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KEF Q Concerto Meta 3ウェイブックシェルフ型スピーカー
標準価格:¥192,500(ペア/税込み)
カラーバリエーション
■サテンブラック
■サテンホワイト
■ウォールナット
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Q Concerto Meta HiFiスピーカーは、Qシリーズブックシェルフ型スピーカーコレクションの中で最も大きい製品です。当社初の3wayスタンドマウントスピーカーであった1969年のオリジナルConcertoに敬意を表し、現代風にアレンジされたこのバージョンでは、プロフェッショナルで最高級のオーディオ品質をお届けします。3wayデザインとメタマテリアル吸収技術(MAT™)により、この有線スピーカーはハイ・フィデリティなパフォーマンスを確実に提供します。
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1969年のオリジナルConcertoスピーカーの精神を現代に蘇らせたQ Concerto MetaはQシリーズ初のブックシェルフスピーカーです。
高音域、中音域、低音域を正確にセパレートし、音楽と映画に命を吹き込みます。
Qシリーズの重要なコンポーネントは、すべてのスピーカー部品のシームレスな統合を保証する、洗練されたクロスオーバーです。スピーカーモデルごとに1,000回以上の詳細な測定を行い、正確な信号経路とできる限り最高のパフォーマンスを実現するための最適化が可能になります。
フラッグシップモデルから派生したシャドウフレアは、Uni-Qの導波管効果を拡張するために慎重にプロファイルされたトランジションです。この設計により、キャビネットの不要な回折を低減し、キャビネットのエッジにかかることなく高音域が自然に抜け出します。その結果、細部の再現性が大幅に改善されました。
設計 | 3ウェイ・ バスレフ |
ドライバー ユニット | Uni-Q Driver Array: HF: 19 mm (0.75 in.) vented aluminium dome with MAT MF: 100 mm (4 in.) aluminium cone LF: 165 mm (6.5 in.) hybrid aluminium cone |
周波数帯域(-6dB) | 40 Hz - 20 kHz |
室内における標準的な低音域特性(-6dB) | 36 Hz |
周波数特性 (±3dB) | 48 Hz - 20 kHz |
クロスオーバー周波数 | 430 Hz, 2.9 kHz |
推奨アンプ | 15 - 180 W |
感度 (2.83V/1m) | 85 dB |
高調波歪み(90dB, 1m) | <2% 37 Hz and above <1% 91 Hz - 20 kHz |
最大出力 | 108 dB |
インピーダンス | 4 Ω (min. 3.2 Ω) |
重さ | 9.5 kg (20.9 lbs.) |
寸法 (高さx幅x奥行き) ターミナル込み | 415 x 210 x 315 mm (16.3 x 8.3 x 12.4 in.) |
KEFは1961年レイモンドクックにより創業された英国スピーカーメーカーである。レイモンドクックの言に「音楽は、最も曖昧でありながら最も表現力が豊かであり、最も創造的でありながら最も身近な存在であり、最もはかないようで最も不滅なものです。KEFは、それを音楽として、あなたの耳や心に戻す時、可能な限り最も自然の方法で達成します。―これは誇張でもなければ、策略でもなければ作り話でもありません。」かつて、KEFのフラッグシップモデル、BLADEのカタログには、「何も足さない、何も引かない」とあり、音楽を伝えるための機材への姿勢が明記されていた。モデル104、105、LS3/5aは世界中にヒットし、Uni-Qドライバーによる点音源の開発は、部屋のどこに置いても同じ音がする構成になった。KEF社の開発史を見ると、新技術、新素材の追及、コンピューターによる解析が絶え間なく行われている。そんな会社の、スピーカー後部の不要音を吸収する新技術が搭載された新商品、METAシリーズを試聴してみた。
●MAT(メタマテリアル吸収技術)スピーカー後部に発生する不要音を99%吸収する。精度と明瞭度で新たなレベル。
●Uni-Qドラーバーの再設計。ドームの背面の音圧を低減し、トゥイーターの低歪を実現。ドライバーをキャビネットに取り付けるシャーシを見直し、振動によるカラーレーションを減少。
●Qシリーズは、高域、中域ドライバーと低域ドライバーの周波数帯域を最適化した。
●最適な周波数特性を探すために、1000回以上に測定を行う。
●低域スピーカーに、コーン紙上にアルミニウム被膜を載せる。
●キャビネットの表面のシャドーフレアは、不要な回析を低減し、音響的影響が無視できるレベルまで抑えた。
●marantz SACD30n:ネットワークSACDプレーヤー
●marantz MODEL 30:プリメインアンプ
●Q3 Meta:2ウェイ・ブックシェルフ型
●Q Concerto Meta:3ウェイ・ブックシェルフ型
●Q11 Meta:フラッグシップ3ウェイ・フロアスタンド型
