OCTAVE/V70 CLASS A 試聴レポート

OCTAVE/V70 CLASS A 試聴レポート

OCTAVE インテグレーテッドアンプ「V70 CLASS A」
試聴レポート~お客様より~2021年8月(3)

3機種のスピーカーで試聴「 NS5000」「 Beethoven Concert Grand」「Moxie」

ドイツのブランド OCTAVE社、A級プッシュプル動作プリメインアンプ「V70 ClassA」をレファレンス機材の「YAMAHA/NS5000」と、この時中古で販売されていた「ViennaAcoustics/Beethoven Concert Grand」また、OCTAVEの輸入代理店フューレンコーディネート社が扱うスピーカーブランドで、フォルムが特徴的な「Davone/Moxie」の3機種で試聴してみました。
OCTAVEはアンドレアス ホフマンが2000年に創業し、母体はホフマンの父が1968年に創業したホフマン トランスフォーマーにさかのぼる。OCTAVEアンプの特色としては
1)真空管と半導体を役割によって使用する
2)電源ユニットを超低ノイズ、低歪、高効率に設計
3)電源のヒートアップから、電圧操作等を適正管理する
4)鳴らしにくいスピーカーのインピーダンス変動に対して安定化を図る
5)出力トランスの自社生産等、V40,V70,V80やその改良版を生み出している。
オクターブ V70 CLASS A 試聴レポート

音の印象 

それほど濃厚な音では無く、静けさや上品さを基調にした音だが、深く聴き入ると音に厚みがあり、声や楽器の質感を生々しく表現する力があり、自然な分解性を持ち、定位や演奏会場の雰囲気を醸し出す。以前試聴した「V80SE」では、高域が甘い味わいで音が太く、力強さを感じたが、「V70 ClassA」は 繊細で中庸、綺麗な音との印象を受けた。

フォルム

ドイツ製らしい、チョット武骨なイメージ
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リファレンス機材

プリアンプ:Accuphase/C-2850
パワーアンプ:Accuphase/A-75
CDプレーヤー:Accuphase/DP-750
オクターブ V70 CLASS A 試聴レポート

適性ジャンル 

オールマイティ

音楽ジャンル別試聴(各スピーカー別)

【YAMAHA/NS-5000】
1)VOCAL
きわめて自然。従来のオクターブが持っていた、高音の甘い感じが無く、スッキリ、クールな高域。ちょっと、あっさりとした感じで、コッテリとした音では無い。女性の声が魅力的。低音の響きも自然。ポップスソース故、レンジは広くないが、全体的なバランス良好。
2)JAZZ VOCAL
録音の良いCDは、敏感に表現する。全体的なゆとり感を感ずる。高分解性を迫って来るものでは無い。静けさの中に、上品さを醸し出すタイプ。しかし、エネルギー感や躍動感は不足なく感ずる。楽器の音も自然で、定位も良好。全体的な統一感も自然。
3)JAZZ
大人しめの、落ち着いたJAZZ。しかし、テナーの質感や、エネルギー感や躍動感は十分感ずる。エネルギー感や躍動感を、上品さや静寂感で包んである。それに、明快な分解性を載せている。
4)CLASSIC PIANO
ピアノの音が綺麗。上品さがクラシックにふさわしい。レンジは広いが、重低音が出るものでは無い。うっとりさせるような綺麗さ。演奏者の情熱的な演奏は影をひそめる。
5)CLASSIC VIORIN
クラシックの森厳さを感ずる。落ち着きがある。オーケストラ、バイオリンの音が魅惑的に響く。聴き疲れがしない。原音再生の生々しさではなく、落ち着いて演奏に浸れる音である。長時間、静かな環境で聴くにはふさわしいかもしれない。
オクターブ V70 CLASS A 試聴レポート

