GOODMANS AXIOM80 試聴レポート

GOODMANS AXIOM80 試聴レポート

試聴レポート~お客様より~2022年4月(3)

GOODMANS AXIOM80

1950年代、英国では、幾多のスピーカーユニットが発売された。タンノイは民生用として開発され、グッドマンとローサーは軍需用途として開発され、戦後、民生用に転用した物のようだ。この時代は、コンピューター解析など無く、全て感性に優れた技術者が、自分の耳を頼りに完成させていった。そこには、音楽に対する哲学が色濃く反映されていて、当時の技術者の目指したものに思いをはせながらヒアリングを行った。以下は「GOODMANS AXIOM80/グットマンズ・アキシオム80 」の試聴内容です。

オーディオルーム試聴機 GOODMANS AXIOM80

音の印象 

非常に俊敏な音である。音域バランスは中高域に突出している。低域は豊かに響くものでは無く、音に厚みを持たせ、存在感を感じさせる程度のもの。しかし、その俊敏な音の中に、美しさや、艶やかさ、格調の高さが潜んでおり、クラシックやジャズにも適性を見せる。中高域に限っては、現代のスピーカーにも匹敵する情報量とスピード感である。以前、試聴したローサーも俊敏な音だが、AXIOM 80の方が、若干、温かみがあり、25cmの口径の為が、低音の量感と存在感が出るような気がする。

●外観:試聴したAXIOM80はWEMBLEY MIDDXで製造された初期モデル。AXIOM80にはコーン紙のエッジダンパーが無く、前後3組のベークライトで作られた独特のカンチレバーでコーン紙を支える。エンクロージャーは、前オーナー作製で、指定BOXより若干大きめです。

●適性ジャンル:オールマイティ

●リファレンス機材:
・SACDプレーヤー/YAMAHA CD-S2100
・アナログプレーヤー/DENON DP-5000F
・トーンアーム/オルトフォン RF297
・MCカートリッジ/オルトフォン SPU-CLASSIC AE
・プリアンプ/トライオード TRX-1
・パワーアンプ:/トライオード TRZ-300Wをパワーアンプとして使用
※トライオードのTRX-1にはフォノ入力が無いため、LUXMAN EA-1のフォノアンプを使用した。

GOODMANS AXIOM80 GOODMANS AXIOM80 GOODMANS AXIOM80 GOODMANS AXIOM80 レファレンス機材 GOODMANS AXIOM80

ジャンル別試聴:アナログプレーヤー(TRZ-300W DP-5000F/RF297・SPU-CLASSIC AE)

1,荒井由実:ミスリムから海を見ていた午後
非常に敏感な音、その中に女性の可愛らしさや、ほのぼのとした色気の表情も感じる。声は、非常に明瞭で、明るく、現代的なスピーカーのような表現。高分解で、各楽器の分離良好。真空管アンプのスイッチを入れて30分ぐらい経つと、低音の力が出てくる。魅力的な音になる。重低音は出ないが、音に厚みがあり、声の表現には十分である。
---------------
2,JAZZ:Kenny Clarke /THE GOLDEN 8  
中高域が特出した明瞭な音。艶やかさや美しさも持っている。しかも、落ち着き感があり、どっしりとした低音の上に中高域が乗っている感じ。しかし、たっぷりとした低音では無く、しまりのある低音。ベース等の表現は良い。ドラムの音もパーンとした張りがあり良好。音の表情に勢いや躍動感がある。チョット硬質感もある。
---------------
3,Glenn Gould/ゴールドベルグ変奏曲
硬質なピアノの音に艶やかさが乗る。ピアノの軽快な音が良い。目の前で聴いているような臨場感がある。表現が明確で技巧が良く分る。重低音は出ないが音の存在感や重みは出る。
---------------
4,David Oistrakh/チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲
オーケストラの存在感は良好。重低音は出ないが、オーケストラの重みは表現する。バイオリンの音は艶やかで重みを持ち、存在感がある。弦の震え、技巧の細やかさやスケールの大きさも表現する。他のビンテージスピーカーと比べると、表現の巾や深みを感ずる。最新録音のレコードは、反応性の良いスピーカーの方が良い。
---------------
5,ブレンデル&クリ-ヴランドSQ/シューベルト 鱒
音が艶やかで、繊細に響く。音にエネルギー感があり、五重奏の躍動感が良く出る。各々の楽器の分離もまあまあで、クラシックの格調の高さを表現する。ピアノソロの表現が良い。
---------------