透明な空間の中に明瞭な音像が存在し、厚みのある低音が聴く者に心地よいと思わせる寛いだ演奏を聴かせる。刺激的な音は出ないが、CDに記録された声、楽器の情報は十二分に再生してくる。スピーカーを構成するユニットの数により違いはあるが、Q3でも声の繊細感や楽器の質感等は、程々に満足できるレベルまで出しているように思える。今回試聴した3種類のスピーカーを順に聴いて行くと、「Q3 Meta」では、透明で奥行きのある空間の中に明瞭な中高域が広がり、「Q CONCERTO Meta」では、さらに演奏空間が広がり、声や楽器の質感に深みが生まれる。「Q11 Meta」では、ダイナミズムと、オーケストラやビッグバンドジャズの演奏会場の雰囲気が生まれる。歪感が無く、生々しい音である。かつて、KEFの音は、高域から低域までバランスが取れた音だったが、ここ数年、高域よりの音になっていた。新シリーズでは、またかつての音に戻った印象を覚える。聴き疲れなく音楽を楽しむにあたって、低音に厚みがあることが重要なのだと、改めて認識した。
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1)手嶌葵 Aoi Worksより さよならの夏
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●Q3 Meta
人間が音楽を聴いて心地よいと感ずる音。手嶌のはかない声を再現し、哀愁感あふれる曲のイメージを十分に伝えて来る。透明感と歌、音像のリアル感、明瞭性が同居し、さらに音楽空間の奥行きを感ずる。声や楽器が自然に感じ、歪感が無く、声と伴奏楽器の存在位置がわかるよう。気疲れせず、歌、声だけを追っている自分が分かる。ボーカルを聴きたいと言う感覚に十分にこたえてくれる。
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■Q CONCERTO Meta
透明感のある空間に声、楽器が厚みを持って描かれ、実存感が高い。哀愁感あふれる手嶌の声が広がり、伴奏との分離良く、上質な演奏空間が広がる。程々に満足できるレベルである。曲の持つ、心の奥底の切ない気持ちが伝わって来て、聴く人を引き込む。それだけ説得力のある鳴り方。飾らないが、心に伝わって来るような表現。
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♦Q11 Meta
演奏空間の中に、声が浮かび上がり、彼女の声の持つ繊細さがより明瞭になる。伴奏の楽器の存在がより明瞭になり、再現される曲の持つ心情を訴えてくる。ライブ会場の奥行き感が分かり、低域の豊かさが、地に足がついたような表現を演出する。自然な音の厚みが感じられ、非常に聴きやすい。歌手の女性的なはかなさがより伝わって来る。
※JPOPのリスナーは主に若い人で、小口径スピーカーやイヤフォンで聴くことを前提に音作りをしており、JAZZやクラシック程、スピーカーの違いによる差は出にくいと思います。
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2)Sinne Eeg Face The Musicより月光のいたずら
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●Q3 Meta
透明感あふれる空間に野性的な歌声が浮かび上がる。スピーカーの帯域歪を感じず、フルレンジスピーカーを聴いている様。低音にゆとり感があり、心地よく音楽に陶酔できる。家庭にあって、上質な空間を味わえるレベル。
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■Q CONCERTO Meta
透明感のある空間に声、伴奏楽器が定位良く存在し、音楽の楽しさを伝えて来る。声、楽器のすべてに、伸びやかさと、低域の安定感が感じられ、一つ一つの音が味わい深い。システムコンポーネントを所有した時のような満足感と、スケール感やリアル感も味わえる。
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♦Q11 Meta
リアリティがある。ドラム、野性的な声が立体的に演奏空間に広がる。歌詞の発生が明瞭で、ピアノの艶やかさ質感が感じられ、全ての音楽にどっしりとした落ち着きを感ずる。聴いて自然と感ずる音の厚みが良い。それが刺激的に成らず、耳に快適だなと思わせるように入って来る。
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3)Manhattan Jazz Orchestra SING SING SINGよりSING SING SING
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●Q3 Meta
低音の物足りなさを感じず、ジャズを楽しく聴ける。透明感とクリアさと共に、音に程々の厚みがあり、スケールは小さい物の、満足感のある音楽を提供してくれる。音の分解性、分離性、定位も程々に味わえる。スケール感やダイナミズムは上級機種に譲る。
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■Q CONCERTO Meta
Q3Metaより、演奏会場の低域の豊かさやスケール感がまして、楽器がリアルに展開する。ライブハウスのビッグバンドジャズの迫力を程々に味わえる。ライブ会場で聴いている様。ドラムの乾いた打撃音や木管楽器の質感も良好。
