Accuphase
E-6000
AB級プリメインアンプ
フラグシップモデル

1,265,000 円 (税込)
Accuphase-E-6000
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Accuphase E-6000
AB級プリメインアンプ

■標準価格:1,265,000円(税込)

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セパレートアンプに迫る圧倒的な音質と駆動力を実現した新世代の最高峰
創立50周年記念モデル「E-5000」の設計思想を徹底的に深めてさらなる進化を遂げた、アキュフェーズ半世紀の集 大成。回路構成・アースレイアウトの最適化と電源部の強化により、インテグレーテッドアンプの新たな理想を提 示します。
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主な技術的特徴と進化ポイント
  • Balanced AAVA方式プリアンプ & ANCC搭載:
    セパレート機同等の『Balanced AAVA』を採用。IV変換アン プ部にANCCを搭載し、前世代E-5000比で定格S/Nを1dB(10%)改善。ボリューム実使用領域でのノイズ性能 は14%大幅改善を達成。
  • 6パラレル・プッシュプル AB級大出力パワーアンプ:
    位相特性に優れたカレントフィードバック増幅回路およ び大出力用に最適化したカスコードブートストラップ回路を採用。パワーMOSFET/バイポーラトランジスタの6 素子並列駆動により、定格出力 260W/8Ω、350W/4Ωのハイパワーを実現(E-5000:5パラレル 240W/8Ω、 320W/4Ω)。
  • 強力な電源部と低インピーダンス化:
    新規設計の超大型トロイダルトランスと、本機専用開発の大容量フィル ターコンデンサー(100V / 47,000μF×2)を搭載。どんなスピーカーも余裕をもってドライブします。
  • 超高ダンピングファクター 保証値1000:
    スピーカー保護素子に超低オン抵抗MOSFET(0.84mΩ)を採用し、 スピーカー駆動力を極限まで向上(E-5000:オン抵抗1.6mΩ)。
  • 伝統と気品を兼ね備えた重厚なデザイン:
    トランス大型化に伴い本体高さを10mmアップ(全高221mm)。大 型アナログパワーメーター、金メッキ仕上げのノブ台座、アルミ梨地仕上げのポジションインジケーターなど、 フラグシップに相応しい格調高き意匠。

前世代モデル(E-5000)との主要スペック比較

項目 新製品 E-6000 (2026年10月発売予定) 前世代 E-5000 (2021年11月発売)
増幅段構成 6パラレル・プッシュプル回路 5パラレル・プッシュプル回路
定格出力 260W / 8Ω 、 350W / 4Ω 240W / 8Ω 、 320W / 4Ω
プリアンプ部ノイズ性能 定格S/N 1dB改善 / 実使用ノイズ 14%低減 Balanced AAVA搭載(基準値)
フィルターコンデンサー 100V / 47,000 μF ×2 (本機専用開発) 100V / 40,000 μF ×2
スピーカー保護素子 超低オン抵抗 MOSFET(オン抵抗 0.84 mΩ) MOSFET(オン抵抗 1.6 mΩ)
ダンピングファクター 1000 (保証値) 1000 (保証値)
外形寸法 (W × H × D) 465 mm × 221 mm × 502 mm 465 mm × 211 mm × 502 mm
本体質量 38.6 kg 33.8 kg
希望小売価格 ¥1,150,000 (税抜) ¥950,000 (税抜)

【Accuphase E-6000をもっと詳しく】

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試聴レポート~お客様より~2026年11月(1)

Accuphase E-6000

Accuphase(アキュフェーズ)のAB級プリメインアンプのラインアップには、これまでE-4000やE-5000があったが、この度フラッグシップモデルとして「E-6000」が追加された。新製品が登場する度にパワーと静寂性が増している同シリーズだが、今回はパワー半導体(パワー・トランジスター)を5パラレルから6パラレルへと増設。定格出力は260W/8Ω、350W/4Ωへと向上し、「Balanced AAVA」に加え「ANCC」を新たに搭載することで、S/N比および静寂感のさらなる向上を図っている。
筐体についても強化が図られており、高さはE-5000の211mmから221mmへと10mm(1cm)高くなり、重量も33.8kgから38.6kgへと増加している。これらの変更がどのような音響的変化をもたらしたのか、いつものリファレンス機材にて試聴を行った。