ジャンル別試聴:デジタルプレーヤー(TRZ-300W CD-S2100)

1,JPOP :女性ボーカルと伴奏のチェロの弓引き
現代CDでも反応性の高さから十分聴きごたえのある音。ちょっと硬質な音だが、艶やかさと美しさを持っている。音の分離が良く、楽器の質感も良く表現する。中高音が鮮やかに響き、低音もまあまあでて、存在感に寄与する。
---------------
2, JAZZ VOCAL :女性ボーカルと伴奏のジャズトリオ
非常に敏感で、音にエネルギー感がある。凄みがあり、飛んできそうな音。音の分解性が高く、現代的なCDの音も表現する。一音一音の肉付けが良い。高域がちょっときつく感ずる所もあるが、他に魅力的な面がある。
---------------
3, JAZZ:ビッグバンドを背景にしたアルトサックスのソロ
アルトサックスの存在感が良く出でて、迫力あるジャズ。音に厚みがあり、表現がクッキリしている。重低音は出ない。音にエネルギー感があり。アルティックやJBLに通じるパリッとした乾いた音。アルトサックスの演奏や技巧の多彩さが良く分る。表現が俊敏。
---------------
4,CLASIC PIANO :ピアノソロ、グラモフォンの録音
ピアノの音が重みを持って明快に響く。音の繊細感も良く出ていて、CDの音が現代スピーカーのように響く。しかも、音に厚みがあり、透明感、艶やかさがあり、目の前で弾いているようで魅力的。演奏に向き合うような表現。リラックスして、聴ける表現ではない。
---------------
5,CLASSIC VIOLIN/オーケストラとバイオリンの協奏曲 グラモフォンの録音
オーケストラの音に迫力がありすぎ。バイオリン音は存在感があって魅力的。音に曖昧さは無い。十分なレンジ感があり、技巧の多彩さを感じる。バイオリンは優美に演奏されるが、硬質感もある。でも、十分、魅力的なクラシック。エネルギー感の中に、落ち着きや格調の高さが潜んでいる。
---------------

まとめ

GOODMANS AXIOM80は、現代にも通用するスピード感を持っており、アンプやカートリッジを選択すれば、独特の魅力を持ったオーディオシステムに完成出来る。現代的な真空管アンプを組み合わせれば、ハイスピードな音楽の世界を、マランツのようなアンプと組み合わせれば、まろやかな音と俊敏な再現を併せ持ったシステムにできると思います。オーディオ史の中で評価されてきた製品だけに、奥深い性能を持っています。

TODAY’SONG

CHET BAKER/CHET’CHOICE
80年代のチェットベイカーは、若き日の美少年ぶりは影を潜め、しわだらけの老人顔になりました。トランペットの演奏も、明るく溌剌とした物から、人生の重みを感じさせる渋い物に変わりました。そんな変化が聞ける一枚です。

CHET BAKER/CHET’CHOICE 試聴レポートGOODMANS AXIOM80 CHET BAKER/CHET’CHOICE 試聴レポートGOODMANS AXIOM80 CHET BAKER/CHET’CHOICE 試聴レポートGOODMANS AXIOM80

追伸:生花 ARRANGEMENT

今週の花は麦とバラが生けてあり、緑色のバラは初めて見ました。生け花の世界では、一か月早く季節が進むようです。初夏になると小麦は黄色になり、小麦畑は黄金色に輝きます。麦秋の季節ですね。ウクライナの黒い大地は非常に肥沃で、小麦畑がどこまでも広がります。そう、ウクライナ国旗の青は青空を、黄色は麦秋の小麦畑を表します。一日でも早く、戦争が終結すること祈ります。

AVBOX店内フラワーアレンジ   

お問合わせ

特価販売価格、試聴に関するお問い合わせなど、お電話・メール・お見積りフォームにてお待ち申し上げます。

試聴レポート一覧ページへ

店舗のご案内

AVBOX店舗へのご案内