2021年11月レポート

中古品 CELLO ENCORE 1MΩ 試聴レポート

1980年代のセパレートアンプ「CELLO ENCORE 1MΩ」を聴いたレビューをいただきました
試聴レポート~お客様より~2021年11月

中古品 CELLO ENCORE 1MΩ PRE/POWER AMPLIFIER

今回は、AV BOXの中古品、1984年製超高級プリアンプとパワーアンプのCELLO ENCORE 1MΩに惹かれ、この後試聴する最新アンプとの比較も兼ねて聴かせてもらうことにした。CELLOはマークレビンソンが、自身が立ち上げたマークレビンソン社を退職した後、創設したブランド。当時としては、プリが158万、パワーが125万の高価なものである。
CELLO ENCORE 1MΩ 試聴レポート CELLO ENCORE 1MΩ 試聴レポート

音の印象 

品位があり落ち着いた音。マークレビンソンLNP-2と同様に、静かな背景の中に音像が浮かび上がる。音像はキリリと締まって硬質な印象を受け、芯のある音の様に感ずる。低音も重厚で、尊厳を感ずる。YAMAHA NS-5000と組み合わせても十分魅力的な音だが、このアンプの持つ雰囲気からは、他の高品位スピーカーを鳴らしうる潜在的な能力を感じる。

技術的特徴 

プリアンプは別電源駆動とし、ボリュームは抵抗を繋ぎ変えるアッテネーターボリュームとなっている。部品はLNP-2と同様に、パーツごとにモジュール化され、ブラックボックスとなっている。パワーアンプはモノアンプを2台、一つの筐体に収めている。

フォルム

プリアンプのボリュームダイヤルを中心にレイアウトしたデザインは、シンプルかつ大胆で格調高く、芸術性を感ずる。 CELLO ENCORE 1MΩ フォルム CELLO ENCORE 1MΩ フォルム CELLO ENCORE 1MΩ フォルム CELLO ENCORE 1MΩ フォルム

リファレンス機材

スピーカー:YAMAHA/NS-5000
CDプレーヤー:Accuphase/DP-450

適性ジャンル 

オールマイティ

音楽ジャンル別試聴

1)JPOP
ソースは女性ボーカルと伴奏のチェロの弓引き。落ち着いた自然体な声、微妙な陰影や表情を表現する。S/N比高く、静かな背景の中に、声が浮かび上がる。伴奏の様々な音が的確に表現される。ゆとり感があり、まろやかさを感ずる。品位のある深みのある音。低音も締まっているが硬くは無い。
2)JAZZ VOCAL
ソースは女性ボーカルと伴奏のジャズトリオ。静かな背景の中に音像が浮かび上がる。静かな躍動感を感じ、品位がありながらも、深みのある豪華でさりげない上品な音。音の太さは中庸な落ち着いたJAZZ VOCAL。
3)JAZZ
ソースはビッグバンドを背景にしたアルトサックスのソロ。音像の定位良好。アルトサックスの質感は良好。全ての音の立ち上がりがスムーズに出てくる。全てが上品さに包まれる。奏者の情熱が伝わって来るが、エネルギーを押し付けてくる音では無い。ピアノの質感が良い。各楽器の分離が良く、全てが自然体の感じ、乗りが良く、聴き疲れしない。 
4)CLASSIC PIANO
ソースは、ピアノソロ、グラモフォンの録音。ピアノの音に存在感を感じ、若干、高音の色付けを感ずる。演奏家のピアノのタッチまで聞き分けられる。上品さは損なわれていない。ピアノの重低音まで、ゆとりを持って表現する。非常に格調高いクラシックで尊厳さを感ずる。 
5)CLASSIC VIORIN
ソースはオーケストラとバイオリンの協奏曲、グラモフォンの録音。オーケストラはスケールがあって格調高く、重低音まで表現する。バイオリンがスムーズに演奏され、演奏者の技巧や、表現の奥深さを感じる。バイオリンの震える様な表情が良好。しかし、レンジが若干狭い様に感じられ、現在のアンプに比べると古い音かもしれない。音楽の深みを出し切れていないような感じがする。アキュフェーズのCDプレーヤーDP-450を使っているせいか、DP-750だと違うかもしれない。静かで上品で、演奏の精緻とダイナミックな表現も併せ持っている。 

まとめ

CELLO とラックスマンやマッキントシュを比べると、設計の変化を感ずる。最新のアンプは、入力信号を正確に一つも損なうことの無いようにスピーカーに出力する事を基本としているのに対し、CELLOは、設計者が描く音楽への理念を強く感ずる。それは、入力信号の繊細な再現に十分に配慮されたものではあるが、音楽を再生する為には、かくあるべし、と言う信念を感じる。アナログ時代に設計されたアンプと、デジタル時代に設計された背景の違いが表れた物かもしれない。CELLOはとてつもない潜在的な能力を持っていて、過去に製造された高品位スピーカーと組み合わせて、能力を発揮するアンプだと思う。 CELLO ENCORE 1MΩ 試聴レポート  まとめ

TODAY’S SONG

今宵は、CELLOをイメージして、ベートーベンの交響曲第五番運命を聴きます。当方の手持ちはワルター指揮コロンビア楽団の物ですが、第五番の演奏はクライバー指揮ウィーンフィル楽団の演奏が有名です。ワルターは、ベートーベンでは、第六番田園や、モーツアルトの交響曲第40番等に、名演を残しています。 ベートーベンの交響曲第五番運命

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