【ViennaAcoustics/Beethoven Concert Grand】
1)VOCAL
YAMAHAに比べ、ウィーンアコースティックの方が、高域が明るい。 華やかだが、落ち着きのある音。コントラバスの音も、クッキリ、ハッキリする。質感も良く出る。音が生き生きとしている。
2)JAZZ VOCAL
やはり、生々しい。ウィーンアコースティックの方が、繊細感を表現する。全体的なバランス良好。やはり、落ち着いたJAZZ。十分な分解性を持っている。楽器の質感が自然である。エネルギー感も躍動感もある。
3)JAZZ
テナーの音が生々しい。生々しい音を、落ち着いて静かに楽しむにはうってつけの組み合わせ。楽器の表現も、自然感が付きまとう、躍動感も十分。
4)CLASSIC PIANO
ピアノの表現に、キラキラ感が生まれる。真空管のまろやかさを感じ、楽器の色彩感を味わい、ピアノ演奏の技巧が良く分かる。魅惑的なピアノ演奏。
5)CLASSIC VIOLIN
オーケストラ会場の広がり、深さ、バイオリンの音が魅力的で、うっとりするレベル。バイオリン演奏の技巧が分かり安い。全体的表現に、色彩感があって分かりやすい。
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【Davone Moxie (ダヴォン モクスィ)】
デンマーク製スピーカー。Davoneはフィリップスで補聴器の開発に携わっていた技術者が、奥さんと二人で立ち上げた会社で、人間にとってどんな音が優しく心地よいかを再現させたスピーカー。再現される音は、解像度は高く、高音から低音までバランスが良く、全てを優しく包み込むような感覚。「リアリティーが高いとか、空間表現がすごいとか、細かいことは言わないで、素直に音楽に耳を傾けなさい」と言われている様だ。北欧家具の優雅さと、アンデルセンを生んだ国のロマンチズムを感じさせる。
Davone Moxie 試聴レポート 音の印象としては、太く生き生きとして躍動感を感ずる。25mmトゥイーターと15cmのウーファーの組み合わせのため、決して、スケール感のある音像は描かないが、楽しく音楽を聞かせてくれる。フォルムは北欧家具のイメージで優しく部屋に調和する。適応ジャンルはオールマイティ。
Davone Moxie 試聴レポート 1)VOCAL
声が若干、太くなる。しかし、声の生々しさ、明るさを感じられる。サ行がチョットきつくなる。若々しい声、チェロの音は魅力的、高域が持ち上がり気味だが、躍動感あり。
2)JAZZ VOCAL
元気がよく、溌剌感が良く出る。音に迫力がある。音が太く、躍動的に聴かせる。
3)JAZZ
テナーの存在感が強い。ジャズには太い音が似あう。低音もそこそこで分離が良い。分かりやすい表現。
4)CLASSIC PIANO
楽器の存在感が際立つ。音の押し出し感がある。ピアノのキラキラ感が音に乗って、存在感がある。安心して聴いていられる。
5)CLASSIC VIOLIN
繊細感がチョット後退するが、バイオリンの表現は際立つ。バイオリンの演奏を聴くには、十分。基本的な表現力は持っていると思う。
Davone Moxie 試聴レポート Davone Moxie 試聴レポート

まとめ

「V80SE」の甘く、太め、力強さに対し、「V70 ClassA」は、あっさり、スッキリ、中庸な太さ、綺麗さを感じ、そこそこ力強さも持っている。スピーカーとの組み合わせでは、ウィーンアコースティックが、高域をさらに魅力的にし、声、楽器の質感、演奏会場の雰囲気等を再現し魅惑的な組み合わせだと思った。「Davone Moxie」は前回試聴した、ラックスマン L507UXⅡやマランツ PM12 OSEの方が相性が良いと感じたので、Davone Moxieに興味をお持ちの方は、十分な試聴をされることをおすすめ。しかしながらMoxieはそこにあるだけで何か癒されるスピーカーですよ。

TODAY’S SONG

今宵は、「V70 ClassA」の音に相応しい雰囲気の、「チックコリアとゲーリーバートンのIN CONCERT ZURICH 」と、「エグベルト ジスモンティのソロ」を聴きます。チックコリアとゲーリーバートンは、ピアノとヴィブラフォンの高度な掛け合い演奏を聴かせますが、透明感あふれ清涼感がある演奏です。エグベルト ジスモンティのソロは、ジスモンティの超技巧のアコースティックギターとピアノが、ECM録音の透明感と共に、見事な演奏を聴かせます。
チック・コリア & ゲイリー・バートン・イン・コンサート EGBERTO GISMONTI

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