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P-3とM-3を1筐体に妥協なく凝縮したインテグレーテッドアンプ
SOULNOTE A-3
標準価格:¥1,848,000(税込み)
本体カラー:
プレミアム・シルバー/プレミアム・ブラック
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三次元に広がる音場空間と開放感、滲みの無い音楽再生を実現、深い表現力と心躍るグルーヴ感の両立
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--音の印象(試聴レポートより)--
フレッシュ、みずみずしい!今までに体験した事のない音である。音の立ち上がりがシャープで、粒立ちが良く、音に厚みを感じ、生き生きとした表現。低域の押し出しが強く、躍動感が迫ってくる。歌手や楽器が奏でる音に滲みは無く、分離独立して、全体と調和しながら曲を展開していく。POPS系や、JAZZ系の再現では、ライブステージの臨場感や、熱っぽい雰囲気を感じさせてくれる。クラシック再現では、深い静寂感の中から、バイオリンやオーケストラが浮かび上がり、非常に繊細に演奏技巧が表現され、格調の高さに満ちた表現。同じアンプから再現されている音なのかと思ってしまう。今まで聴いた試聴ソフトに、何かが付け加えられて出てくる様である。それが、加藤エンジニアが言う、時間軸であり、音の鮮度なのかもしれない。今まで収集したLPレコードや、CDを聴き直す時間が、私には残されているのかと変な不安を覚える。
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左右チャンネルGND完全分離
プリアンプP-3で達成したGND 完全分離テクノロジーを、パワーアンプ回路を有するA-3 に応用。シンプルな無帰還回路、最適化されたアートワーク設計、大電流ループの最小化、インダクタンス成分の排除、等々により、パワーアンプの筐体非接地を達成し、これにより左右GND完全分離インテグレーテッドアンプリファイアA-3が誕生。さらに、セレクター、ボリューム、保護回路等の各リレーのコントロール信号をフォトカプラで分離する事で、静電容量や誘導成分まで考慮したGND完全分離を実現。
シングルプッシュプル出力段
出力段には、M-3で採用したキャンタイプ・バイポーラトランジスタによるシングルプッシュプルSEPP回路を採用。超低域から超高域まで正しいタイミングによる滲みの無い音楽再生を実現。
超強力ドライバー&プリドライバーによる4段ダーリントン構成
キャンタイプトランジスタを軽々とドライブするために、超強力なTO3タイプトランジスタをドライバーとさらにプリドライバーにまで採用。大電流時のhfe変動をものともせず、ボトムエンドまで電流供給を完璧にする事で、深い表現力と心躍るグルーヴ感を両立。
新型Type-R回路採用
電圧増幅には、ハイゲイン対GNDシングル単段増幅Type-R回路を新たに開発。アンプ動作に関わる全ての抵抗に、ネイキッドホイル抵抗を惜しみなく投入。
GND切り替え方式のセレクター
P-3の重要なポイントであったGNDまで切断するセレクターをA-3にも採用。多くの再生機器を接続した場合に生じるGNDループによる音質劣化を排除。リレーには最上級グレードのRSRカスタムリレーを採用。
抵抗切り替え式ボリューム
最もシンプルで、最も音源から鮮度を奪わない、抵抗切り替え式ボリュームを採用。RSRカスタムリレーとネイキッドホイル抵抗を全面採用。
GNDアンカー
左右チャンネル電源部のGNDを、セラミックワッシャーで絶縁された左右サイドメタルに接地。GNDアンカーとして機能する特別な筐体構造を採用。開放感とローエンドのグリップ感を高い次元で両立。
超強力電源トランス
メイン用に、700VA未含浸トロイダル電源トランスを左右2個使用。さらにコントロール系電源トランスを含む3電源トランスを1筐体に詰め込み、また、磁力線が基板に並行になるように、全て垂直にマウント。
ハイスピード無帰還電源
整流コンデンサには特別に選別された僅か470μFの高耐圧小容量低倍率箔フィルターコンデンサを採用。その使用本数で容量を最適化し、電源トランスの負荷を軽減する事で、超強力な電源トランスの実質レギュレーションをさらに向上。また整流ダイオードには、許容突入電流値が強化された最新スペックのSiCダイオードを採用。また、2つのメイン電源トランスの電源スイッチとして、音質の優れた大型パワーリレーをそれぞれ独立して2個、無固定で配置。
銅製バスバー兼用ヒートシンク
