「オーディオのウォーミングアップ」

「オーディオのウォーミングアップ」

オーディオに携わる私たちが、普段行っている作業にいくつかの「慣らし」があります。その作業の中のひとつを「オーディオのウォーミングアップ」と題してのエピソードレポートを当店のお客様よりいただきましたのでご紹介いたします。

試聴レポート ~お客様より~2020年3月

オーディオのウォーミングアップ 

皆さんは、憧れのCDを手に入れ、いそいそとオーディオのスイッチを入れ、音を聴いた瞬間、何かもどかしく、ラジオで聴く方がよっぽどマシと思った経験がありませんか。又、オーディオのスイッチを切り忘れて寝てしまい、翌朝、CDを聞いた時、低音が大迫力で鳴りだし余りの音の違いを感じた事はありませんか。オーディオは通電や機材の温度の上昇により音の変化があります。スイッチを入れた直後の音は、レンジ感が狭く、なよなよとした音で、空間的広がりや、奥行き感もありません。しかし、スイッチを入れてから1時間、2時間、経過した音は、細部の表現や低音のエネルギー感、又、空間に対する音の調和が別物になって行きます。そこで、2時間後に聴いた音を機材本来の安定した音と想定して、ここにたどり着くのに、何分かかるか実験してみました。試聴ソースは、ジェーンモンハイトの「 ハニー サックル ローズ」 と、LEE MORGANの「CANDY」を選びました。ジェーンモンハイトは、ジェーンモンハイトの声に、伸びとゆとりがあるか、又、クリスチャンマクブライドのベースが引き締まって聞こえるか、と、LEE MOGAN のCANDY ではトランペットの抜けと、ドラムのどっしりとした低音と、全体的なエネルギー感や躍動感を聴いてみました。10分おきに聴いた印象を記述してあります。 

LEE MOGAN のCANDYを試聴

- 経時変化 -

●スイッチオン直後
LEE MORGANトランペットとドラムの音は滑らかで分離も良くまあまあ。ジャズのエネルギー感もまあまあ。 ジェーンモンハイト 声の高音の伸び、ベースのクッキリ感まあまあ。 しかし、ジャズ、ボーカルとも、力強さは無く、荒っぽい表現。
●10分経過後
LEE MORGAN トランペットの抜けが良くなり、ドラムが力強くなる。細かな音が出る。音に奥行きが出てくる。全体的に低音が出てくる。 ジェーンモンハイト ボーカルの空間的広がり、高音の伸び、透明感が出て、ベースの明瞭感、スケール感、力強さが出てくる。
●20分経過後
LEE MORGAN 音に滑らかさが出て、ゆとりを感ずる。窮屈ではない。全体的な統一感が出て、自然感が出る。落ち着きが出る。 ジェーンモンハイト 声、ベースの音の滑らか感が向上、レンジが広くなった様。ボーカルのサ行がきつくない。ピアノやベースの余韻が滑らかに響く。空間的統一感出る。
●30分経過後 LEE MORGAN 音に伸びやかさが出て、実存感が出てくる。空間的統一感が出る。リーモーガンのトランペットの華やかさ、若々しさが出て、幾多のトランペッターとの違いが良くわかる様になる。 ジェーンモンハイト ベースの音の力強さがさらに増す。音に自然さが増し、全体的な調和感が出る。CDのプロデューサーは、こんな形を目指して音作りをしたのではと感じられる。
●40分経過後
LEE MORGANトランペット、ドラム、ピアノ共、本物らしさが出てくる。躍動感と共に落ち着きも感じられる。S/N比が良くなった様。 ジェーンモンハイト 低音が良く出るようになり、音に深味を感じる。音の明瞭感が増す。躍動感と静寂性を感じる。音の分離と、空間の広がりが自然になる。
●50分経過後
LEE MORGAN全体的なゆとり感は良く出ている。10分前と、それほど変わらず安定している。各々の楽器の分離良好。音の立ち上がりが自然な感じ。 ジェーンモンハイト ベースの音に生々しさ出る。細かな指使いを感じる。各音楽パートの分離良く、さらに全体的調和感良好。ベースの躍動感と生々しさが自然に感じる。
●60分経過後
LEE MORGAN 音に艶が乗り、作り出す空間が自然。空間に、落ち着きと、躍動感と、エネルギー感が生まれる。 ジェーンモンハイト メーカー試聴会で聴くような雰囲気になる。全て自然、ゆとり感が出る。

ジェーンモンハイトのハニー サックル ローズを試聴

- まとめ -

スイッチ直後から1時間経過まで、音は相当に変化する。しかし、ここを過ぎれば変化はそれほどないと思う。変化の要因としては、DACの温度UPによる動作安定、大型コンデンサーの電力の蓄積により、連続刺激音にもゆとりを持って電力を供給できるようになる。スイッチを入れた直後の音は、なよなよしく、薄っぺらな音だ。メロディーがハッキリした曲や、ストリングスの様な連続音なら良さが感じられるかもしれないが、エネルギー感や打撃音の再生は難がある。30分経過後でやっと自然な感じが出てきて、60分経過後にやっとレンジの伸び、細部の表現性、エネルギー感、落ち着き、静寂感、全体的調和感が出てくる。CDプロデューサーが意図した音作り、オーディオメーカーが意図した安定した音を再現するには、最低1時間のウォーミングアップが必要であると思う。
オーディオメーカーに確認すると、安定して音を再生するには、スイッチを入れてから1時間必要と言い、試聴会では、最低1時間のウォーミングアップを行うと言う。ただ、スイッチを入れてから1時間聴き続けた音と、1時間何も聴かないで再生した時の音の違いは無いと言う。だからと言って、24時間スイッチ入れっぱなしは、部品の劣化を招くと言っていた。
安定した音で音楽を聴けば、過去に購入したCDにも新しい発見があるかもしれません。音楽を聴く1時間前にスイッチを入れて置く、そんなひと手間でオーディオライフは変わります。やっておられない方は是非、実践してみてください。

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