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SA750は、ハーマンインターナショナルが久々に出したJBLのプリメインアンプ。国内初試聴は、ジャズ喫茶の聖地と言われる岩手県一関市のジャズ喫茶「ベイシー」で、オーナーの菅原氏、ハーマンインターナショナルのトム・メッツガー社長、ハーマンのスタッフの面々を交えて、シリアルナンバー1のアンプを使用して行われた。スピーカーはメインスピーカーでは無く、075+D130のJBLバロンを使用し、JAZZのエッセンスを描けるか確認した。JAZZのエッセンスとは、飾らないたくましさ、力強さを感じさせながら、一瞬のアドリブに賭ける創造力と、緊張感が感ぜられるかどうかである。トム社長は「ミラクル」と表現し、ステレオサウンド編集長は「ほんとにいい音で良かったです」と評価した。AV BOXでは、JBLバロンは用意できないので、スピーカーに「YAMAHA NS-5000」と「JBL 4312G」LPプレーヤーは「DENON DP-500M+DL-103 」ソフトはベイシーと同じく、「マイルスデイビスとカーメンマクレイ」を中心にヒアリングを行った。
・クラスGアンプ→小音量時はA級で、中大音量時はAB級に変化
・MQA,CD対応のD/Aコンバーター搭載
・室内環境に対応する、自動音場補正機能を装備
・5GHZ/2.4GHZデュアルバンドWiFiを搭載
・MM/MCのフォノ入力装備
・スマホで操作可能
●外観:リッチだが、どこか武骨な感じの雰囲気で、50~60年代のアメリカが一番輝いていた時代を彷彿させる。
●適性ジャンル:オールマイティ
●リファレンス機材:
・SACDプレーヤー/エソテリック K-05XS
・アナログプレーヤー/DENON DP-500M
・カートリッジ/DENON DL-103
・スピーカー/JBL 4312G・ YAMAHA NS5000
※今回は試聴項目が多く膨大になるので、NS5000試聴の結果は、音の印象に纏めました。
1,JPOP :女性ボーカルと伴奏のチェロの弓引き
声に色彩感が出て来る。YAMAHAに比べ音圧が高い。声やチェロの音に細かな表情が乗る。曲の静かな雰囲気や落ち着きを感じ、音の分離が良く、声と伴奏のバランスが良好。聴きやすさとオーディオ的な質感を両立させている様な感じ。
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2, JAZZ VOCAL :女性ボーカルと伴奏のジャズトリオ
録音の良いCDの再現性が高い。歌手の上手さを再現し生き生きと鳴る。低音の迫力もそこそこ不満の無いレベル。声や楽器の分離良好で、スピーカーに向き合って聴くレベル。やはり、純正同士の良好な組み合わせ。音域のバランスが非常に良好で、落ち着きが品位に変わる。歌の上手さを味わうのに十分な雰囲気。
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3, JAZZ:ビッグバンドを背景にしたアルトサックスのソロ
各々の楽器の分離良好で、演奏のダイナミックさが伝わって来る。アルトサックスの質感や音の伸び、演奏の巧みさが伝わり、ピアノの音の弾む様な躍動感が良い雰囲気を表現する。ジャズには太い音の方が良好。JAZZ向けの十分な音。
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4,CLASIC PIANO :ピアノソロ、グラモフォンの録音
ピアノの軽快さや技巧の巧みさが表現され、音に品位を感ずる。非常に聴きやすいピアノ。そこそこにピアニストの情熱を味わえる。JBLがクラシック向けのスピーカーになる。優雅さが浮かび上がって来る。低域の再現も過不足なく、うまく纏めている。
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5,CLASIC VIOLN :オーケストラとバイオリンの協奏曲、グラモフォンの録音
オーケストラのスケール感や重圧感、ヴァイオリンの音も存在感を持って、優美、優雅に響き、雰囲気を良く表現する。繊細感や解像力も良好。演奏会場のS/N比も良好。普通の音量で十分楽しめる。オールラウンドのバランス良好な再生音。
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6,CARMEN MCRAE:AS TINE GOES BY