メインヒートシンクには、軽量小型銅板製ヒートシンクを採用。このヒートシンクはキャンタイプトランジスタへの給電バスバーを兼ね、またキャンタイプトランジスタの端子はバスバーを貫通し、直下の基板に直接マウント。キャンタイプトランジスタの欠点でもあるワイヤリング配線を排除し、インダクタンス成分に起因する不安定さを払拭すると同時に、絶縁シートがデバイスをダンプすることによる音質劣化をも排除。また、ヒートシンクがシャーシから物理的に独立する事による解放感や透明感など、音質的な効果も絶大。さらにA-3では、電源基板とアンプ基板をバスバーヒートシンクで連結してブロック化する構造部材をも兼ねて、まさに、一石四鳥のヒートシンク
。
無固定構造
アンプブロック、各端子、ACインレット、トップカバー、ボトムカバーは全て無固定化。特にアンプブロックは、チタン製スライダーによる3点横滑り構造を採用。電源トランスの有害な振動から逃れながら、自らの固有振動も開放。
ボリュームバイパス機能
XLRとRCAのそれぞれ一系統は、ゲインを22dBに固定して出力するボリュームバイパス設定が可能。AVプリアンプの出力をつなぐ事で、AVパワーアンプとして使う事が可能。
複数台連結機能
3.5Φステレオミニプラグケーブルを繋ぐ事で、複数台の連動( ボリューム等の同時コントロール) が可能。プライマリーとセカンダリーに設定することにより、プライマリーの状態に全てのセカンダリーが従い、さらに、セカンダリー側はプライマリーのボリュームとの差分を付けることが可能。
REC OUT機能
オープンリールデッキやデジタルレコーダーを接続するための、REC IN/REC OUT端子装備。XLRケーブルあるいはRCAケーブルで接続可能
入力 | BAL.3系統 UNBAL.3系統 |
出力 | スピーカー1系統 |
REC OUT | BAL.1系統 UNBAL.1系統 VOL. バイパス BAL.1系統 UNBAL.1系統 |
最大出力 | 120W×2(4Ω) |
全高調波歪率 | 0.27% (8Ω 1W) |
周波数特性 | 2Hz 〜200kHz (±3dB 8Ω 1W) |
入力感度 | 480mV |
最大ゲイン | 33dB |
S/N比 | 110dB |
電源電圧 | AC100V 50/60Hz |
消費電力 | 180W/86W(無信号時) |
最大外形寸法 | 本体: 454(W)×184(H)×407(D)mm (スパイク含む) |
質量 | 約31kg |
付属品 | リモコン、スパイク、 スパイク受けボード、スペーサー、 電源ケーブル |
今回は、SOULNOTEインテグレーテッドアンプ「A-3」試聴。プリアンプのP-3、パワーアンプのM-3の開発技術のエッセンスを盛り込んだもの。どんな音を聴かせるか、いつものリファレンスシステムで検証してみることにした。と、その前にSOULNOTEの加藤秀樹エンジニアに少し、触れたいと思う。
2024東京オーディオショーで、SOULNOTEの加藤秀樹エンジニアは、鮮度、鮮度と連呼している。生の演奏にあって、一般のオーディオに見られないのは鮮度だと言い、人の胸をキュンとさせるのが、音の鮮度だと分析する。鮮度はデーターで解析出来ず、時間軸に関係するのではと推測している。それを実現するために、音に悪影響を与える要素を全て排除し、それを耳を頼りに、比較試験で完成度を高めている。技術的取り組みは、NOS(ノンオーバーサンプリング)を採用したフィルターの除去、トランジスター1個で作動するシングルパワーアンプの構成、無帰還回路の採用、考えられる最良の部品の採用、ガタガタの天板、三本スパイク脚等に見られ、加藤エンジニアの哲学が反映されている。ドイツ、ミュンヘンで行われたオーディオショーでは、足で床を踏んで音楽に乗る人、感激して涙を流す人も現れた。そして、各国ディストリビューターとの販売契約は23件にも及んだと言う。
1)左右チャンネルGND完全分離:パワーアンプの筐体非接地によりGNDを完全分離
2)シングルプッシュアンプ:キャンタイプ、バイポーラトランジスタによるシングルプッシュ回路
3)超強力ドライバー&プリドライバーによる4段ダーリントン構成:TO3タイプトランジスターを採用
4)新型TYPE-R回路採用:電圧増幅に、GNDシングル単段増幅TYPE-R回路を新たに開発
5)GND切り替え方式のセレクター:GNDまで切断するセレクターを採用。多くの再生機器を接続した場合に生じるGNDループを排除
6)抵抗切り替え式ボリューム
7)GNDアンカー:電源部のアンカーをサイドメタルに設置し、アンカーとして機能する特別筐体を設計
8)電源トランス:700VAトロイダル電源を垂直にマウント
9)無帰還電源:470μFのフィルターコンデンサーを採用し、その本数の容量で、電源の負荷を低減する
