Accuphase
P-7500
AB級ステレオ・パワーアンプ
フラグシップ・モデル

1,485,000  (税込)
Accuphase-P-7500
在庫切れ

Accuphase P-7500 AB級ステレオ・パワーアンプ
標準価格:1,485,000円(税込)

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音楽性に満ちた大出力ステレオ・パワーアンプ
定格出力300W/8Ωハイパワー、SN比130dB、ダンピングファクター1,000を達成
大型スピーカーも軽々と駆動、エネルギー感に溢れた音楽を奏でます
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大型スピーカーの潜在能力を余すことなくを引き出し、広大な音響空間を提供する超弩級ステレオ・パワーアンプ「P-7500 」

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【主な特徴】
P-7500は絶大な駆動能力を備えたAB級ステレオ・パワーアンプのフラグシップ・モデルです。電力増幅段には、パワー・トランジスター10パラレル・プッシュプル出力段を採用し、従来モデルを大きく上回る定格出力300W/8Ωのハイパワーを実現。インストゥルメンテーション・アンプなど最新の技術を採用することにより、SN比130dBを達成。ダンピング・ファクターは1,000を達成、大型スピーカーも軽々と駆動し、エネルギー感に溢れた音楽を奏でます。スピーカーの魅力を最大限に引き出すP-7500で、現実に肉薄するような臨場感や圧倒的なステージ感をお楽しみください。

【主な仕様】
●定格出力300W/8Ω、600W/4Ω、900W/2Ω
●パワー・トランジスター『10パラレル・プッシュプル出力段』
●『インスツルメンテーション・アンプ』採用
●増幅部に『MCS+回路』と『カレント・フィードバック増幅回路』を搭載
●『バランスド・リモート・センシング』、『3段ダーリントン接続』を採用
●高ダンピング・ファクター1,000を達成
●4段階のゲイン・コントロール機能
●バランス入力端子の極性切替機能
●バイアンプ接続とブリッジ接続への切替機能
●スピーカー出力のショート事故を防ぐプロテクション回路
●振動減衰特性に優れた「ハイカーボン鋳鉄製」インシュレーター
●OFC導体5芯構造の電源コード「APL-1」
●外形寸法:幅465 x 高さ238 x 奥行515 mm
●質量:49.0kg

アキュフェーズ(株)はAB級パワーアンプP-7300の7年ぶりのフルモデルチェンジとなる「P-7500」が2022年4月に発売となった。特色として高効率トランスによる、出力300W/8Ω、S/N比130㏈、ダンピングファクター1000を達成。大容量トランスと最新技術で、力強いスピーカーの駆動と、SN比の向上やダンピング性能の向上を図っている。今回は、A級パワーアンプA-75とAB級パワーアンプP-7500の対比ヒアリングで性能の確認を行いたいと思います。 ※今回AV BOXでは、プリアンプのC-2900を数日前に入れ替えた為、十分なエージングが終了せず、正確な性能確認にならない可能性があります。エージングを終えた段階で、再度ヒアリングを行うこととし、今回は、参考意見のレポートとしてお読みいただければと思います。

オーディオルーム試聴セッティング Accuphase P-7500

技術的改良点
高効率トロイダルトランス (大容量トランスの事か?) P-7300より出力は、125W/8Ωから300W/8Ωになり、コンデンサーは、56.000μFから60.000μFになり、SN比は125dBから130dB になり、入力感度も1.26Vから1.95Vにアップしている。ただし消費電力は535Wから1050Wに増えている。さらにスピーカー端子の直近から帰還をかけ、ダンピングファクターの向上を図り、電圧増幅段を2列並列にしノイズ低減を図っている。

音の印象
■ P-7500
まず、A-75に比べ音場が広くなる。スピーカーの駆動力が増し、低音が力強く締まり、ボリュームも多くなるが、従来のAB級のイメージのエネルギッシュで多量な低音とは違っている。音像は明瞭で分離良く、程よい厚みがあり、フラットバランスの音域表現で、落ち着いた格調高い表現をする。音楽ジャンルを問わない。ジャズ喫茶では、マークレビンソンNO,23.5Lやサンスイ B2301等、大容量のトランスのパワーアンプを使用し、38cmウーファーや、38cmダブルウーファーを駆動していたが、同じ音が出現している様に思える。
(以下参考までに)
*マークレビンソンNO,23.5L
デュアルモノアンプ 左右独立1.200VAの大容量トランス、コンデンサー トータル146.000μF SN比106dB 出力 200W+200W/8Ω 消費電力 1200W
*SANSUI B2301 VINTAGE
トロイダルトランス 1.300VA コンデンサー 60.000+40.000μF SN比 120dB 300W+300W/8Ω 入力感度 1V 消費電力 630W

■ A-75
A-75での組み合わせは2021年11月に経験しており、C-2850を使用した音よりスピード感や伸びやかさが増し、その中に透明な美、艶、暖かさや、芳醇な低音を感じさせていた。コッテリ感や、音の厚みは薄くなる。今回の試聴では、硬さが見られ、十分エージングが進んでいない、と思う。基本的な音調は共通しているので、もう少しすれば、伸びやかさと透明な艶やかな音が出現する、と思う。

●外観:何時もながらのアキュフェーズトーン 

●適用音楽ジャンル:オールマイティ

●リファレンス機材:
・SACDプレーヤー/ DP-750
・プリアンプ/ C-2900
・パワーアンプ/ P-7500 A-75
・スピーカー/ YAMAHA  NS-5000

