Paradigm　FOUNDER 80F

（株）PDN取り扱いの、カナダParadigm社のスピーカーは、PERSONA、Founder、PREMIER、MONITOR SEのラインナップが揃う。PERSONAはスピーカーにベリリウムを使用しており高価であるが、Founderは、アルミニウム、マグネシウム、セラミックを採用し、Paradigmの技術を反映させたリーゾナブルなスピーカーである。以前試聴したPERSONAはベリリウム振動板らしい、落ち着いた深遠な音色だったが、「Founder 80F」はどんな表情を見せるのかヒアリングしてみた。

技術的特徴

●構成
　・高域ドライバー：PPAレンズ付き25mmアルミニウム、マグネシウム、セラミックドーム
　・中低域ドライバー：PPAレンズ付き140mm アルミニウム、マグネシウムコーン型
　・低域ドライバー：152mm×２　超ロングストロークCARBON-Xコーン
●PPAレンズ　高周波は集中しやすく混濁すると明瞭さが落ちるが、PARADAIMUが開発したPAAレンズは、位相の交じり合いをコントロールし、音像の明瞭さを再現する。
●Founderのフロア型には、キャビネットと床の間を2回分離するインシュレーターを装備。
●ッドレンジスピーカーとバススピーカーは、フロントバッフルから機械的に切り離されていて、共振を排除する。
●キャビネット内の硬性を高め、定在波を打ち消している。
●キャビネットのデザインは、現代設計の住宅に違和感なく馴染むよう配慮されている。ホームシアターニーズにも最適。

リファレンス機器

●marantz　SACD30n：ネットワークSACDプレーヤー
●marantz　MODEL 30：プリメインアンプ　

音の印象

音は若干太く、躍動感のある低音に支えられ、全てが軽快に演出される。聴いていてウキウキするような音作り。声はボリューム感のある暖かい音を感じ、ビッグバンドジャズは、躍動感に体ごと包まれる。各音像は、交じり合うことなく明瞭である。クラシックも晴天の空の下で奏でられる様な開放感がある。どちらかと言うとポピュラー寄りと、思う。

ジャンル別試聴

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１）手嶌葵　Aoi Worksより さよならの夏
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音像は太く低域が豊かで、女性の声にやさしさや華やかさがあり、ボリューム感や質感を感じる。多少、高域よりの音でライブ会場の雰囲気が感られじる。

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２）Sinne Eeg　Face The Musicより月光のいたずら
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音は若干太く、女性の声が勢い良く飛び出して来る。躍動感やエネルギー感が強く音の広がりが大きい。ダイナミックで音楽がゴージャスになり、シーネイの歌が魅力的に聴こえる。

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３）Manhattan Jazz Orchestra　SING SING SINGよりSING SING SING
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ジャズバンドの迫力に体ごと包まれ、音楽に酔える。音に躍動感があり若干太く感じるが、交じり合うことは無く、陶酔感に包まれる。低音の魅力がある。ドラムの打撃音やクラリネットの質感も再現性がいい。

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４）Beethoven：The Violin Sonatas　Sonatas5
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華やかで、爽やかな音の雰囲気。バイオリンは艶やかでピアノも艶やかに軽快で、音楽の楽しさを感じることが出来る。音楽が作るスケールが大きく、躍動感のあるクラシックでありながら、品位を損なうものでは無い。

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５）Mussorgsky　展覧会の絵 よりプロムナード、こびと
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オーケストラの金管が軽やかに響き渡り、爽やかさが全面に出てくる。前に飛び出してくるような音。軽く感じるが、クラシックの尊厳さをそこなうような音作りでは無い。オーケストラ会場の迫力は、低域の豊かさに支えられ生々しい。音に曖昧さは無い。

TODAY’SONG

今宵は、ハンクモブレイのソウルステーションを聴きます。親しみやすいメロディーでジャズが展開され、思わず口ずさみたくなるような演奏です。

今週の生花：ダリア、ガクアジサイ、チューリップ他

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