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今回は、LUXMANのCDプレーヤー「D-07X」とプリメインアンプ「L-509Z」を使用し、スピーカーは、従来から相性の良い組み合わせと言われた「Harbeth」を試聴してみる。Harbethは、1977年創業のイギリス製スピーカーで、威厳と確信に満ちている。Harbeth COMPACT 7 ES3 は30年間大きなモデルチェンジをしていない。スピーカーの外装に、華美な装飾は施さず、表される音にのみ存在感を示すと言われている。この度、Harbethは、久しぶりにXDへとモデルチェンジした。Harbethは、コーン紙がポリプロピレンなので、ダンピングファクターの高いアンプが必要と言われてきた。D-07XとL509Zの組み合わせから聴ける音はいかがであろうか? 雑誌ではこの組み合わせは、生演奏の柔らかな響きと空気感まで再現すると言う。
【Harbeth Super HL5 plus XD】
●中低域 200mmコンポジットコーン:ポリマー素材の配合量を、中心から周辺にかけて微妙に変化させ、分割振動を低減し、堅牢性と軽量性を両立させる
●高域 25mmアルミニウムハードドーム
●超高域 20mmチタニウムハードドーム
●周波数特性 40hz~20kHz
●音圧レベル 86㏈
●重量 15.8kg 箱鳴りを利用した音作り
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【LUXMAN D-07X】
●ローム社製DACチップ BD34301EKVを2基搭載。
●UBS入力:PCM768khz/32bit、DSD22.4Mhz 専用ソフトにより伝送負荷を平準化
●MQA規格に対応
●クロック:発信周波数付近のノイズを限界まで低減する、高精度、低ジッターの超低位相雑音モジュールを2系統搭載
●SACD,DSD再生時に音質を選択可能な2モードのアナログFIRフィルター内蔵
●非対象のレイアウト構造:信号の最短かつ理想的な経路、重量バランス、アナログ回路の為の容量確保
●LxDTM-i構造で、高鋼性とディスクドライブ部分の外来振動を遮断。高精度で安定した信号読み取り性能を実現
●モノラルモードで動作させたDACの出力を、I/V変換とディスクリート部品で構成したバッファー回路により、音楽信号を低インピーダンス化
●可聴帯域外のフィルター処理は、バッファー回路内で行う
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【LUXMAN L-509Z】
●増幅帰還エンジンLIFES:増幅回路で発生した歪成分だけを主アンプにフィールドバックすることで、静特性を実現。プリ部、パワー部に搭載
●600VAのEIカスタムトランス。10,000Μf×8本の大容量コンデンサー
●高音質フォノアンプ搭載
●トーンコントロール BASS/MIDDLE/TREBLE
●オーディオ基盤 レジスト被覆を廃する
●ダンピングファクター 330
●LUCUA-EX ボリューム:独立の固定抵抗を電子制御するアッテネーター方式
●CDプレーヤー:LUXMAN/D-07X
●プリメインアンプ:LUXMAN/L-509Z
●スピーカー:Harbeth/Super HL5 plus XD
上記の組み合わせは、柔らかで艶やかな繊細な音を想像していたが違っていた。このシステムから聴ける音は、クールで凄みがある。しかし、声や楽器の表情は豊かで、繊細さやまろやかさも併せ持っている。角の取れた音で、鋭さを感じる音では無いが、クラシック音楽の作曲者の楽譜に込めた意図を感じるのに十分な鳴り方。LUXMAN D-07X, L-509Zの音の影響を受けているのか、と思うが、いずれにしてもCDプレーヤーやプリメインアンプの音を反映させる繊細な性能を持っている。
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1)手嶌葵 Aoi Worksより さよならの夏
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音は若干細く、繊細になり、静かな落ち着きを感じる。音楽の会場の奥行きを感じる。しかし、声、楽器の表情は豊かであり綺麗な音である。高域から低域までバランス良い音である。
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2)Sinne Eeg Face The Musicより月光のいたずら
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音に凄みや野生を感じると共に、声やピアノの音にまろやかな質感を感じる。クールな鳴り方にジャズボーカルの逞しさを感じる。ピアノもアタックが鋭く、音楽の切れが良く、声と伴奏のバランスが取れている。D-07XはCDに記録された情報を全て出しているようで、再現性の高さを感じる。
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3)Manhattan Jazz Orchestra SING SING SINGよりSING SING SING
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クールな鳴り方でジャズバンドの再現に迫力がある。低音の凄みも大いに感じ、逞しさが感じられる。非常に反応性の良い音。決して鋭い音では無いが、柔らかくもなく、不満を抱くものでも無い。各々の楽器も分離良く、音楽全体が自然に調和している。木、金管楽器の質感も良好。ドラムのアタック音が少しゆるく感じる。音は精緻だが、若干、音のエッジを緩めに作ってある。音楽の持つバランスは良好。
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4)Beethoven:The Violin Sonatas Sonatas5
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多少の角が取れた音と、クールな鳴り方がクラシックの音楽性を高める。バイオリンとピアノの演奏は明瞭で、調和して見事。クラシック音楽が持つ厳粛性、品位の高さを表現してくる。バイオリンの弓が弦に触れる表情やピアノの鍵盤を叩く音が、優しく、そして、鮮やかで、ベートーベンの音楽に込めた意図と、演奏技術の高さに引き込まれる。演奏会場で聴いている奥行きを感じる。クラシックの音楽性を感じるのに十分である。
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5)Mussorgsky 展覧会の絵 よりプロムナード、こびと
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オーケストラ会場からの演奏が、厳粛に、厳かに響いてくる。各楽器の演奏は明瞭で、交じり合わない。CD内の情報の再現性の高さを感じる。音楽の重厚さを感じる。高域から低域のバランス良好。
今宵は、ブラームスのピアノ四重奏曲第一番を聴きます。アルゲリッチ(ピアノ)、クレーメル(バイオリン)、パシュメルト(ビオラ)、マイスキー(チェロ)の第一人者が、火花が散るような演奏を繰り広げます。
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