オーディオルーム試聴セッティング Accuphase P-7500 オーディオルーム試聴セッティング Accuphase P-7500 オーディオルーム試聴セッティング Accuphase P-7500 オーディオルーム試聴セッティング Accuphase P-7500 オーディオルーム試聴セッティング Accuphase P-7500 オーディオルーム試聴セッティング Accuphase P-7500 オーディオルーム試聴セッティング Accuphase P-7500

音楽ジャンル別試聴
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■ P-7500
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1,JPOP :女性ボーカルと伴奏のチェロの弓引き
音場が広く、音がのびやかだが自然。落ち着きや、背景の静けさがある。音が軽やかに、且つ、重厚に響く。音全体にゆとり感がある。NS-5000の音と統一感があり、聴きやすく、音楽に没頭できる安らぎ感が生まれる。ボーカルと伴奏のチェロのバンス良い。
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2,JAZZ VOCAL:女性ボーカルと、伴奏のジャズトリオ
音楽の自然感があり、厚みも自然で、低音が弾むように出る。レンジ感広く感ずる。ボーカルと伴奏の統一感がある。特に低音を強調している感じはしない。躍動感があるがどこか落ち着きのある音。緊張感を感ぜずに聴けるJAZZ。
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3,JAZZ :ビッグバンドを背景にしたアルトサックスのソロ
A-75に比べP-7500の方が、駆動力があるよに感じる。音域が広く、落ち着きのある音がストレスなく広がる。音に自然な厚みがある。アルトサックスのソロと伴奏のバランスが良い。各々の楽器の分離良好。S/N比がさらに上がった感じ。ピアノも程よい厚みがあって自然。大いに躍動感を感じ、吸い込まれるような音作り。
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4,CLASSIC PIANO :ピアノソロ、グラモフォンの録音
スケール感があり、落ち着いたピアノ。AB級だと、動的な印象を受けるが、P-7500は自然感があり、特にエネルギッシュだと思わない。ピアノの演奏の技巧が明瞭にわかる。全体的なゆとり感があり、音につまった感じがない。音の厚みも自然。しっとりとした落ち着きや、奥行き感はA級の方が上に感じる。しかし、AB級でも、不満は無い。
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CLASSIC VIOLIN :オーケストラとバイオリンの協奏曲、グラモフォンの録音
オーケストラの表現に自然感があり、音抜けが良い。バイオリンの表現に実存感があり、音の厚みも自然で、演奏の技巧、弦の響きが良く分る。S/N比が向上している為か。AB級の躍動感も、違和感が無く自然で、格調高い表現。表現が非常に明瞭なクラシック。スピーカーから出てくる音に陶酔できる表現。
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■ A-75
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1,JPOP :女性ボーカルと伴奏のチェロの弓引き
音像がハッキリした若々しい表現。音に自然な厚みがあり、伴奏のチェロは、C-2850に比べ、細部の表現が精緻になった。チェロの奥深い重低音も良く出る。しかし、C-2850に比べると、硬質な感じになる。明るく、若々しく、非常に明瞭な音。
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2,JAZZ VOCAL:女性ボーカルと、伴奏のジャズトリオ
録音の良いCDに対する反応が敏感。C-2850に比べるとしっとり感は薄くなるが、レンジ感広く、声は明るく、自然な厚みがあり、音の再現力が一段向上している。ピアノを演奏する細やかな音が再現される。クラブハウスで、ピアノを演奏しているようなリアリティがある。プリアンプのS/N比の向上が寄与している。
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3,JAZZ :ビッグバンドを背景にしたアルトサックスのソロ
細かいニュアンスが出るため、コンサートホールの質感が良く出る。ピアノの質感が良い。音の分離が良く、音が重ならない。楽器に程よい厚みがあり、音が綺麗で上品。特にピアノの音が綺麗。ソロ楽器と伴奏のバランス表現が良い。音場空間に今一つ立体感が無い。
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4,CLASSIC PIANO :ピアノソロ、グラモフォンの録音
ピアノの音が自然でスケール感があり、コンサートホールで聴いているような雰囲気がある。ピアノの音に自然な厚みがあり、存在感がある。S/N比の高さを感じる。演奏が全て自然に受け止められる。技巧の多彩さ、繊細さが感じられる。
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5,CLASSIC VIOLIN :オーケストラとバイオリンの協奏曲、グラモフォンの録音
オーケストラのS/N比高く、会場のスケール感を感ずる。各々の楽器の分離良好。バイオリンの音が、オーケストラの音と一緒になって自然に響く、技巧の高さ、演奏の多彩さをよく表現する。明るく、格調高い表現。バイオリンの演奏が優雅。
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*MITケーブル 今回の試聴時に、MITの極太ケーブル(MH-750 PLUS OUTPUT TERMINATE )を聴いてみた。このケーブルには途中にフィルターの様なボックスがついている。上記、P-7500の使用ラインに入れると、今まで開放的なサウンドだったのが、音像がキュと締まり、音像の定位が明確になって、音は艶やかにコッテリする。あたかも、AB級の音が、A級の音に変化したような変わり方である。

まとめ
今回のヒアリングでは、P-7500を使用した組み合わせの印象として、歪感が無く、S/N比が高く、低域から高域までの再現バランスが良く、端正かつ程よい色彩感と落ち着きがあり、全てのジャンルの音楽を自然な形で受け入れられる。オーディオの存在を忘れ、音楽を聴くことに陶酔できるレベルである、と思う。A-75を使用した組み合わせでは、P-7500より、厚みのある音像に、透き通った美しさや艶やかさ、暖かさが感じられ、さらに俊敏性や繊細感が付与される。ヴォーカルや、クラシックのピアノや弦の表現は、より心惹かれるものと言える。A-75の方が情緒的に訴えてくるように思う。

Accuphase P-7500 試聴レポート~お客様より~2022年5月(1)ページへ

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