Accuphase
A-80
純A級ステレオパワーアンプ
フラグシップ・モデル

1,540,000  (税込)
Accuphase-A-80
在庫切れ

Accuphase A-80 純A級ステレオパワーアンプ
標準価格:1,540,000円(税込)

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50周年記念モデル A-300のステレオ版として、スピーカーの能力を余さず引き出すため、出力インピーダンスの低減や定電圧駆動を追求し完成した『純A級ステレオ・パワーアンプ』のフラグシップ・モデル
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■試聴レポートより抜粋:
低域がバランス良くたっぷり出ている。音場に深みが生まれ、空間の中に音像が浮び上がるよう。さらに音に厚みと存在感のある音像が出現する。しかも音像は芯が入ったように明瞭である。これが、SACDプレーヤーK-05XD(エソテリック)の効果なのか「A-80」の効果なのか分からないが、透明で華麗な空間ではなく、歌手や楽器が実存感のある空間になり、NS-5000の音に骨格が生まれたようである。
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【主な特徴】
●半世紀に及ぶ探求から誕生したステレオ・パワーアンプの理想形
A-80は創立50周年記念モデルA-300のステレオ・バージョンとして開発したA級パワーアンプです。 パワーMOSFET10パラレル・プッシュプル出力段の最適化により、65W/8Ω、130W/4Ω、260W/2Ω、 520W/1Ωの出力を達成しました。また、最新の低ノイズ化技術を惜しみなく投入することで、生演奏に 負けない臨場感や繊細な表現を実現しています。A-80はアキュフェーズの思い描く理想を追求し、 永年の経験で得たアンプ創りのノウハウを礎に、現代の技術を融合して完成したパワーアンプです。
●Technology:先進の技術
A-80は洗練された回路と厳選された素材を投入、感性を研ぎ澄まし完成したパワーアンプです。
■余裕のある大出力
A級動作パワーMOSFET 10パラレル・ プッシュプル出力段により、65W/8Ω、 130W/4Ω、260W/2Ω、520W/1Ωの リニア大出力を実現しています。
■高いノイズ性能
理想的なゲイン配分などの技術により、 従来モデルよりノイズ・レベルは7%改善 しています。
■高いダンピング・ファクター
ダンピング・ファクターは1,000を達成、逆 起電力を制御しながらスピーカーを駆動し、 スピーカーの魅力を最大限に引き出します。
■理想的なゲイン配分
雑音指数の優れた信号入力部に、高いゲイン (12.6倍)を割り当てることで、出力ノイズを 大幅に減少させています。
■バランスド・リモート・センシング
バランスド・リモート・センシングは、スピー カー端子の直近から信号と同時にGNDも 帰還をかけることで、ダンピング・ファク ターを向上させます。
■インスツルメンテーション・アンプ
増幅部全体を構成するインスツルメンテー ション・アンプは、信号入力部がバランス回路 であり、+側と-側の入力インピーダンスが 等しく、外来ノイズの除去能力に優れるなど、 オーディオ・アンプに最適な回路です。
■MCS+回路
MCS+(Multiple Circuit Summingup)回路は、電圧増幅段を2並列回路に することで、理論上ノイズ成分を約30% 低減します。
■カレント・フィードバック増幅回路
カレント・フィードバック増 幅 回 路は、 ゲインを切り替えても周波数特性の変化が ほとんどなく、高域の位相特性に優れ、 自然で躍動感のあるスピーカー・ドライブを 実現します。

【主な仕様】

定格出力
(20~20kHz, 0.05%)
負荷 :          8Ω /  4Ω /  2Ω /  1Ω
ノーマル/バイアンプ接続: 65W / 130W /260W  /520W
ブリッジ接続 :      260W /520W /1040W/  ー   
全高調波ひずみ率
(20~20kHz)
ノーマル/バイアンプ接続 :2Ω  /   0.07%
             4~16Ω /   0.03%
ブリッジ接続 :     4~16Ω  /  0.05%
IMひずみ率 0.01%
周波数特性 定格出力時 :20 ~ 20kHz(+0,-0.2dB)
1W出力時 :0.5~160kHz(+0,-3.0dB)
ダンピング・ファクター 1000以上
入力インピーダンス バランス入力/ライン入力 :40kΩ/20kΩ
入力感度 出力 :          定格出力時   1W出力時
ノーマル/バイアンプ接続 : 0.91V   / 0.11V
ブリッジ接続 :       1.82V   / 0.11V
S/N
(A補正、入力ショート)
GAINスイッチ MAX時/
-12dB時 123dB/129dB
ゲイン GAINスイッチ :     MAX /-3dB/ -6dB /-12dB
ノーマル/バイアンプ接続 :28dB /25dB /22dB /16dB
負荷
インピーダンス
ノーマル/バイアンプ接続 :2~16Ω(音楽信号に限り、1~16Ωが可能)
ブリッジ接続 :     4~16Ω(音楽信号に限り、2~16Ωが可能)
パワーメーター 形式 : 対数圧縮型、表示消灯機能付
表示範囲 :-∞~+3dB
ホールドタイム: 1秒/∞ 切替式
電源 AC100V 50/60Hz
消費電力 無入力時 :210W
電気用品安全法: 530W
8Ω負荷定格出力時: 350W
待機時 :0.3W
最大外形寸法 幅465mm×高さ240mm×奥行515mm
質量 44.6kg