Accuphase E-6000 試聴

技術的特徴

筐体・電源部の強化
電源部強化のため、電源トランスをE-5000から2回り大型化(ステレオパワーアンプ「P-7500」と同等サイズを投入)。放熱効果を高める大型ヒートシンクを採用。これにより、高さは10mm(1cm)、奥行きは7cm増加し、質量は38.6kgへとアップ。筐体容積としてはE-5000から約27%大型化されている。


パワーアンプ部
パワー・トランジスターを5パラレルから6パラレル・プッシュプルへと拡張。定格出力は260W/ch(8Ω)、350W/ch(4Ω)を誇り、制動力あふれる締まった低域再生に貢献している。フィルター・コンデンサーには100V / 47,000μFの大容量ケミコンを採用。


プリアンプ部
「Balanced AAVA」のI-V変換アンプ部に「ANCC」を組み合わせた回路構成を採用し、静寂感(SN比)をさらに改善。 出力段・プロテクション回路
ダンピングファクターは1000を達成。プロテクション回路には超低オン抵抗のMOSFETスイッチを採用し、低インピーダンス化と高信頼性を実現。


操作系・インターフェース
アルミブロック削り出しの自社開発高剛性ボリューム・センサー機構を搭載。インプット・セレクターにはフラッグシップ・プリアンプ「C-3900」と同等のロジック・リレー制御回路を採用。左右のバランス調整は0.5dB刻みでの精密なコントロールが可能。


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※AAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier)
音量調節のために音楽信号を「電圧から電流」へと変換し、重み付けされた複数のV-I(電圧-電流)変換アンプの組み合わせ(電流スイッチの切り替え)によってゲインをコントロールする独自の方式。音楽信号が可変抵抗器を一切通過しないため、インピーダンス変化やノイズの悪影響を受けない。


※BALANCED AAVA
AAVA回路を完全バランス構成(正・負の信号回路を独立処理)とすることで、通常のAAVAに比べノイズレベルをさらに低減させた構成。


※ANCC(Accuphase Noise and distortion Cancelling Circuit)
主アンプ回路で発生する雑音やひずみを副アンプ側で検出し、逆位相で打ち消すことでノイズ性能を極限まで高めるキャンセリング回路。E-6000ではBalanced AAVAのI-V変換段に組み込まれており、実用ボリューム域における静寂性を飛躍的に向上させている。

リファレンス機器

●SACDプレーヤー:marantz/SACD10
●スピーカー:YAMAHA/NS-5000

音の印象:

ダイナミズムと優しさが同居したサウンドである。低域にはAB級アンプらしい豊かな量感とエネルギッシュな推進力があり、中高域にはまるでA級アンプを思わせる艶やかさと程よい肉付き感が備わっている。女性ボーカルのしっとりとした質感や、ヴァイオリンの弦が奏でる憂いを含んだ響きなど、実に美しい音色を聴かせてくれる。


従来のAB級アンプは、元気な表現だけが前面に出る傾向があり、「ロックやジャズ向き」と評されることが多かったが、今回のE-6000には緻密な美しさと優しさが加わり、ジャンルを問わず幅広く対応できる柔軟さを獲得している。これは、「Balanced AAVA」ボリュームと「ANCC」回路の組み合わせがもたらす圧倒的な高SN比(静寂性)の賜物と言えるだろう。


音場は広大で、その中に音像が自然と溶け込むように浮かび上がる。「溶け込む」と表現すると音の輪郭が甘くなる印象を受けるかもしれないが、実際には音像の輪郭や質感は明瞭であり、そこに適度な厚みが加わっている。ボーカル、ジャズ、クラシックのいずれにおいても曖昧さは一切なく、作曲家や演奏者の意図を過不足なく描き出す。このダイナミズムと耳当たりの良いしなやかさが相まって、聴き手を音楽への深い没入と陶酔の世界へといざなってくれる。


