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1950年代、英国では、幾多のスピーカーユニットが発売された。タンノイは民生用として開発され、グッドマンとローサーは軍需用途として開発され、戦後、民生用に転用した物のようだ。この時代は、コンピューター解析など無く、全て感性に優れた技術者が、自分の耳を頼りに完成させていった。そこには、音楽に対する哲学が色濃く反映されていて、当時の技術者の目指したものに思いをはせながらヒアリングを行った。以下は「LOWTHER PM6A ALNICO ×2 」の試聴内容です。
●外観:ユートピア ファミリーキングジュニア型 C型バックロード構造を逆流に設計されたものです。
●適性ジャンル:オールマイティと思うが、あえて言えばクラシック
●リファレンス機材:
・SACDプレーヤー/YAMAHA CD-S2100
・アナログプレーヤー/DENON DP-5000F
・トーンアーム/オルトフォン RF297
・MCカートリッジ/オルトフォン SPU-CLASSIC AE
・プリメインアンプ/トライオード TRZ-300W
※トライオードのTRZ-300WにはMC入力が無いため、entre/ET-100とPhasemation/T-300の昇圧トランスを使用したが、音色や特性ががらりと変わり、全体の音作りに、これほどの影響があるとは思わなかった。
(試聴レポートはPhasemation/T-300の昇圧トランス使用の結果である)
1,荒井由実:ミスリムから海を見ていた午後
ソースに入っている音をほぼ再現する非常に鋭敏な音。透明感のある鮮明な音。また音にそこそこの厚みがあり、声に存在感がある。美しさ、格調の高さも感じる。レンジ感も広く感じる。低音の広がりは無い。艶やかで、美しさが音に含まれる。
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2,Kenny Clarke /THE GOLDEN 8
各楽器の分離良好。テナーやベースの質感が明瞭に出る。非常に反応が高い。ピアノの硬質な響きが感じられる。反応性の良さがジャズのリアリティに通じている。ドラムの乾いた音がリアルにわかる。ジャズの迫力を大いに味わえる。
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3,Glenn Gould/ゴールドベルグ変奏曲
ピアノの質感が良く出る。ピアノの余韻や金属音と美しさが相まっている。反応性の高さの中に品位のバランがとれている。ピアノの演奏をコンサートフォールでまのあたりに聴いているような感じ。音に非常にスピード感があるがうるさくはない。
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4,David Oistrakh/チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲
反応性の高い音がクラシックの各パートの存在感を表す。バイオリンの音、震え、こすれ音の中に美しさと優美な音を感じさせる。コンサートフォールを目の前で聴いているようなリアリティがある。品位が高く、優美さも感じられる。
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5,ブレンデル&クリ-ヴランドSQ/シューベルト 鱒
やはり、目の前の演奏を聴いているような生々しさがある。低域は豊かではないが、演奏の品格の高さを十分感じる音。全体的なバランス良好。ピアノの余韻等も品位があって綺麗。優美さを感じる。
1,JPOP :女性ボーカルと伴奏のチェロの弓引き
YAMAHAのCDプレーヤーの方が音場のスケール感が出てくる。しかし音は硬質だが、その中に美しさがある。チェロも硬質に響くが雰囲気がある。CDプレーヤーの方が音の厚みがあり、伸びやかさがあふれる。柔らかさも感ずる。
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2, JAZZ VOCAL :女性ボーカルと伴奏のジャズトリオ
硬質な声だが、美しさ、明快さ、艶やかさを感ずる。しかし、飛んでくるような音である。入力に対し非常に敏感。ピアノの明快さは良く出る。アタック感や重みも出てくる。余韻は少ない。
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3, JAZZ:ビッグバンドを背景にしたアルトサックスのソロ
硬質な表現だが音に厚みがあり、アルトの音が生々しい。やはり、硬質な音の中に綺麗さ、艶やかさを含んでいる。音の切れが非常に良い。エネルギーを体感するような音楽が良い。絶叫型だが落ち着きはある。独特のジャズの世界。
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4,CLASIC PIANO :ピアノソロ、グラモフォンの録音
ピアノの透明感を表現する。非常に細かい音も出すが、金属的な音にもなる。非常に硬い。しかしその中に、美しさや品位の高さがある。中域や低域のふくよかさも感じ取れる。慣れれば心酔できる音なのか。
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5,CLASSIC VIOLIN/オーケストラとバイオリンの協奏曲 グラモフォンの録音
オーケストラのスケール感が広がる。各パートの分離が良い。バイオリンの音が鮮明に響く。バイオリストの技巧が良く表現される。硬質感もバイオリンの表現に、それほどに邪魔にならない。中、低域のふくよかさを表現する。音の低域の出ないラジオのような音。この世界を目指す人は理解できる世界か。
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LOWTHERは、他に見られないほどの俊敏で反応性の高いスピーカーだと思います。しかし、TRZ-300Bで聴ける音は、高、中域が突出していて、低域はあまり出ませんが、特に不自然と思うレベルではありません。また、俊敏な中高域の中にも、音の美しさ、格調の高さ、音の厚みが内包されており、唯、神経質なだけではありません。いろいろな機器を組み合わせながら嗜好に合わせていく、取り組みがいがあるスピーカーだと思います。
今宵は、「クリフォードブラウンの MAX ROACH AND CLIFFORD BROWN」を聴きます。ブラウンの艶やかなトランペットの音色を、LOWTHERで聴けたらどのように聴けるのかな、と思います。
可憐な早咲きの紫陽花かなぁ?と思いきや、大手毬(オオデマリ)という、初夏に真っ白なボール状の花を咲かせる落葉低木で、英名ではジャパニーズスノーボールと呼ばれているそうで、花は緑色から白へと変わるみたいです。そう言えば宮澤店長がサーフィンで、ねんりんピックかながわ2022に出場するそうです!3月20日に静岡県のサーフィン大会があり、その当日、AV BOX店主、宮澤さんのねんりんピック出場が決定しました。2022年ねんりんピック神奈川大会サーフィン部門は、11月12日~茅ヶ崎で行われます。「今回の静岡大会で別に優勝した訳ではなく、ねんりんピックの参加枠が余っていたようで声掛けがあった」と、本人は申しておりましたが。。。静岡県民の期待を背負って出場します(笑)是非とも頑張っていただきたいです!!
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