アキュフェーズA級ステレオパワーアンプ「A-80」

アキュフェーズより、新しいA級パワーアンプ「A-80」が10月(2023年)に発売された。モノパワーアンプA-300を1年前に開発し、その技術を盛り込んだステレオパワーアンプの誕生である。A-300は立体的な演奏空間と、歌手や演奏者の技量や曲に対する情熱まで描き出したが、この度の「A-80」はどこまで迫れるか試聴してみた。

技術的特徴

●オンセミコンダクター製MOS-FETの採用により、A級領域の電気信号を制限なく流せるようになった。10パラレル採用。
●定格出力 65W/8Ω 130W/4Ω 260W/2Ω
※参考(A-75 :60W/8Ω 120W/4Ω 240W/2Ω)
●高効率トライダルトランスとフィルターコンデンサーの組み合わせ 120.000μF
※参考(A-75 :100.000μF)
●消費電力  8Ω定格出力時 350W 、※(A-75 370W )
●ゲイン配分技術で、ノイズレベルをA-75より7%改善
●ダンピングファクターは1.000を達成
●信号入力部に12.6倍のゲイン、電力増幅部に2倍のゲインを割り当て、ノイズを減少
●スピーカー端子の直近から、信号とGNDを帰還させる
●信号入力部がバランス回路
●MCS+回路 電圧増幅段を2並列回路
●カレントフィールドバック回路 

リファレンス機材

●プリアンプ:Accuphase/C-2900
●SACDプレーヤー:ESOTERIC/K-05XD
●スピーカー:YAMAHA/NS-5000

Accuphase  A-80試聴

音の印象

「A-80」が前作のA-75からどのように変化したかをレポートするにあたり、A-75でのリファレンス機材であったCDプレーヤーのアキュフェーズDP-750がモデルチェンジとなったため、今回は、エソテリックK-05XDでの試聴となる。そのため、あくまでも参考までの評価としてもらいたい。 前回の試聴(DP-750 + C-2900 + A-75 + NS-5000)では、K-05XDの低域がDP-750と比べて少し締まり気味。透明な空間が現れるなかに、溶け込むように音像が存在した。と評したが、今回「A-80」の場合は低域がバランス良くたっぷり出ている。さらに、音場に深みが生まれ、空間の中に音像が浮び上がるよう。さらに音に厚みと存在感のある音像が出現する。しかも音像は芯が入ったように明瞭である。これが、K-05XDの効果なのか「A-80」の効果なのか分からないが、透明で華麗な空間ではなく、歌手や楽器が実存感のある空間になり、NS-5000の音に骨格が生まれたようである。

Accuphase  A-80試聴 Accuphase  A-80試聴 Accuphase  A-80試聴

ジャンル別試聴

※音の印象でも書いていますが、今回はエソテリックK-05XDの音と、A-75の組み合わせで聴いた音を思い出しながらのレポートとなっています。ソフトはK-05XDでレポートした時と同じです。前回このリファレンス機材でJBL 4367WXも聴いていますので、その比較にも触れています。

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1)JPOP:女性ボーカルと伴奏のチェロの弓引き
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NS-5000の表現は、JBL 4367WXに比べてしっとりとした落ち着きを感じる。レンジは広く、音の厚みもあり、声の表情も明瞭で、チェロの音も明瞭に響く。スパッと切れる音では無く、女性の声の優しさ、柔らかさ、余韻や響きを感じる。質感をつかみ易い。音の分離と解像力が良い。

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2)JAZZ VOCAL :女性ボーカルと、伴奏のジャズトリオ
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A-75より、A-80方がレンジの広さと低音の豊かさを感じる。A-75の時は透明感のある空間に、音像が溶け込むように存在するのを感じたが、A-80は深みのある空間から音が響いてくるように感じる。リラックスして聴ける音になっている。音は明瞭だが、エネルギー感はJBLに比べると控えめ。音楽を楽しく聴かせる組み合わせ。このCDはYAMAHAの方が良い。声、伴奏の楽器の分離が良く、歪感の無さも良く、上質な音楽として耳に届く。YAMAHAの音に骨格が入ったようになる。

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3)JAZZ :ビッグバンドを背景にしたアルトサックスのソロ
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音の分離良く、アルトサックスの質感や演奏の巧みさがストレートにわかる。音に曖昧さが無く、メインの楽器の演奏と伴奏の楽器が滲みなく分離して鳴る。ピアノの音も綺麗に鳴る。エネルギーを浴びせるような音では無いが、心地よく長く聴いていたいと、その雰囲気に浸りたくなるようなバランスになっている。YAMAHAでもJAZZはOK。

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4)CLASSIC PIANO:ピアノソロ、グラモフォンの録音
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空間の深みが生まれ、ピアノの音が宙に舞い、艶やかで、快活に弾むように奏でられる。指先が鍵盤の上をコロコロ弾いている動きが明確にわかる。低音も深みがあり、ピアノの音も、A-75の時に感じた低音の不足を感じない。全ての音に曖昧さが無い。重低音も良く響く、演奏の迫力も生々しく伝わってくる。

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5)CLASSIC VIOLIN:オーケストラとバイオリンの協奏曲、グラモフォンの録音
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音の明瞭さと、演奏空間の深さが生まれている。バイオリンの音が空中にさまよい、全ての音にゆとり感がある。艶やかさも快活さも明るさも落ち着きも、あるがままに表現している。音楽の森厳さと格調の高さを感じるがおとなしい音では無い。自分の感性だが良い音だなと思い、音楽に聴き惚れる演奏が出現している。

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