に仕えた鷹匠の武家屋敷地であった町)もう一つは両替町(家康公によって銀貨鋳造所が設置された由来の町)の一角。色鮮やかな大胆な絵画が、街を華やかな物に演出しています。TVで紹介される海外の街角ではいたずら書きのように描かれた壁画もあります。そんな中にも、芸術作品と言われるバクシーの絵画や、ベルリンの壁に書かれた絵画のように歴史を伝えている物もあります。そして、かつて演劇や映画などの娯楽の街として発展した街、静岡市七間町に存在した「静岡オリオン座」のタイル壁画(ジョルジュ スーラ・グランド ジャット島の日曜日の午後)の一部を切り取り、敷地跡に立ったビルの壁を飾っています。映画が娯楽の中心だった時代の思い出ですね。
時々、ゴージャスな八重の百合がアレンジされてましたが、今回は花だけ見ると薔薇のようなかわいらしい、いつもより小ぶりな八重百合です。可憐な感じのなかにも堂々と凛とした咲き方に、「寒い、寒い、、」と言って丸くならずに背筋をピンと伸ばして、歩かねば!と思った次第であります。
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