JBL 4367WX 試聴レポート

JBL 4367WX 試聴レポート

試聴レポート~お客様より~2023年11月(2)

JBL 4367WX 再試聴

今回は再度、常設展示スピーカーとなったJBL 4367WX。発売は2015年。大型のホーンと38cmのウーファーを備えたスピーカーは他には見当たらず、CDプレーヤーやアンプの進歩に伴って、どのような音色の変化があるのか、聴く人にどのように訴えてくるのかを、あらためて試聴してみることにしました。以前、AVBOXでのハーマン試聴会イベントに参加した時のレポートが掲載されています。よろしれば、そのページも参考までに見てください。

試聴レポート 2014年4月(1)
試聴レポート 2014年4月(2)

技術的特徴

●JBL4365以前は、ツイーター、ドライバー、ウーファーの3WAY構成であったが、ツイーターとドライバーを一体化し、2WAY構成とした。
●ドライバーは、リング状の2つのダイアフラム、ボイスコイル、マグネットで構成され、700hzから40khzまで再生する。
●Xウェーブガイドホーンは、広い音場、明確な定位と、音像の細部の描写を描きながら立体感に溢れた音場を再現する。
●ウーファーは、2枚のネオジウムリングマグネット磁気回路とパルプコーンを搭載、30hzまで再生する。
●出力音圧 94㏈ 

リファレンス機材

●パワーアンプ:Accuphase/A-80
●プリアンプ:Accuphase/C-2900
●SACDプレーヤー:ESOTERIC/K-05XD

JBL 4367試聴

音の印象

-かつてJBLはスタジオモニターの音を「4338」以降大きく変えた。「4338」は従来の密度感が高く、前にせり出してくるような音の雰囲気が少なくなり、現代ジャズの響きや余韻を活かした演奏に対応する繊細感や響きが加わったような音となった。なので、クラシックも遜色なく聴けた。しかしその後登場した「4367WX」はやはり、昔の荒々しさを取り戻した音となったような気がする。今回のリファレンス機器で聴いたジャズは普通のCDソフトでも、音の密度が高く、生命感が溢れ、図太く、前にせり出してくる音なのである。嘗ての「4344」を真空管でドライブしていたようなあの音。表現が難しいが、静けさを感じる音という訳ではなく、焦点の合っていなかった写真が、俄かに焦点が合ったかのよう。昔のJBLは金管楽器やドラム等はリアリティに溢れていたが、木管楽器や弦楽器には自然さが無かった。「4367WX」の音は、楽器の再現の偏りが無くなり、独特のXウェーブガイドホーンが作り出す音場や音像は、空間の広がりの中に、各楽器が定位し、繊細な描写をする。金属楽器の高域は、目の前で演奏しているような雰囲気を醸し出す。一般のドーム型ツイーターやミッドバスでは、この臨場感は出ない。低音も図太く、自然な臨場感になっている。エソテリックのSACDプレーヤー、K-05XDの組み合わせでは、ブルーノート系のジャズでは迫力満点だが、ECM等のヨーロッパ系ジャズでは迫力がありすぎ、もう少し繊細な音のCDプレーヤーを検討しても良いかもしれない。しかし、CDの音に物足りなさを感じていた自分にとって、今回の「4367WX」の音は新たな発見で、思わず自宅に収集してるCDソフトをあらためて聴きたくなった。いずれかの機会に他リファレンス機器での試聴レポートを報告できたらと思う。

JBL 4367試聴 JBL 4367試聴 JBL 4367試聴 JBL 4367試聴 JBL 4367試聴

ジャンル別試聴

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1)手嶌葵 Aoi Worksより さよならの夏
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ライブ会場の雰囲気が良く出て、歌手がまん中に浮かび上がり、歌の芯は明瞭で、伴奏も一つ一つの楽器が明瞭に表現される。音には厚みがあり、高音、中音が前に出てくるような迫力がある。太く、エネルギッシュな音だが、曲の持つ憂いに満ちた雰囲気は伝わる。手嶌葵の繊細な歌い方も十分表現されている。力強さと繊細さが同居している。

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2)Sinne Eeg Face The Musicより月光のいたずら
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力強い表現で、定位良く、女性の声がまん中に浮かび上がる。音が前に前に出て、迫力があり、エネルギー感を感じる。音は密度高く、個々の楽器の質感も良く、ジャズのノリ、エネルギー感、リアル感を感じる。普通のCDソフトでも、十分JAZZを味わえる。レンジも広く、シーネイの多彩な表現を過不足なく伝える。伴奏のトランペットやサックスの表現や質感も良い。迫力とエネルギーがある。