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♦Q11 Meta
ジャズバンドの演奏が、ステージの空間の中に広がる。スケール感とダイナミズムがより感じられ、楽器の質感がより深く感ぜられる。楽器の分離良く、躍動感が心地よい。ドラムの乾いた打撃音や、管楽器の質感が魅了されるレベル。聴き手に緊張感を与えず、音楽を楽しめる。聴き疲れしない。
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4)Beethoven:The Violin Sonatas Sonatas5
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●Q3 Meta
SACDの再生らしく、綺麗で上品な音。透明な空間の中に厚みを持ったバイオリンやピアノが存在し、各々が発する音に歪を感じず、フルレンジスピーカーを聴いているような自然感がある。サイズを忘れて、音楽の持つ魅力に引き込まれる。すこし、高域よりの音と感じられるが、聴きやすい。
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■Q CONCERTO Meta
バイオリンやピアノの表現に低域の厚みと広がりが増して、演奏空間のリアリティが高まる。楽曲の演奏の深みが増して、音楽の豊かさを伝える。音楽演奏のダイナミズムとスケール感を味わえる。曲の持つイメージがより伝わってくる。
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♦Q11 Meta
楽器の音により深みが生まれ、スケール感がアップする。ピアノの音もバイオリンの音も自然な厚みを感じ、リアル感がある。演奏空間も立体的で奥行きを感ずる。バイオリンの旋律とピアノの旋律が、見事に調和しているのが分かる。各々の演奏者の技術の高さや、曲に対する思想の深さが再現される。全ての音にゆとりがあり、聴き手に緊張感を与えない。
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5)Mussorgsky 展覧会の絵 よりプロムナード、こびと
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●Q3 Meta
オーケストラを構成する楽器が明瞭に旋律を奏で、曲の持つイメージを作っている。演奏会場のもつ深み、重厚感を程々に再現する。優れたSACDソフトの優秀録音の良さを再現する。
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■Q CONCERTO Meta
演奏空間の拡大と、楽器の鳴り方の深みが味わえる。SACDの表現性能をリアルに反映する。程よい重みのある音で、緊張感を感じず、クラシックに向き合える。
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♦Q11 Meta
演奏空間の中に、各楽器が存在し、立体的な奥行きが広がる。楽器の鳴り方も明瞭で、繊細感あふれ、質感が高く、生のステージを見ている様。曲のもつ厳粛さ崇高さ深みを、ゆとりをもって表す。楽器の鳴り方がリアルで生演奏をみているようだが、聴き疲れないよう、緊張感を寸前のところで止めてある。
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6)ESOTERIC BLUE NOTE シリーズ
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●Q3 Meta
ソニーロリンズのCDの再生は、ジャズに必要な音の図太さと押し出し感を持っており、音像の明確さも良い水準。ジャズの持つエネルギー感を程々に伝えてくる。テナーサックスやトロンボーンの質感を不足ないレベルで伝えてくる。低音も程々に感じられる。
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■Q CONCERTO Meta
ソニーロリンズのCDは,低域の深みが増して、実在感が増して来る。楽器が発する繊細な表現がより深まる。やはり、音の厚みと、音楽空間の奥行きを感じられる。音楽空間を構成する楽器との、距離感が分かるレベルまでアップする。ジャズは、リアリティが高まり、音楽に陶酔できるレベル。
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♦Q11 Meta
スケール感、繊細さが全て増す。ジャズギターのテクニックの細かさ、演奏空間とのバランス、全ての調和がとれている。厚みのある音が、聞き手の中に染みこんで来る。非常に反応性が高いが、刺激的な音では無く、静かでも無く、調和のとれた中庸な音。シンバルの音に金属感を感ずる。ソニーロリンズはエネルギー感あふれるブルーノートの音で、アンサンブル楽器との分離良く、違和感なく、ブルーノートジャズに入り込める。低音の厚みが、演奏のダイナミズムと図太さを伝えてくる。
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■2023年11月(1) KEF 新Qシリーズ Q3 Meta/Q Concerto Meta/Q11 Meta 試聴レポート