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店内の展示機器を試聴されたお客様から試聴機の感想をいただきましたのでご紹介させて頂きます。今月はDAVONE社スピーカー「SOLO HR」「 STUDIO HR」とNUPRIMEのデジタルアンプ「IDA-16」のレポートです。店内展示機器は常時試聴できますので是非ご来店ください。なお、掲載内容は実際にお聞きいただいたお客様個人の印象で全てを保証するものではありません。
*今回は、オーディオ輸入代理店フェーレンコーデュネートが扱う、オランダ製癒し系スピーカーDAVONEと、元NuForceのCEOが立ち上げたNUPRIMEのデジタルアンプを取り上げ、それぞれの性能を生かす組み合わせの検索と、LUXMANのレコードプレーヤーを使用し、アナログ再生での適性を試聴した。
スピーカー DAVONE 「SOLO HR」「STUDIO HR」 YAMAHA 「NS5000」
プリメインアンプ NUPRIME 「IDA-16」「L507UXⅡ」 TRIODE 「TRV-A300XR PSVANE WE300B」
CDプレーヤー DENON 「DCD-SX11」
レコードプレーヤー LUXMAN 「PD-171 」
カートリッジ DENON 「DL-A100」
1) DAVONE 「SOLO HR」「STUDIO HR」
オランダ製スピーカー。フィリップスで補聴器の開発に携わっていた技術者が、奥さんと二人で立ち上げた会社の製品。人間にとって、どんな音が、優しくて、心地よいかを再現させたスピーカー。再現される音は、解像度は高く、高音から低音までバランスが良いが、全てを優しく包んである。リアリティー高いとか、空間表現がすごいとか、細かい事言わないで、素直に音楽に耳を傾けなさいと言われている様だ。北欧家具の優雅さと、アンデルセンを生んだ国のロマンシズムを感じる。ただ、音を柔らかく包む性格の為か、エネルギー感や、メリハリ感を出すアンプ等は、相性が良くなく、歪感も感じられる。今回の試聴では、L507UXⅡが良く、優しい滑らかな音が際立った。SOLO HR はスケールの大きさと、トータルバランスの良さ、STUDIO HRは、ボーカルの帯域を特に重点を置いたものと感じられる。このスピーカーを選ぶ方は、店員によく相談のうえ相性の良いアンプを選択する事をお勧めします。
2) NUPRIME 「IDA-16」
D級デジタルアンプ。ボリュームを抵抗で切り替え、S/N比高く、高解像度。ダンピングファクター高く、瞬発力や制動された重量感のある低音を感ずる。滑らかで、優しい綺麗な声も良く表現し、背景や演奏会場等の溶け込み具合も自然。打楽器等のアタック感や、テナーのブロー感や、チェロの弓引きも良く再現する。音に厚みがある。ただ、ソースによっては、高音が金属的になる事がある。
3) DENON 「DCD-SX11」
音の分解性、滑らかさ、前後左右への空間的広がりに優れ、ボーカルはリアルで打楽器等の押し出し感がある。同価格帯のCDプレーヤーの中では出色。DENONの上級機種DCD-SX1とは、音のきめ細やかさで大差なく、躍動感では更に好ましい印象の様だ。
【DAVONE STUDIO HR + TRV-A300XR + DCD-SX11】
1) 平原綾香「明日」 声がみずみずしく生き生きとして、フレッシュな感じを受ける。女性の声を味わうには十分。重低音は出ない。人の声を中心として浮かび上がらせる。
2) ローズマリー クルーニー「THANKS FOR THE MEMORY」女性の声が自然で、過不足なく鳴る。サイドのテナーの重圧感は出ない。人の声を際立たせる音作り。トランペット優しく響く、金属的な感じは受けない。精細な表現は、まあまあある。ライブ感もまあまあある。長時間聞いても、聞き疲れしない。
3) ヘルゲ リエン「TAKE FIVE」打楽器の音は、まあまあ出る。凄みはないが、特に不満感ずるレベルではない。ピアノも余韻をもって響く。音に厚みがある。聞き手に緊張感を強いらない。
4) アリス 紗良 オットー「ラ カンパネッラ」ピアノの音に厚みがあり、空間に静かに浮かび上がる。優しく、特に表現不足感は受けない。楽曲の表現は、十分に伝わってくる。
5) ヒラリー ハーン「チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 二長調」演奏会場の中にヴァイオリンの音が浮かび上がる。音そのものに魅力を感じる。優しく綺麗な音。艶やかだがハイファイ的な繊細さは無いが、魅力的な音。気持ちを包んでくれるような音。
【DAVONE SOLO HR + TRV-A300XR + DCD-SX11】
1) 平原綾香「明日」 STUDIO HRよりスケールが大きくなり、繊細感出る。重低音も出て声がより生き生きとし、等身大の声が聞こえる。時々歪感あり。
2) ローズマリー クルーニー「THANKS FOR THE MEMORY」S/N比良好、ワイドレンジ感あり。声が生々しい、聞き疲れしない。テナーのブロー感が過不足なく聞こえる。金属楽器の雰囲気よく出て、トランペットは実在感ある。ライブハウスの雰囲気は、そこそこに出る。
3) ヘルゲ リエン「TAKE FIVE」 透明感があって深み出る。音の分離良好。打楽器の瞬発感や、躍動感が出て、ピアノの響きは良好。やや、ひずみ感あり。
4) アリス 紗良 オットー 「ラ カンパネッラ」 音像の深み出てそこそこの静寂感を感ずる。音楽の表現の綺麗さを優しく包んで、聞き手に訴えてくる。