カーメンの声がまろやかで本物らしく、声の伸びも良好。ピアノの音に質感がある。ライブハウスの雰囲気も良く出る。ライブハウスの静けさの中に歌や、ピアノが浮かび上がる。高価な機材だと、もう少し解像度や迫力や雰囲気が伝わって来るが、コストを考えると、十分である。
1,荒井由実:ミスリムから海を見ていた午後
気品のある静かな雰囲気で、オーソドックスなバランスの取れた再現性。このレコードからはもっと繊細さやS/N比も出るが、自然なバランスにうまく纏めている。音楽に没頭できるレベル。上質感があり、歌が伴奏の中に浮かび上がる。
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2,JAZZ:KENNY CLARK THE GOLDEN 8
中域の押し出し感が良い。それぞれの楽器が分離良く、楽器の質感を良く出している。どこか落ち着きのあるジャズ。それが聞きやすさに通じている。ブルーノートの迫力ある音を感ずる。スケール感は高級機に比べれば、後退するが中域をうまく生かしている。
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3,マイルスデイビス:マイファニーヴァレンタイン
静かな背景の中に、マイルスのペットが空間に響く。マイルスの音が生々しく、音離れや抜けが良い。ピアノの音も静かで自然。中域の音が充実しており、マイルスの音に凄みがある。迫力のあるジャズを十分楽しめる音。個別楽器の分離良好。マイルスの耽美的な良さをそこそこに味わえるのではないか。
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4,グレングールド:ゴールドベルグ変奏曲
ピアノの中域の音程が明瞭で、高域、低域とのバランス良好。ちょっとクラシックには粗削りの感じもするが、音楽を楽しく味わえる。スピーカーがJBLだと繊細さがなくなるのか、余韻等はやや後退。躍動感が出てくる。
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5,DAVID OISTRAKH:チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲
オーケストラの存在、ヴァイオリンの演奏が生々しく、優雅に響く。ヴァイオリンの技巧、演奏の深み、演奏会場のスケールの中に、ヴァイオリンが浮かび上がる雰囲気が良好。音楽を十分味わえるレベル。まとめ方がうまい。
JBL SA750は、米国の良き時代に生み出された製品イメージを継承しながら、現代的な性能向上と、DACやフォノ入力の内蔵、音場補正、スマホ操作等の多機能性を盛り込んだ製品です。音色は爽やかで、落ち着きがあり、オールマイティなジャンルの適性を見せてくれます。JBL4312Gとは価格的にバランスが取れ、JBLの持つ明るく躍動的な鳴り方に、落ち着きと品の良さが加わり、音楽を楽しむには十分な性能を発揮してくれます。さらに繊細感、エネルギー感、臨場感を求めるならば、より高度な機種の選択が必要と思われます。LPレコードで味わうマイルスデイビスは、抑制された耽美的な響きを奏で、カーメンマクレイのLIVE AT DUGは地下のライブハウスの臨場感と、残響を含んだピアノと声を見事に再現しています。十分満足のいく組み合わせであると思います。3月現在、SA750は限定販売数が終了したようですが、名前を変えて再発売するようです。
マイルス・デイヴィスの音楽アルバム「My Funny Valentine: Miles Davis in Concert」からマイファニーヴァレンタイン。一関市のジャズ喫茶、ベイシーでかけた同じレコードを我が家でも聞いてみました。ベイシーの音は想像がつきませんが、マイルスの緊張感と耽美感は伝わってきます。カーメン・マクレエの「As Time Goes By」は、地下のライブハウスの臨場感や反射音が記録され、カーメンの歌の上手さとピアノの弾き語りが伝わってきます。手持ちはCDですが、LP化もされているようです。
今週も百合が生けられていました。カサブランカが、カトレアに恋をして生まれたような非常に華やかなピコティカサブランカと言う花です。3月に入ると街でコサージを付けたお母さんを見かけます。子どもさんの卒業式に列席されるのでしょう。市内の登呂遺跡公園に飛来する白鷺もいつの間にか居なくなっていました。別れの季節ですね。
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