JBL 4338 その3 オーディオレポート

JBL 4338 その3 オーディオレポート

試聴レポート~お客様より~2022年7月(3)

マイ・オーディオについて3回目となる最終回は、「私蔵のオーディオを、満足感を得る為、どのように改善に取り組んだか」をテーマにまとめてみました。

MY AUDIO HISTRY with4338 その3

12年前、念願のJBL4338スピーカーとアキュフェーズCDプレーヤーDP-600とアンプC-2410、A-65を導入しました。ジャズ喫茶の如く生々しい音に包まれる、と思いきや、CD再生なのにハウリング気味で、精気の無い音しか出ず、これが苦難の始まりでした。東京に出向いてのヒアリングでは、オーディオショップの試聴ルームは広く、我が家で再現する音とは、違いがありすぎました。オーディオは部屋とスピーカーが基本と書かれていますが、我が家が理想と比べてどんな状態か把握できず、定在波やフラッターエコー、反射音や残響が無い状態がどんなものか想像がつきませんでした。それは今でも同じで、手探りで対策して、感覚的にまあまあかなぁと思う、妥協の産物となっています。

それでは少々長くなりますが、私の対策を時系列で述べてみます。

マイオーディオルーム JBL4338

部屋の改造

■導入に先立ち、大型システムを入れるためには、部屋の対策が必要と思い、AV BOX宮澤さんの指導を仰ぎ、部屋の工事を行う。

1)部屋の改造(8畳のフローリングのリビングルーム):
リビングルームは2階なので、床の根田を30cm間隔から15cm間隔にし、その上に、12.5mmの構造用合板と、フローリング材12.5mmを貼りました。リビングルームの壁に9.5/12.5/9.5mmの石膏ボードを貼り、その上に布クロスを貼りました。宮澤さんの指示は、壁四面でしたが、日本家屋なので一方の壁が襖、一方の壁がガラス戸なので、スピーカーの背面だけに石膏ボードを施工しました。2階と1階の間の天井裏に、ロックウールを詰めました。これで完璧と思いきや、TAOCの鉄鋳造のスーピーカーベース(SPB-300DL)に乗せたJBL4338の音出しをすると、CDの音がハウリングを起こしたのである。訳が分からぬまま、さらなる対策を始めました。

スピーカー振動対策 電源対策

■福田雅光さんのオーディオ対策本(音づくりの新常識)を購入。

2)スピーカー振動対策:
オーディオボードRASC+オーク集成材+TAOCインシュレーターTITE35Sをスピーカーの下に設置。

3)電源対策:
・配電盤内のブレーカーをテンパールB-1EA20Aへ交換、送電ケーブルをHS&Tエコグリーンへ交換、壁コンセントをホスピタルグレードに交換、アコリバ製コンセントベース(CB-1DB)を設置しました。さらに、電源系統をデジタル系とアナログ系に分け、アンプの電源ケーブル(アコリバ製)を交換しました。
・アコースティックリバブルの講習会にも参加し、STEREO SOUNDのアコリバ体験記事も参考にしました。アコリバの音質改善グッツは種々あるが、石黒社長の説明から、効果の高い順に、(1)オーディオボード、(2)オーディオケーブル (3)壁コンセントベース (4)アンプの入力端子にショートピンを挿入すると教わり、実行するとそれぞれに効果はある。また、地中にアース棒を埋め、アース線も引いてみた。
・上記対策を実施すれば確かに音は変化するが、出てくる音には、どこかモヤモヤ感が付きまとい、どこに不満があるのか文字で的確に把握できないのがつらかった。AV BOXの試聴ルームでは、オーディオが溌剌と鳴っているのに、なぜ我が家では?と思うが、AV BOXとの違いは、床が30cm厚のコンクリートで出来ている事と、四方の壁が、上記石膏ボードで囲まれているだけなのではあるが。。。

いいアイデアが!!