10)無固定構造:プラグ、インクレット、天板等を全て無固定化構造
●SACDプレーヤー:ESOTERIC K-05XD
●スピーカー:YAMAHA NS-5000
フレッシュ、みずみずしい!今までに体験した事のない音である。音の立ち上がりがシャープで、粒立ちが良く、音に厚みを感じ、生き生きとした表現。低域の押し出しが強く、躍動感が迫ってくる。歌手や楽器が奏でる音に滲みは無く、分離独立して、全体と調和しながら曲を展開していく。POPS系や、JAZZ系の再現では、ライブステージの臨場感や、熱っぽい雰囲気を感じさせてくれる。クラシック再現では、深い静寂感の中から、バイオリンやオーケストラが浮かび上がり、非常に繊細に演奏技巧が表現され、格調の高さに満ちた表現。同じアンプから再現されている音なのかと思ってしまう。今まで聞いた試聴ソフトに、何かが付け加えられて出てくる様である。それが、加藤エンジニアが言う、時間軸であり、音の鮮度なのかもしれない。今まで収集したLPレコードや、CDを聴き直す時間が、私には残されているのかと変な不安を覚える。
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1)手嶌葵 Aoi Worksより さよならの夏
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手嶌葵の哀愁感に満ちた歌声や歌い方が生々しくリアルに等身大に表現され、彼女のデリケートで女性的な性格が感じられる。音の立ち上がりがシャープで、音の滑らかさや、厚みを感じ、生き生きとした表現。伴奏の中に歌声が浮かび上がって演奏空間が広がる。繊細な表現がどっしりとした土台の上に広がる。伴奏の楽器は滲みなく、力を持って生命感に溢れて出てくる。CDにはここまで情報が入っているのかと思う。
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2)Sinne Eeg Face The Musicより月光のいたずら
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聴きなじんだCDだが、こんなにも繊細な声の表情が潜んでいたかと驚く。歌い方の表情の深さを感じ、伴奏のピアノも生き生きと艶やかに鳴る。全ての音が分離良く、そして、その一体感が素晴らしい。音楽の持つ躍動感が自然で生演奏が再現されている様。
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3)Manhattan Jazz Orchestra SING SING SINGよりSING SING SING
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ビッグバンドを構成する楽器にリアリティがあり、低域の押し出しがあり、静かなスピーカーのYAMAHAがバリバリ鳴る。各楽器の質感が生々しく、それが全体の調和となって溶け込み、躍動感や迫力を感じる。力強く、体ごと音楽に乗れる表現で、演奏ステージを間近で見ている様な雰囲気がする。音楽の展開や、楽器の表現力が精緻を持って表現され、聴く人の感性や理解に訴えてくる。ドラムの乾いたアタック音や熱っぽさが伝わり、音像の中にのみ込まれる。
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4)Beethoven:The Violin Sonatas Sonatas5
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バイオリンの音色が綺麗で、ピアノも格調たかく、高域が強調されず、演奏会場で聴いていたらこんな音ではないかと思わせる。バイオリンもピアノも演奏空間の中に存在し、落ち着きと演奏の品位の高さを感じ、実存感がより深まる。
1.2.3で感じた力強い音では無く、生き生きとした格調高い音。表現の深さから、ベートーベンの音楽性の深さをリアルに感じられる。音楽の世界に引き込まれる。
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5)Mussorgsky 展覧会の絵 よりプロムナード、こびと
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演奏会場の雰囲気そのままではないかと感じ、各楽器の演奏が滲みなく、クリヤーに鳴る。全てのアンサンブルが自然に調和する。とがった表現が無く、静寂性の高い演奏空間で、オーケストラのスケール感を感じる。曲の展開が分かりやすく、演奏会場で聴いている様。アンプで色付けをし、表情を変えた様子は無く、録音された情報をそのまま出している。