さらに特筆すべきは、小音量時における音響の明瞭さである。ボリュームを絞っても低域の物足りなさを感じさせないため、コンペンセーター(ラウドネス)等の補正機能に頼る必要がない。大音量を出しにくい住環境や夜間の試聴においても、非常に大きな威力を発揮する優れた性能だと実感した。


Accuphase E-6000 試聴 Accuphase E-6000 試聴 Accuphase E-6000 試聴

ジャンル別試聴

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1)ヴォーカル:
手嶌葵 Aoi Worksより さよならの夏
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背景の圧倒的な静けさと、際立つ透明感が印象的である。声は程よく肉付けされ、自然な実体感(太さ)を持って描き出される。全体にスピード感と躍動感があり、低域にはしっかりとした重量感が備わっている。音が空間へ自然に溶け込むようで耳に優しく、楽曲の世界へ深く没頭させてくれる。

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2)ジャズ(ヴォーカル・コンボ):
Sinne Eeg Face The Musicより月光のいたずら
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声は非常に明瞭でありながら、耳に刺さるような刺激音は一切なく、豊かな躍動感と迫力を感じさせる。かつてはセパレートアンプ(プリアンプ+パワーアンプ)でなければ得られなかったような充実したサウンドだ。基本にあるのは滑らかで華やかなアキュフェーズ・トーンだが、そこに優しさが加わっているため長時間聴いても全く聴き疲れしない。低域の出方にはAB級らしいダイナミズムがありながら、中高域にはA級アンプを思わせる美しさと艶やかさが宿っている。

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3)ビッグバンド・ジャズ:
Manhattan Jazz Orchestra SING SING SINGよりSING SING SING
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低音の圧倒的な迫力と躍動感に満ち溢れ、ビッグバンドが持つエネルギーを全身で体感できる。音に心地よい厚みがあり、静かなYAMAHAの音がバリバリ鳴る。高いS/N比により、バンドを構成する各楽器の存在感が際立ち、まるで実際のステージの前にいるかのような臨場感が味わえる。聴き疲れせず、音楽の楽しさを純粋に満喫できるビッグバンド・ジャズだ。

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4)クラシック(室内楽):
Beethoven:The Violin Sonatas Sonatas5
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まずヴァイオリンとピアノの鳴り方のバランスが極めて良好であることに気づく。広大な音場の中に、ヴァイオリンの華やかさと、ピアノの艶やかで重厚な低音が響きわたり、楽曲が持つ高揚感がストレートに伝わってくる。ずっと聴き続けていたいという誘惑にかられるサウンドだ。アキュフェーズの純A級アンプのような極限の静寂感とは少し異なるものの、それを補って余りある重厚さと荘厳さ、そして楽器が生み出す生々しい質感がしっかりと伝わってくる。

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5)クラシック(管弦楽):
Mussorgsky 展覧会の絵 よりプロムナード、こびと
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エネルギー感に満ちたクラシックであり、演奏会場の生々しい空気にすっぽりと包み込まれるような感覚を覚える。各楽器の分離が良く、非常に明瞭かつ迫力満点に奏でられる。楽器の質感がリアルで適度な肉付き感があり、「実際のホールではまさにこんな音がしているのではないか」と想像をかき立てられる。高いS/N比に裏打ちされた音抜けの良さが抜群で、静寂が求められる場面ではしっとりと沈み込み、曲が持つ暗く陰鬱な世界観もしっかりと描き出す。全体としてエネルギッシュでありながら、不思議と聴き疲れしない。「たくましさと優しさ」が完璧に同居した表現力と言える。

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6)Diana Krall 『When I Look in Your Eyes』より「When I Look in Your Eyes」
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スケール感が非常に大きく、程よい肉厚感を持った声が、背景の空間へ広がっていく様子は実に迫力に満ちている。録音の優れた音源が持つ情報を余すところなく、極めて明瞭に再現する。ダイアナ・クラールの魅力的な歌声と、伴奏ピアノの存在感が驚くほど生々しく、目の前でプライベートな演奏を聴いているかのような贅沢さを覚える。いつまでも浸っていたくなるような、深い包容力に満ちたサウンドである。

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