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DYNAUDIOから価格帯も手頃なエントリースピーカー「Emit」全モデルが一新され発売となりました。AVBOXではブックシェルフ型「Emit 10」トールボーイ型「Emit 50」を展示。こちら2機種を試聴されたお客様よりレポートをいただきましたので紹介いたします。
1997年、オルトフォンを生んだ風土を持つデンマークにて創業。当初、他社のスピーカーユニットを採用していたが、自社製ユニットを開発しOEM生産も行っている。スピーカーの心臓部はドライバーユニットにある、と位置付けている。
「Emit 50」
音の第一印象では重厚な音だと感ずるが、入力ソースに対する反応性が高く、重みと繊細さ、俊敏さを絶妙にバランスさせていると感ずる。重い音だと低音にもたもた感が出そうだが、全くそのようなことは無く、クラシック音楽の格調の高さや森厳さに相応しい音作りをしていると思う。
「Emit 10」
音質はEnit 50と同様だが中高域よりにバランス設定され、あらゆるジャンルの音楽が聴きやすい。厚みのある音に明るさが加わり軽快さや躍動感を感ずる。EMIT 50に比べ、低音のボリューム感や演奏会場の雰囲気などの表現は後退するが、各楽器が存在感を持って鳴り、小型スピーカーとは思えない表現力やスケール感を持っている。
特に際立った意匠を施すわけでは無く、重みのあるオーソドックスなデザイン。
プリアンプ:Accuphase/C-2850
パワーアンプ:Accuphase/A-75
CDプレーヤー:Accuphase/DP-750
Emit 50 クラシックにふさわしい印象
Emit 10 オールマイティ
1)VOCAL
柔らかく厚みのある音色で、声は穏やかで優しく細やかな表情も良く出る。チェロの伴奏がふくよかで、森厳さがある。JPOPにはちょっと重い雰囲気か。CDの録音の良さとレンジの広さを正確に表現する。
2)JAZZ VOCAL
録音の良いCDに反応が良い。音の分離に加え厚みと若干の重みがあり、存在感につながる。会場の雰囲気が出て躍動感もあり、全ての音に存在感がある。余韻まで求めるのは無理か。
3)JAZZ
音に厚みがあり、メイン演奏のテナーサックスの質感が良く出る。各楽器の色彩感は良い。程よい暖かさを持ちながら、甘くならないバランスが良い。JAZZ演奏の躍動感は良く出る。反応性が高いが高域を強調してなく、中低域を重視した優しく包んである様な鳴り方。しかし、楽器の分離は良い。
4)CLASSIC PIANO
中低域よりの音がピアノの重厚感に通じる。音に重みや厚みがあり、演奏の森厳さにつながる。しかし、音は美しく綺麗である。静かで躍動感あふれる演奏。高域を強調していない雰囲気がクラシックの演奏の心地よさに通じ、重低音も存在感がある。刺激的な音は出ない。
5)CLASSIC VIORIN
オーケストラの重厚な存在感が良く出る。バイオリンの音も存在感あり、優美で重厚なバイオリン。バイオリン演奏の技巧も良く表現する。心に染み入る表現。会場の立体感を出す。クラシックにはふさわしい。
1)VOCAL
声の表情が明確にな高域よりのバランス。伴奏のチェロも質感良好。しかし、スケール感や立体感は後退する。音の重厚さは共通している。EMIT 10の方が明るくて、快活な表現。
2)JAZZ VOCAL
声の分解性や質感が高い。録音の良いCDはそれなりに表現する。低音も凄みがあり、音に重みと厚みがあるが、躍動感やスケール感もあり、小型スピーカーとは思えない表現力がある。若干、聞きやすい(ポピュラーより)方向に振って在り、のりも良い。ピアノの音も、低音も良く出る。
3)JAZZ
スケール大きく、小型スピーカーとは思えない。テナーサックスの質感が良く出る。録音の良いCDに対する反応性も良い。ピアノの音も明るく存在感がある。全体的に軽快で、躍動感も良く出る。ピアノの音が生々しく、軽快感が良く出る。音楽に没頭できるレベル。
4)CLASSIC PIANO
中高域が過不足なく出ており、存在感がある。大型スピーカーと比べると、スケールの大きさは後退するが、高域、中域の充実した音色は存在感がある。ピアノの演奏の優雅さを味わうには十分である。表現も繊細で、ハッとする美しさがある。ピアノの重低音も再現する様だ。音の重さが、もたもた感にならない。反応性の良さがある。安心して聞きほれる気持ちになる。
5)CLASSIC VIORIN
オーケストラのスケール感や存在感がある。バイオリンは、艶やかで、繊細で、優美に響き、非常に聴きやすい。音像の奥行き感もあり、とても小型スピーカーとは思えない。バイオリンの音が美しい。バイオリンの演奏とオーケストラの演奏のバランスをうまく纏めている。うっとりする様な雰囲気づくりをしている。音が綺麗である。
「Emit 50」は、音が重い感じを受けるので、繊細だが駆動力の高いアンプを組み合わせた方が、生きると思う。 「Emit 10」は、快活かつ重厚なので、マランツ等の分離良く、音が生き生きとしたアンプを選べば良いと思う。
今宵は、フルトヴェングラー指揮、バイロイト祝祭管弦楽団のベートーベン第九を聴きます。これ以上の演奏は現れない凄さがあります。また、アルゲリッチのリストとシューマンのピアノソナタを聴きます。非常にみずみずしい演奏です。
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