JBL 4338 その2 オーディオレポート

JBL 4338 その2 オーディオレポート

試聴レポート~お客様より~2022年7月(2)

MY AUDIO HISTRY with4338 その2

AVBOX店内、JBL/4338を最新機器との接続で聴く音と、自宅システムでの音を、前回紹介したアルバム別にまとめてみました。また、JBL/4349での鳴り方は? についても書いています。

マイオーディオその2 JBL/4338 JBL/4349

アルバム(LP)別試聴:AVBOX店内

・スピーカー:JBL/4338
・プリアンプ:Accuphase/C-2900
・パワーアンプ:Accuphase/A-75
・アナログプレーヤー:YAMAHA/GT-5000
・カートリッジ:DENON/DL-103

1)「THE AMAZING BUD POWELL VOL.2 」
音に厚みと重さがあり、音像の分解性が高く、クリヤーさがある。爽やかささえ感じる。存在感があり、ライブハウスで、ピアノの演奏に向き合っているように感ずる。古い録音なので、録音のあらは明確に表現する。音楽を聴き始めれば、即座に、没頭できる雰囲気だ。記録された音をほぼ出している感じ。
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2)「ANTA ODYE & THE THREE SOUNDS」
自宅のシステムより、レンジの広さを感じる。アニタ・オディの歌声にゆとり感があり、音像が立体的。ハスキーな声の悩ましさが如実にわかる。10年前のアンプより、再現力は相当にアップ。夜のムードのイメージが伝わってくる。ピアノの躍動感がよい。ジーンハリスの音がクリヤーで奥深さがあり、ピアノが安っぽくならない。
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3)「BARNAY WILEN WILD DOGS OF THE RUWENZORI 」
テナーの音に迫力と実存感がある。やはり、新しい録音は如実に再現する。一つ一つの音像の再現力が高く、音像がピンポイント、しかし、低音の管理は難しそう。JBL4338はこもったような音の雰囲気がある。ピアノの音も重みがある。通常のスピーカーより、低音の出方が太く、量も多い。ドラムソロも実存感と迫力がある。昔のジャズ喫茶のイメージで、入店すると、重みのある音に体ごと包まれる感じを彷彿とさせる。

アルバム(LP) 別試聴 THE AMAZING BUD POWELL  VOL.2他

アルバム(LP)別試聴:自宅システム

・スピーカー:JBL/4338
・プリアンプ:Accuphase/C-2410
・パワーアンプ:Accuphase/A-65
・アナログプレーヤー:LUXMAN/PD-171
・カートリッジ:Phasemation/PP-300

1)「THE AMAZING BUD POWELL VOL.2」
パウエルのピアノは、一点から聞こえるが、良く分らない低音が左右のスピーカーから聞こえる。しかし、ピアノが奏でる旋律は明瞭で、鍵盤をコロコロと動き回る指先の技巧のすべてが聞き取れる。古い録音ながら、ピアノに向き合う演奏者の情熱や技巧の凄さは感じ取れる。しかし、最新のアンプと比べると、艶やかさや質感が劣っている
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2) 「ANTA ODYE & THE THREE SOUNDS」
アニタのハスキーで妖艶な声が、囁くように伝わって来る。ジーンハリスのピアノが小粋に寄り添い、ライブハウスの雰囲気が伝わる。最新アンプが醸し出す艶やかさ、演奏会場の奥行き感、雰囲気は後退するが、個人的には十分である。ピアノの音は、最新アンプの方が、しっとり感と上質な低域を出していて、格調の高さがうかがえる。しかし、自宅システムの方が、過剰な低音は出ず、中高域とバランスはとれている。
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3) 「BARNAY WILEN WILD DOGS OF THE RUWENZORI」
音は明瞭で、音像は厚みを持って伝わって来る。白人ゆえの小粋な感覚が伝わる。定位は明瞭。最新アンプの質感と定位には、技術進歩を感ずるが、自宅のシステムでも、ジャズを味わうには、十分なレベルに達していると思う。低音を制御することで、中高域が生きているように感ずる。

アルバム(LP)別 自宅での試聴 システム

AVBOX店内展示の最新「JBL/4349」30cmウーハーでのレポート

■■ アルバム(LP)別試聴 

1)「THE AMAZING BUD POWELL VOL.2 」
全体的な音のクリヤー度は上がる。ピアノの音も明瞭になる。旋律は掴みやすいが、演奏の持つどす黒さのようなものは後退する。音の定位は4349の方が良い、しかし、音の迫力や重みが4338の方が上。1950年代の音がちょっと現代的になる。低音の重さが圧倒的に違い、音が軽くなる。ブルーノートの音を求めるなら38cmウーハーで、音の厚みと濃厚さは、他社のスピーカーには無い。
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2)「ANTA ODYE & THE THREE SOUNDS」
やはり声が明瞭。しかし音の太さ、重心の低さは独特なものを感ずる。アニタ・オディの声の妖艶さは軽くなる。4338のもつ図太さは無くなる。ジーンハリスのピアノの音もクリヤーだが軽くなる。しかし、そうは言え、JBLの共通した音で、くぐもったような音をJBLは大事にしている。音像の実存感や立体感は、4338の方が上。
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3)「BARNAY WILEN WILD DOGS OF THE RUWENZORI」
新しい録音だと迫力と重みが出て、実存感が出てくる。音の質感やエネルギー感はJBL4338と共通のもの。テナーサックスの音の厚みの表現が、やはりJBLの音。ピアノの音も綺麗で、それほど不満は無い。4349の音の切れは良い。
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38cmウーハーの使いこなしが難しいためか、ハーマンでは、30cmのウーハーを付けたスピーカーを発売している。今回はその30cmのウーハー「JBL/4349」ではどの程度までの音が再現できるのか?駆動系を同じものにしてヒアリングしてみた。結果、全体の音質ではJBL共通の物を感ずるが、やはり低音の下への伸びは限界があり、声、楽器等の印象が一段軽くなる。くぐもった、陰影のある音の厚さと太さは共通であった。今回はこのシステムでは十分検証できなかったが、プリメインアンプの「McIntosh/MA-7200」や「DENON/PMA-2500NE」あたりと組み合わせれば、また違った味わいが出てくるかと思います。

アルバム(LP)別 30cmウーハーJBL/4349での試聴 38cmウーハーJBL/4338 30cmウーハーJBL/4349

次回(最終回)は・・・(その3)

次回は、私蔵のオーディオを満足感を得る為、どのように改善に取り組んだか。について書きます。ではまた!!

MY AUDIO HISTRY with4338 その3

初回・・・(その1)

MY AUDIO HISTRY with4338 その1

ショートエッセイ:SHIZUOKA CANNES WEEK 2022

静岡が映画とフランスに染まる一ヶ月間「シズオカ×カンヌウィーク2022」は、規模を縮小して行われました。例年なら、七間町の車道におしゃれな出店が並び、アンティークとか地の特産物、ワイン、お菓子が売られ、フランスのマルシェの雰囲気です。ヤング女子やヤングママが綺麗に着飾って華やいでいます。今年は出店者も三分の二ですが、それでも普段は食べられないガレット系のお菓子などが売られていました。私は、はちみつ屋さんで、大島桜のはちみつを買いました。あっさりとした甘さと淡いコクがあり、大好きな逸品です。採取の大変さ故、どこでも買える品では無く貴重な品です。

シズオカ×カンヌウィーク2022 シズオカ×カンヌウィーク2022

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