5) ヒラリー ハーン 「チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 二長調」 演奏会場のスケール感や深みが出てその中に、ヴァイオリンの繊細さや、弦のこすれる音が浮き上がってくる。厳格な雰囲気は出ない。
【DAVONE STUDIO HR + L507UXⅡ + DCD-SX11】
1) 平原綾香 「明日」 音の分離良好で全体的なバランスも自然。低音もそこそこ。耳あたりが良く優しい雰囲気。
2) ローズマリー クルーニー 「THANKS FOR THE MEMORY」 落ち着きがあり、柔らかに包み込む音。スケール感は無いが全体的に平均点以上。
3) ヘルゲ リエン 「TAKE FIVE」 音の分離良く打楽器も柔らかい表現だが自然に響く。低音もそこそこに出る。SOLO HRに比べれば響きは後退。
4) アリス 紗良 オットー 「ラ カンパネッラ」 ピアノが艶やかで、演奏を楽しめる。
5) ヒラリー ハーン「チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 二長調」 一つ一つの音が分離良好で、ヴァイオリンの音が魅力的に響く。演奏会場の雰囲気が自然。音の解像度の高さや、帯域バランスはそのままに、刺激的な成分は、出さないようにした印象を受ける。音が、太く、やわな訳ではない。
【DAVONE SOLO HR + L507UXⅡ + DCD-SX11】
1) 平原綾香 「明日」 ハイファイ感強く、高域から低域まで伸びやか。優しさ、聞きやすさはSTUDIO HRと同様だが、音のくっきり感はやや後退するが、背景との溶け込み方は自然。低音出る、アンプの力量を感ずる。
2) ローズマリー クルーニー 「THANKS FOR THE MEMORY」 声が背景に自然に溶け込む。トランペットの金属感は自然。分離良好。会場の広がり、スケール感はLUXMANがある。力強さは、TRV-A300XRの方がある。
3) ヘルゲ リエン 「TAKE FIVE」 音の分解性高い。打楽器のスケール感、定位性良好。ジャズの迫力ある。ピアノの音の艶やかさは、TRV-A300XRより後退するが、おとなしい音の方が、スピーカーの良さが出る様な気がする。
4) アリス 紗良 オットー 「ラ カンパネッラ」 音としてはあっさりしているが、自然な感じは受ける。アンプの音はスピーカーとよくマッチしている。演奏会場の奥行き感を感じ、優しい音だが、硬質感も感ずる。聞き疲れしない。
5) ヒラリー ハーン 「チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 二長調」 演奏会場の奥行き感、定位良好。クラシックのしっとりとした雰囲気を醸し出す。クラシックの方が相性が良いのかもしれない。ヴァイオリンの演奏で、指使いがどうだとか、弦の響きがどうだとかを考えることなく、音楽に浸れるようだ。音が生き生きとして、心が包み込まれる様な雰囲気を持っている。
【DAVONE SOLO HR + L507UXⅡ + PD-171】
1) LA4 「なき王女のためのパヴァーヌ」 音の定位、分離良好。S/N比良好。音の一つ一つが優しく、刺激的にならない。
2) リー モーガン 「CANDY」 レンジの狭さは感じない。リー モーガンのトランペットが優しく、嘗てのJBLを明るくした感じ。
3) 荒井由実 「海を見ていた午後」 S/N比良好。静けさの中から、声が浮かび上がる。荒井由実の声が優しく、艶やか。
4) ブレンデル クリーブランド 「SQ 鱒」 音像に十分な分離性を感じ、定位良好。静かな雰囲気と、優しく流麗な音に引き込まれる。落ち着きがあり荘厳な感じを受ける。クラシックには相性良好。
【NUPRIME IDA-16 + DCD-SX11 + NS5000 】
1) 森 麻季 「STAND ALONE」 繊細感、透明感あり、声はストレス無く、綺麗に響く。レンジ感広く、帯域バランス良好。優しく滑らかで綺麗な音。声と、オーケストラが自然に溶け込む。
2) 平原綾香 「明日」声に厚みと落ち着きがあるが、ちょっと静かな音。声が、生き生きと鳴る。チェロの重低音が良く響き、音が前面に出てくるが、決してやかましくはない。帯域バランス良好。
3) ローズマリー クルーニー 「THANKS FOR THE MEMORY」 声が生き生きと表現され、テナーの沈み込み、存在感良好。トランペットの存在感出る。ライブハウスの雰囲気までは出ないが、ゴージャズ感が再現される。帯域バランス良好。
4) ヘルゲ リエン 「TAKE FIVE」 打楽器のアタック感良好、S/N比良好で、楽器の分離良好。レンジ感広い。そこそこの低音出る。ピアノの音に厚みがあり、綺麗に響き、実在感ある。
5) アリス 紗良 オットー 「ラ カンパネッラ」 ピアノの音に厚みがあり、分離、バランス良好。演奏会場の落ち着いた雰囲気を再現し、ピアノは艶やかで、明るく、滑らかに響く。
5) ヒラリー ハーン 「チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 二長調」 ヴァイオリンの音が演奏会場に溶け込んで、際立ちながら浮き上がってくる。優しく心に響く。音楽に引き込まれる心地よさの魅力を持っている。落ち着いた安心感や、癒し感を感ずるが、分解性やエネルギー感が無くなるものでは無い。
6) BEST VOICES 「デスペラード」 音圧高く、高音が金属的になるが、聞きにくいという事は無い。声は明瞭で、くっきりして重みがある。
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