しばし行く、コンサートホールは、側壁に取り付けられた大小の木の棒や、向きを変えた木製の反射板を使い、反射音を変化させ対策をしている。しからば、オーディオボード(音調ボード)を購入しようと思って、インターネットで検索しみると、段ボールを利用したオーディオボードの作成が出てくる。段ボールの素材は木で、均一な構造になっている。スーパーに行けば、タダで手に入るし、ダメ元との思いでやってみた。   作り方は、段ボールの断面から水を流し込むと、接着剤が溶ける。頃合いを見計らって、剥がすと波型の中芯が出てくる。これを、折りたたんだ段ボール箱に張り合わせ、ボードとし、あちこちの反射面に吊り下げる。これで大分、効果はあったが、まだ、モヤモヤ感が残る。高域が伸びていないような感じがする。 我が家のリビングルームは、スピーカーに対して左側に4枚の襖と、右側に4枚のガラス戸があり、スピーカー側に、二重に重ね、低音の逃げ道を作ってみた。

自宅オーデォルーム 部屋の改造 自宅オーデォルーム 部屋の改造 自宅オーデォルーム 部屋の改造 自宅オーデォルーム 部屋の改造

理想の音が鳴りだした

努力した甲斐があり、今まで、膨らみ気味だった低音が締まり、急に中高域が伸びて、明瞭になったのである。そして、MONO録音は、スピーカーの真ん中にピタリと合う。各楽器は独立して存在する。本物らしい音の厚みも感ずる。今まで「CDの音はダメだなあ」と思ってきたが、「いやとんでもない」と感じた。また、別の機会に記述するが、CDは録音テープをそのままデジタル化した物。アナログレコードは、高域を持ち上げてカッティングし、再生時、フォノイコライザーでフラットに戻してある。故に、中高音が繊細になったかのように感ぜられるようだ。CDの音は、マスターテープに録音されたそのままかもしれない。20,000ht以上はカットしてあるとか、倍音成分が含まれていない、とか言われるが、私のオーディオシステムでは違いが感じられないようになった。ただ、LPレコードで、オリジナル盤と、セコンドや国内盤は違いがある。

今は、集めたCDとLPレコードを聴くに任せ、演奏者のアドリブやエネルギー感に包まれている。唯々、音楽に陶酔しているだけである。可能なら、自分のオーディオを解体し、音の改善に何が重要なポイントだったのか検証してみたいが、今は気力も体力も残っていない。推測では、部屋をオーディオ向きに整えることが、一番重要だったのでは、と思います。

最後になりますが、、

オーディオの難しさは、スピーカーを理想的な環境でならした時の音が分からない。理想的なオーディオルームと、自宅の部屋の違いが分からない。自分が良い、と思う感性だけが頼りなのである。その時に経験豊富なオーディオ仲間がいれば、ある程度の客観的なアドバイスを貰える。例えばショップでのお客さん同士での会話で、困っていることとか、自力での解決方法とか、何かしらのヒントが得られるかもしれない。行き詰ったたら、一人で悩まないで、会話をしてみれば良い。皆さん、マイ・オーディオ・ストーリーを持っているものです。

とは言え、AV BOX試聴ルームでも過去に測定をしてみた結果によれば、中高音が吸収されやすい部屋になっていて、決してフラットな音響効果を持つ部屋では無いようです。類推するに、ある程度の許容範囲内に収まれば、ストレスを感じずに、音楽を聴ける環境になるのかなぁと思いました。

初回・・・(その1)

MY AUDIO HISTRY with4338 その1

・・・(その2)

MY AUDIO HISTRY with4338 その2

ショートエッセイ:吾唯足知(われただたるをしる)

「吾唯足知」、京都龍安寺の蹲踞(つくばい)に刻まれた文字です。満足する気持ちを持ちなさい、との言葉で、今日はフランス料理、明日は中華料理、あっさては懐石料理と次から次へと、奢侈を追い求めるのではなく、一汁のお椀や、一菜にもおいしさを感じ、満足を見出すことが出来るよう努める戒めである。試聴レポートを2週間置きに書いているわが身にとって、最新鋭のオーディオ機器の試聴は、豪華ディナーを毎日いただいている状況であるが、足るを、知るとの言葉は、自分を失わない事への自壊として、言い聞かせている言葉です。 今日試聴したオーディオ機器が、素晴らしい性能を持っていても、欲望の虜にならず、嘗て、やっと入手した愛用機の良さを見出し、愛おしむ。また、それが、客観的な評価に通じると確信しています。

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今週の生花アレンジ
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