TANNOY Autograph  試聴レポート

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~お客様より~2021年3月(2)

TANNOY『Autograph』 タンノイ オートグラフ

タンノイ オートグラフは、1953年イギリスで生産開始されたスピーカーである。
38cm同軸スピーカーをコーナーバックロードフォンに組み込み、 演奏会場のリアル感を再現するスピーカーとして名高い。
柳生武芸帳等の著作で知られる小説家の五味康佑は、クラシックファン、 オーディオファンとして名高く、様々なスピーカーを所有する遍歴の末、オートグラフを究極の物として選んでいる。
「その音は、みずみずしく、高質で、冷たすぎるほど高貴に透き通った高音と、 低音部の広がりのバランスが良い。スピーカーは、時として、芸術を変質させる歪を持っているが、 タンノイは聴く人を音楽的環境へ即座に連れていく。楽器をそれらしく出すだけではなく、 全体のハーモニーをも演出する。又、タンノイはエンクロージャーしだいで、その音に天と地ほどの開きが出るスピーカーユニットである。」と言っている。
前回、ソナスファベール AMATI TRADITIONの試聴で好印象だったオクターブ V80SEを使って今回も試聴してみた。 

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音の印象

格調高く、高貴な音。演出される演奏空間は広くダイナミックである。
声、バイオリン、ピアノとオーケストラのバランスは絶妙である。
五味康佑は、その音を、「みずみずしく、高質で、冷たすぎるほど高貴に透き通った高音。」と評したが、 オクターブを組み合わせた音は、高音が甘く優しく、アンプが持つ音が現れるようだ。
又、声や楽器はモニタースピーカーかと思わせる程キリリとした音像を描くが、どこか優しい雰囲気に包まれる。 これが複雑なバックロードホーンの効果なのかもしれない。
ただ、モニター的と言っても、現代の新素材を使用した反応性の高いスピーカーとは違っている。 50年の年月は設計の在り方や再現能力を変えている。

フォルム

高さ1.5m、巾1m 重量95kgの大型スピーカー。
AV BOX展示のスピーカーユニットはモニターゴールドで、ボックスは、日本の進工舎製。国産箱の中では一番響きが良いと言われる。
イギリス製ボックスのモニターゴールドがどの様な音なのかはわかりません。しかし、日本製でも、十分、魅力的な音です。

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適応ジャンル

オーケストラを中心としたクラシックと思われるが、CDプレーヤーやアンプを選べば、ジャズにも適性があると思われる。

リファレンス機材

DENON DCD- SX11 OCTAVE V80SE  

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音楽ジャンル別印象

♢ JPOP:優しい声だが、モニター的な要素を持ち存在感を感じさせる。 口が大きくならず自然、高貴な音で、品格がある。音が作り出す空間が自然。 温かみがあるのは、オクターブのアンプの音が影響するのか。
♢ JAZZ VOCAL: 録音の優秀な盤は、それなりに精度高く再生する。 声が魅力にあふれる。音像の空間への浮かび上がり方や音の余韻がすごい。すべてにゆとり感がある。 繊細な表現力もある。温かみのあるJAZZで、引き込まれる様である。楽器の鳴り方もスケールがあって自然。 古いスピーカーで、これほどCDが鳴るのか。
♢ JAZZ :サックスの音も刺激的ではなく、低音の質も良い。音の分離もよい。音がとげとげしくない。 アドリブの細かさが良くわかるが、エネルギー感を押し付けてくるものでは無い。 表現に存在感がある。音のバランスや音像の存在の立体感が全て良い。
♢ CLASSIC PIANO: ピアノの細部の繊細な表現は、現代スピーカーの方が上だが、表現される雰囲気が素晴らしく、 音楽を上質に聴く為に作られたスピーカー。空間表現も、音像も自然で全てバランス良い。若干、表現が優しいし、 重低音も少し甘い。音のダイナミックさも、表現の華麗さも、音の美しさも在り、優雅な上品さを感ずる。
♢ CLASSIC VIORIN :優雅で上品な音。オーケストラが眼前に広がる。気高い音で音楽に引き込まれる。 オーケストラの各パートの分離良く、自然。バイオリンも格調高く、消え入るような音も見事。
♢ CLASSIC: テラーク盤の惑星  オーケストラが眼前に広がる。オーケストラのスケール感を感ずるのに十分。唯々、音楽に引き込まれる。クラシックに無縁な人間が聴いても、決して苦痛ではない。人を感動させる音楽性がある。

まとめ

タンノイ オートグラフは誕生してから50年以上経つ。
オーディオ技術はどんどん進化して、コンピューター解析や新素材の開発により、最新のデジタル録音されたソースは演奏を眼前で見ている様である。
タンノイのバックロードホーンから出てくる低音は、団子になると評する評論家もいる。しかし、オートグラフが奏でる音楽は、 人を感動せしめる要素を十分に持っている。視聴者が、リアルな声や楽器表現を追求するか、演奏家の芸術性を心底味わいたいか、 どちらか選びたいと思った時、オートグラフは芸術性を伝える役割を今でも十分果たしえるスピーカーだと思う。
オーディオ評論家の菅野沖彦は、このスピーカーを美しくならすアンプに、上杉研究所のU-BROSのプリとパワーを上げている。
今回のオクターブ V80SEも十分魅力的にスピーカーを鳴らしたが、みずみずしく冷たい高貴な高音とは違っていた。
このスピーカーを希望する方は、妥協することなくアンプを選定すればよいと思います。
ちなみに、五味康佑さんはマッキントッシュC22,MC275、瀬川冬樹さんはマランツ#7,QUAD Ⅱ型モノアンプ×2を選んでいます。
※五味康佑署、オーディオ巡礼はネットで、AUDIO SHARING.COM→PEPLE→五味康佑→オーディオ巡礼→わがタンノイ オートグラフと検索すれば読むことが出来ます。
※尚、このスピーカーは、大型で複雑な構造を持っているので、慎重な取り扱いをしなければならず、AV BOXでは静岡県内の弊社配達可能地域のみの販売とさせていただいております。

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Today’s song

五味康佑のオートグラフの著作に登場する音楽は、フランチェスカッティの弾く、ベートーベンのロマンス、 又、ヴィトーの弾く、ブラームスのバイオリンソナタです。
どちらもYOU TUBEで聴けますが、このスピーカーで聴けたらどんなに素晴らしいかと思います。

■■Beethoven: Romance No. 2, Menuhin & Furtwängler (1953) ベートーヴェン ロマンス第2番 メニューイン - YouTube■■
■■Brahms: Violin Sonata No. 1, de Vito & Fischer (1954) ブラームス ヴァイオリンソナタ第1番 デ・ヴィート&フィッシャー - YouTube■■

ー商品詳細ページへー

TANNOY Autograph(USED価格:980,000円)
DENON DCD- SX11(標準価格:400,000円)
OCTAVE V80SE (標準価格:1,580,000円~)

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