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3)Manhattan Jazz Orchestra SING SING SINGよりSING SING SING
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ビッグバンドの音の広がりと、各々の楽器の分離良好。一音一音がハッキリしている。音に厚みがあり、楽器の質感が良く出る。コンサート会場で聴いているような雰囲気と、明瞭な音が聴ける。ドラムの乾いた音も迫力があり、金管楽器の音の抜けが良く、リアリティがある。聴き飽きず、酔える音。クラリネットの木管楽器の質感良く、トランペットの野性味も出ている。音に歪感が無く、うるささを感じない。

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4)Beethoven:The Violin Sonatas Sonatas5
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力強くて明瞭なクラシック。音の広がりのなかで、バイオリンとピアノとの距離感が良い。コンサートホールの最前列で演奏を聴いているかのよう。SACDらしい音の伸びとそこそこな品位、格調の高さ、さらには透き通った演奏の雰囲気をも感じる。音楽が明瞭で、作曲家、演奏家の意図を感じやすい。スピーカーが作り出す空間の中で、ピアノとバイオリンが明瞭に定位し一個一個の音は滲むことが無い。旋律の綺麗なクラシックは聴きやすいが、難解なクラシックだと聴き疲れがあるかもしれないと、ふと思う。深遠な淵から響いてくるような深みや静けさは無い。

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5)Mussorgsky 展覧会の絵 よりプロムナード、こびと
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オーケストラ会場の深みが迫力を持って出てきて、各パートの定位は良く、リアリティがある。各楽器の立ち上がり音が鋭く、歪感が無い。鳴り方も明瞭に広がり、激しい部分、静かに奏でられる部分も重厚な響きを持って音が出てくる。JBLでもクラシックソースを鳴らす反応性を持っている。上記1~4のエネルギー感は無くなり、重厚な表現をしている。

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番外 6)Horace Silver Blowin' The Blues Away
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※従来、ジャズの一般CDソフトの再生は、LPレコードの再生にかなわない、と言われてきた。しかし、今回の試聴機器があまりに迫力に満ちてなるので、BLUE NOTEレコードからホレスシルバーのCDとLPレコード(オリジナル盤)を聴いてみた。
JBL 4367試聴
ーリファレンス機材ー
LPプレーヤー:YAHAMA/GT-5000
MCカートリッジ:DENON/DL-103R
■CDソフト:音の分離良く、密度高く、音が前に前に出てくる。トランペットの響きや、テナーサックスの厚みのある音に存在感がある。音はそれぞれ明瞭。音に歪感、滲み感は無い。定位が非常に良い。嘗ての4344をクレルのプリアンプとオースティンの真空管パワーアンプで鳴らしたような、密度感のある濃厚な音。
■LPレコード:LPの音の方があっさりと、繊細に再現される。音は明瞭で、聴きやすいが、迫力やエネルギーはエソテリックSACDプレーヤー(K-05XD)で聴くCDソフトの方が、図太く、より生々しく表現しているように感じた。

TODAY’SONG

今宵は「アイク・ケベック/春の如く」を聴きます。テナーの低音を活かした、ゆったりとした演奏で、まるで温泉につかりながらリラックスしている気分になります。たまには、こんなアーシーな演奏も良いですね

アイク・ケベック レコードジャケット アイク・ケベック レコード再生

ショートエッセイ:インターナショナルシティ静岡

静岡市もインターナショナルになってきました。まず、JR静岡駅構内に外貨両替のトラベレックスが今年7月より出店しています。カウンターに女性2名が鎮座し、掲示板には20カ国以上の両替表示。隣にはフワラーギフトショップの日比谷花壇がありました。静岡も高級消費地になったのでしょうか。ネットで見ると駅周辺には金券ショップの大黒屋や、ハウマッチで両替ができ、駅前ホテルのASSOCIAと複合施設の新静岡セノバには無人の両替機が置かれています。10年前は、静岡銀行か郵便局でしか外貨両替はできませんでしたが、時代は変わりましたね。それと市内登呂遺跡博物館前で、なんとなくですがポルトガル語を話す、若くスマートな欧州の方々、男女20人位の集団を初めて見かけました。学芸員が丁寧に挨拶をしています。アジア系の人たちはよく来ていましたが、欧州の方の訪問もこれからは増えてくるのでしょう。また10月末日、ハロウィンの飾りつけをしている商店街で、思い思いのコスチュームで仮装した子どもたちを見かけ、微笑ましかったです。欧米圏におけるハロウィンと言えば、家々の前に大きなかぼちゃが置かれ、自然に感謝する儀式を感じます。子どもたちは土日に、「Trick or Trea(お菓子をくれないといたずらするぞ)」と言って、商店街を駆け回り、お店ではキャンディーなどを用意して配るのです。今回見かけたハロウィンは収穫祭の雰囲気はありませんが、すっかり日本のイベントとなっているようです。

インターナショナルシティ静岡

今週の生花:紫蘭

店内フラワーアレンジ

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