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復活から「新生」へ。21世紀のGT「S」,「E」ここに完成
トランス内蔵型MCカートリッジ
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昨年発表のSPU GTE 105によって約30年ぶりに復活したSPU GTシリーズに、早くも新生モデルが登場します。その名は「SPU GTX」。これまでのGTシリーズの総決算として、オルトフォンとスウェーデンLundahl社の手で共同開発された内蔵MC昇圧トランスを肝とするSPU GT特有のパワフルな音色はそのままとしつつ、現代のレコード再生用カートリッジとして見ても申し分のない性能を発揮することが可能となりました。
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昨年発表のSPU GTE 105によって約30年ぶりに復活したSPU GTシリーズに、早くも新生モデルが登場します。その名は「SPU GTX」。これまでのGTシリーズの総決算として、オルトフォンとスウェーデンLundahl社の手で共同開発された内蔵MC昇圧トランスを肝とするSPU GT特有のパワフルな音色はそのままとしつつ、現代のレコード再生用カートリッジとして見ても申し分のない性能を発揮することが可能となりました。GTXシリーズの開発において、重点的に手が加えられたのはGタイプのヘッドシェルです。旧GTシリーズの構造を徹底的に見直して開発されたGTE 105のヘッドシェルを更に改良した結果、使用素材をABS樹脂から特殊ファイバー配合の樹脂に変更しています。この素材の使用についてはGTE 105の開発時点ですでに構想としてあったものの、生産技術の成熟を待つ必要があったため使用を見送っていました。しかし、樹脂素材の配合方法を見直すなどしてより理想的なGT用シェルの生産が可能となったため、新たにGTXとして装いを一新。更にはSPUシリーズの伝統に則り、SPU GTX S(丸針/Spherical)とSPU GTX E(楕円針/Elliptical)の2機種をラインナップしました。いわゆる「オールド・SPU」の時代からオーディオファイルの間で議論の絶えなかった「丸針か、楕円針か」という問いもまた、ここに復活しそうな勢いです。
SPU-GTX S
SPU-GTX E
●出力電圧 (1kHz, 5cm/sec.): 4mV●チャンネルバランス (1kHz): 1.5dB●チャンネルセパレーション (1kHz): 20dB●チャンネルセパレーション (15kHz): 10dB ●周波数特性 (20Hz-25,000Hz): ±3dB●トラッキングアビリティー(315Hz、適正針圧下): 60μm●水平コンプライアンス: 10μm/mN ●スタイラスタイプ: Elliptical●スタイラスチップ半径: r/R 8/18μm●カンチレバー素材: アルミニウム●適正針圧: 4.0g●針圧範囲: 3.0-5.0g●トラッキング角度: 20°●内部インピーダンス: 610Ω●推奨負荷インピーダンス: 47kΩ●コイル線材:OFC●カートリッジシェル素材:特殊ファイバー配合の樹脂素材●自重: 37g